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新型コロナ 世界の感染状況と評価 [睡夢庵 日々徒然]

【 新型コロナ 世界の感染状況と評価 】

以下の表は 2020/06/18 時点の JHU のDashboard から拾ったデータを元に順位を付けてみたものです。
当初は感染者上位50位迄を対象にしていたのですが、日本が50位から押し出された為、ずっと仲良く同じような状態が続くオーストリアを含め52か国に増やしています。

一応地域別に「総感染者順位」、「6/18の新規感染者数」、「人口比感染率順位」、「人口比死亡率順位」、「致死率順位(感染者比)」の順に記載してあります。

未だ数千以上の感染者が出ている国がありますので、値が定まるのが何時になるかはわかりませんが最終的な結果とは異なりが出る事でしょう。
それにしても欧米の俗に言う「主要先進国」の有様はその「感染症パンデミック」に対する準備状況を勘案すると少々酷過ぎます。 全てが自己過信による対応の遅れによるものでしょう。

そうそう、6月5日に香港の企業連合ディープ・ナレッジ・グループが「COVID-19 地域安全性評価」とランキングを公表しましたが、これは私とはだいぶ視点が違っていますので個別項目では首肯出来る箇所も多いですが総合評価については全く異なりますね。

URL : https://www.dkv.global/covid-safety-assessment-200-regions

そもそも死亡率が1人/1万人を超えた所は、対コロナ戦の敗者という評価しか与えられませんから、スイス(2.3人)、ドイツ(1.1人)等には上位に入る資格はないですね(^^)
あ、「地域安全性」ならば過去事象は関係ないか・・・でもまぁ続けて書いちゃいますが。

また、感染が立ち上がり始めて3か月以上経過して尚200人/日以上の感染者が出ている所も上位に持ってくる事は出来ません。 副次感染者がコントロール出来ていない証拠ですから、経済活動を全面解禁したらあっという間に元の木阿弥になるのは見えているのですからね。

それと無作為大量PCR検査を行った所は評価出来ません。 概してこれらの国で感染が急激に立ち上がっているケースが多い気がしています。 初期は皆病院に殺到していましたから、そこで感染してしまうケースが結構あった様です。 これだけが原因とはいいませんが、これをやった所が寧ろ酷い結果になっている様ですから。

地域     国  名     感染者数 当日数 感染率 死亡率 致死率
北米カナダ18386271410
アメリカ1277627716
メキシコ14566236166
中米パナマ44754101837
ドミニカ43540312533
南米ブラジル222765151318
ペルー7348051130
チリ9447531540
エクアドル2860726109
コロンビア232119382926
アルゼンチン341958394135
ボリビア46814282129
東アジア中国1936525114
日本5170504917
東南アジアフィリピン38561484522
インドネシア301331494715
シンガポール3125765052
西アジアバングラディシュ173803454844
インド413586474628
パキスタン154944424339
中東アフガニスタン39658434438
イラン102596291919
イラク411463444027
サウジアラビア164757183446
UAE29388163547
クウェイト3354142445
カタール20126713651
バーレーン4746923350
オマーン40739113849
トルコ131304332632
イスラエル48253303042
東ヨーロッパロシア37772202843
ウクライナ35847413931
ベラルーシ2462583148
ポーランド37314403221
ルーマニア45320372312
アルメニア49665232741
北ヨーロッパスウェーデン251481958
西ヨーロッパポルトガル32417211723
スペイン65851237
イタリア83311943
フランス114672462
イギリス512181724
ベルギー221041311
オランダ271152585
ドイツ121213322020
オーストリア5220342224
スイス3613221213
アイルランド421414911
アフリカエジプト261218464225
ナイジェリア50745515234
南アフリカ213478353736


そうそう、今一番気になっているのは医療従事者の感染者数や死亡者数です。 外国の数字はいろいろ断片ではあるものの出て来始めていますが、国内の数字が引っ掛かってきません。

日本における医療関係者の感染状況(5月27日時点)

医師   155名以上
看護師  530名以上
その他介護その他の職員を合わせるとすでに1400名を超えているという話。
とすれば全感染者の8%前後が医療関係者という事になる。

諸外国では医療関係者の死亡者数などが報告されているが、国内では正確なデータが見当たらない。
上記の数字も日経メディカルの記事の断片に記述されていた内容でその精度は不明。

URL : 下記の詳細は会員ページになっていますので、要登録ですが

URL : https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/clinic/report/202005/565036_2.html

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空港検疫捕捉感染者
20200621_空港検疫捕捉.png
死者発生県における致死率
20200621_都道府県別死亡率.png
地方別感染者数推移(3/13以降)
20200621_地域別件数推移.png
上位9県感染者累積関東7県日別感染者数
20200621_上位件数伸び.png 20200621_関東日別発生件数.png

上記関東7都県のグラフを見れば最早誰しも東京が感染拡大を開始したと捉えるのではないでしょうか?
6/20 は全64人中52人が関東です。 東京39周辺県は神奈川5人/埼玉4人/千葉2人/茨城2人、これは多分皆東京からのトバッチリでしょう。
茨城県等は5/5以来ですから、入国者か東京のトバッチリしか考えられません(^^)

それと厚生労働省のPCR検査数の報告ですが、少なくとも前日締時点になっていなければ仕事をしていないといいたいですが、公表リスト内のデータにどう相関があるのかすらさっとは読み解けない代物だけでなく、1週間近く前のデータでは・・・どれもこれも手作業集計なのでしょう。
これでは無駄に労力を割いているだけ、コストばかり掛かってやるだけでなにかメリットはあるのでしょうかね。
6/20の広報資料には4種類ものPCR検査関連の資料が添付されています。 出せる物を皆出せば良いと言ったものではないんですがね~

さて、東京について。

都道府県別の1日当たりの実施可能件数の報告が6月11日付け、しかもその数値たるや「大大東京都」がわずか“249件”。
PCR検査総実施件数は18,847件(1/15-6/16)、これが6千人弱の感染者を出している所の検査数?!
感染者数1/6の千葉県は21,837件、838人の福岡県ですら16,794件実施出来ています。
これを怠慢と言わずして何が・・・です。
これでは感染に歯止めが掛からないのは当たり前でしょう。

厚生労働省の同日添付資料の中には 1/15~6/19 迄の都道府県別の陽性者数及びPCR検査実施人数の表があります。 これでは 64,844/5,709人 になっていますので、感染者1人あたり10人以上という事になりますが、これを補完するデータが見当たりません。 他の資料は皆トンデモなく少ない数字を示します。 この表では陽性者のパーセンテージがしめされていますが、これが3%を超えている都道府県では副次感染を抑えきれていない様ですので5%超えは論外。


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