新型コロナウイルス感染制御対策について [睡夢庵 日々徒然]
【 新型コロナウイルス感染制御対策について 】
現在までの新型コロナウイルスの感染拡大の様相を見ていると、従来のインフルエンザの様な季節性を見せませんので、通年発生すると見なければなりません。
とすれば取り得る方策は2つだと思います。
〇 一定量の感染者の発生を許容し、抗体保有者の率を上げる。
この前提は1度感染した者には抗体が出来、一定期間再感染のおそれが
なくなる事が保証される必要があります。
〇 徹底して副次感染者を追跡し、終息を目指す。
この前提条件は空港・港湾に於ける防疫と海外からの入国者には2週間の
隔離期間を強制する事になります。 防疫体制や医療体制が整わない国が
多いので強固な防疫体制の構築が必要になります。
この方法を選択した場合、観光を含め多くの分野に大きな経済的な後退を
生んでしまう事を覚悟せねばなりません。
また国内防疫に関しては、濃厚接触者の関連先迄PCR検査の対象を広げ
二次以降の感染者発生を抑えねばなりません。
しかしながら今の施策状況を見ると多分双方ともに管理しながらというのは無理な相談でしょう。
そうなると最終的には「自然の淘汰力の発揮」を受け入れる事になるのでは? だとすれば「平均寿命」が大幅に短くなる可能性がありますね。
最も難しいのが高齢者死亡率を下げる事になるでしょうから。 これは多分ワクチンが出来ても変わることはないのではと思います。
私自身もそのリスク年代に入っているのですが(^^)
まぁ、何れにせよ追跡可能な感染者を中心にそこから発生する副次感染者を抑える手段はこの「PCR検査」しかありませんので、私がこれだけ能力を持てばと思う値との乖離を出してみる事にしました。
以下は東京における「最大新規感染者数」をベースに各都道府県人口で引き直して、余裕度(1人当たり何人検査出来るか)を掛けて出した「必要PCR検査能力値」です。
因みに採用したのは 2020/04/17 の 206名/日 という東京都の一日の最大新規感染者数です。 ここでは余裕度を25人/感染者1名としています。
・ 既に群馬県等抗体検査を始めている県もある。
・ 中には抗体検査の件数迄含む県もある。
* 埼玉県は国・さいたま市・川越市・越谷市・川口市の実施数が含まれて
いない。 ここらが大口なのに・・・
* 長崎県は整備入港していたクルーズ船への対応で 623人/5日(288/日max)
の検査をこなしている。
・ 医療機関が保険適用で行った検査を含めていない県がある。
といった状態ですので、現最大値の信頼度は高くありません。
上記表の
・ 「同率感染者」がその県の人口から東京都の最大感染者数と同率の場合の
感染者数になる。 県で立地等が違うので数分の1でも問題がない県が
存在すると思うがそれは無視。
・ 「現最大値」は各県の COVID-19 対策サイト等で公開されている現時点迄
の検査数/日の最大値。
ただ、この数値は基準がバラバラなので・・・ただし、多くの県では増加
の方向。(医療機関が保険適用で検査したものは除外されたり等)
どこにも同一基準で整理されたデータはなさそうです。
・ 「要求検査数/日」は東京都と同率感染者数を受け入れてその副次感染者
迄捕捉する為に必要と考えている検査数を掛けたもの。
東京は現在 2100 人前後を検査しているが増加を止めえていないので
現在の検査数では相当に不足していると考えらる。
これを勘案すれば感染者1名当たり平均25人を検査する必要があると
言うのは強ち外れではないと思う。
ここでの問題は「東京」の存在です。 余りに集中が進んでいますので、ここが一時感染者の捕捉漏れを出し始めると、繋がりが強い処から「お土産」を貰い始めます。
既に6月30日迄で関東はすべて、山梨、静岡、名古屋、京都、大阪、兵庫、宮城も感染者を出し始めています。 ここで感染者が継続して出ると隣県にも拡散しかねません。
何処の都道府県もここの所の感染者減で検査数が極端に落ちています。 他府県共に今の検査能力を最大値を出した際の状況に近づけておかねば地方でクラスター感染が始まりかねません。
上記の表のダークグリーンで示される県は要求検査数の 0.3 以上の処です。 これらの県は副次感染で感染者が増える事は多分ないのでは?
因みに上表の「要求検査数/日」の合計は 48,422人/日 ですので、厚生労働省が報道資料で公表している最大能力「30,690件/日」ではマダマダ・・・東京はマージンをみれば「1万件/日」を持てば全ての震源地としての責任が果たせるようになるでしょうが、現状では・・・
下の表が示す様に東京の現在の能力では第1波の初期と変わらぬ抑制効果しか発揮出来ていない事が日々の発生件数の伸びが示しています。 このままではここから先は30、50、100と数日おきに積み上がり始めるでしょう。
今なら東京だけをロックアウトすればすぐに減少に転じるでしょうが・・・
----------------------------------------------------------------------
以下はここ12日間の東京/関東/全国の感染者数推移です。 潜伏期間以上の発生がなかった所から出ていますので、明らかに東京からのお土産、地方にとってはこの先が抑えられるかが勝負ですが、震源がそのサイズを上げては対応が難しくなります。 関東圏は東京からのお土産を貰い始めて潜伏期間を過ぎましたのでこれからが・・・
この本文は1昨日午前中に作っていたのですが、一気に100人を超えてきましたね。 昨日迄は予想より3日遅れの感じでしたが、このままでいけばすぐに200人超えになるでしょう。
最近は経産省と東京都が前面に出ている様ですがこれがそもそもの間違いですね。 感染症対応に政治・経済主導があるという意識・視点を持つ事自体人間の傲慢さの表れでしょう。
これからの患者増加は自然からの手痛い竹箆返し、対応の開始が1週間~9日遅れていますから、このままで行くと第1波以上の感染者を出す事に成り兼ねないのではと懸念しています。
一番の危惧点は殆どの都道府県のPCR検査能力およびその運用環境が改善されていそうにない事です。 何処もだらだらと検査数が減っていますので、急激な立ち上がりが来ると初回以上に混乱しかねない・・・これには医療関係者サイドにもはっきりと緩みが出ている点もあります。 医師会が準備したPCR検査もほとんどが稼働を停止した様ですし、元々週2回程度の医療関係希望者対応だった様でその意識レベルが・・・
《 世界の感染状況の明暗 》
● 愚かな指導者達やこの状況の中でデモや略奪を始める民度の低い国の状況
単位:万人
----------------------------------------------------------------------
● 第2波?感染制御に失敗した国
----------------------------------------------------------------------
● 元々の感染症対応能力とPCR検査能力でなんとか均衡を保っている国
----------------------------------------------------------------------
イスラエル、スイスといった辺りも今将に日本と同様の状況に置かれている様で急激に感染者数を増やし始めています。
双方友第1波の際に抑え込みに手間取った様に記憶していますので、多分日本同様急激な検査数増加には未だに対応出来ていないのではないでしょうか。
無症状感染者に対する考え方にも問題がありますね。
中国は当初無症状感染者を記録から除外していましたが、3月31日から別枠で報告を上げる様になってはいますが多分JHUのデータには含まれていないと思います。
無症状患者比率の報告は各国バラバラで日本の空港検疫の様に96%以上から20%台迄様々ですので、現在のPCR検査自体の基本的精度自体にも問題があると思わざるをえません。
結局の所、菌の採取・培養という部分は手技ですので精度確保が出来ないという事でしょう。 ですから、無症状患者比率が低い国の感染者数は嵩上げして考えなければならないのでは?
また、中国、韓国は濃厚接触者のトレースに人権無視を指摘されるレベルの監視方式を採用して抑え込みを図っていますし、欧州も濃厚接触者の潰しと感染者監視方式を採用し始めています。
抗体保有者が一定率を超えたのではと思われる欧州のイタリア、スペイン、ベルギー、オランダといった辺りではバランスから減少傾向が見えますが、感染率が1%前後から3%台のスウェーデン、ベルギー、チリ、カタール、シンガポール、パナマ、バーレーンなどは一向に減少傾向にはならない様です。
これから考えると、「一定量の感染者の発生を許容し、抗体保有者の率を上げる」という策はウイルスの感染力を見ると「経済活動」とは大きなトレードオフを覚悟せねば実行不可能な選択肢と思うようになっています。
という事で、「白旗を掲げ、生贄を捧げ続ける」か「PCR検査による接触者の100%捕捉を目指す」のいずれかしか選択肢が無い様な気がします。
だとすると日本の現状では「白旗を掲げ、生贄を捧げ続ける」しかないという事になるのでしょうか? 政治家の想像力(妄想力でも良い)の欠如による無為無策の結果という事でしょうかね。
「経済重視」を採るのであれば、第一の施策として「PCR検査能力の劇的向上と関連データのデジタルシステム化による省力化とリアルタイム性の確保」に全力を注いで副次感染者の撲滅を図り、この完成を待って制限解除に動くべきだったという事。 武漢での異常察知からは既に半年、国内患者発生からでもほぼ5か月経っているのですから今頃から「デジタル化」云々とは一体どれだけ時代から取り残さているのか、ちょいとアングリ・・・
現在までの新型コロナウイルスの感染拡大の様相を見ていると、従来のインフルエンザの様な季節性を見せませんので、通年発生すると見なければなりません。
とすれば取り得る方策は2つだと思います。
〇 一定量の感染者の発生を許容し、抗体保有者の率を上げる。
この前提は1度感染した者には抗体が出来、一定期間再感染のおそれが
なくなる事が保証される必要があります。
〇 徹底して副次感染者を追跡し、終息を目指す。
この前提条件は空港・港湾に於ける防疫と海外からの入国者には2週間の
隔離期間を強制する事になります。 防疫体制や医療体制が整わない国が
多いので強固な防疫体制の構築が必要になります。
この方法を選択した場合、観光を含め多くの分野に大きな経済的な後退を
生んでしまう事を覚悟せねばなりません。
また国内防疫に関しては、濃厚接触者の関連先迄PCR検査の対象を広げ
二次以降の感染者発生を抑えねばなりません。
しかしながら今の施策状況を見ると多分双方ともに管理しながらというのは無理な相談でしょう。
そうなると最終的には「自然の淘汰力の発揮」を受け入れる事になるのでは? だとすれば「平均寿命」が大幅に短くなる可能性がありますね。
最も難しいのが高齢者死亡率を下げる事になるでしょうから。 これは多分ワクチンが出来ても変わることはないのではと思います。
私自身もそのリスク年代に入っているのですが(^^)
まぁ、何れにせよ追跡可能な感染者を中心にそこから発生する副次感染者を抑える手段はこの「PCR検査」しかありませんので、私がこれだけ能力を持てばと思う値との乖離を出してみる事にしました。
以下は東京における「最大新規感染者数」をベースに各都道府県人口で引き直して、余裕度(1人当たり何人検査出来るか)を掛けて出した「必要PCR検査能力値」です。
因みに採用したのは 2020/04/17 の 206名/日 という東京都の一日の最大新規感染者数です。 ここでは余裕度を25人/感染者1名としています。
都道府県名 | 人口(百万) | 同率感染者 | 要求検査数/日 | 現最大値 |
北海道 | 538 | 82.0 | 2049.3 | 342 |
青森県 | 131 | 20.0 | 499.0 | 53 |
秋田県 | 102 | 15.5 | 388.5 | 25 |
岩手県 | 128 | 19.5 | 487.6 | 40 |
山形県 | 112 | 17.1 | 426.6 | 154 |
宮城県 | 233 | 35.5 | 887.5 | 145 |
福島県 | 191 | 29.1 | 727.6 | 168 |
東京都 | 1352 | 206.0 | 5150.0 | 2113 |
神奈川県 | 913 | 139.1 | 3477.8 | 266 |
千葉県 | 622 | 94.8 | 2369.3 | 322 |
茨城県 | 292 | 44.5 | 1112.3 | 160 |
栃木県 | 197 | 30.0 | 750.4 | 269 |
群馬県 | 197 | 30.0 | 750.4 | 262 |
埼玉県 | 727 | 110.8 | 2769.3 | 151* |
愛知県 | 748 | 114.0 | 2849.3 | 255 |
静岡県 | 370 | 56.4 | 1409.4 | 156 |
山梨県 | 83 | 12.6 | 316.2 | 115 |
長野県 | 210 | 32.0 | 799.9 | 97 |
新潟県 | 230 | 35.0 | 876.1 | 169 |
富山県 | 107 | 16.3 | 407.6 | 155 |
石川県 | 115 | 17.5 | 438.1 | ? |
福井県 | 79 | 12.0 | 300.9 | 129 |
岐阜県 | 203 | 30.9 | 773.3 | 174 |
大阪府 | 884 | 134.7 | 3367.3 | 793 |
奈良県 | 136 | 20.7 | 518.0 | 104 |
和歌山県 | 96 | 14.6 | 365.7 | 158 |
三重県 | 182 | 27.7 | 693.3 | 117 |
滋賀県 | 141 | 21.5 | 537.1 | 84 |
京都府 | 261 | 39.8 | 994.2 | 807 |
兵庫県 | 553 | 84.3 | 2106.5 | 285 |
香川県 | 98 | 14.9 | 373.3 | 134 |
徳島県 | 76 | 11.6 | 289.5 | 24 |
高知県 | 73 | 11.1 | 278.1 | 85 |
愛媛県 | 139 | 21.2 | 529.5 | 109 |
岡山県 | 192 | 29.3 | 731.4 | 53 |
広島県 | 284 | 43.3 | 1081.8 | 87 |
山口県 | 140 | 21.3 | 533.3 | 57? |
島根県 | 69 | 10.5 | 262.8 | 78 |
鳥取県 | 57 | 8.7 | 217.1 | 129 |
福岡県 | 515 | 78.5 | 1961.7 | 612 |
大分県 | 117 | 17.8 | 445.7 | 429 |
宮崎県 | 110 | 16.8 | 419.0 | ? |
鹿児島県 | 165 | 25.1 | 628.5 | 122 |
熊本県 | 179 | 27.3 | 681.8 | 211 |
佐賀県 | 83 | 12.6 | 316.2 | 66 |
長崎県 | 138 | 21.0 | 525.7 | 364* |
沖縄県 | 144 | 21.9 | 548.5 | 173 |
・ 既に群馬県等抗体検査を始めている県もある。
・ 中には抗体検査の件数迄含む県もある。
* 埼玉県は国・さいたま市・川越市・越谷市・川口市の実施数が含まれて
いない。 ここらが大口なのに・・・
* 長崎県は整備入港していたクルーズ船への対応で 623人/5日(288/日max)
の検査をこなしている。
・ 医療機関が保険適用で行った検査を含めていない県がある。
といった状態ですので、現最大値の信頼度は高くありません。
上記表の
・ 「同率感染者」がその県の人口から東京都の最大感染者数と同率の場合の
感染者数になる。 県で立地等が違うので数分の1でも問題がない県が
存在すると思うがそれは無視。
・ 「現最大値」は各県の COVID-19 対策サイト等で公開されている現時点迄
の検査数/日の最大値。
ただ、この数値は基準がバラバラなので・・・ただし、多くの県では増加
の方向。(医療機関が保険適用で検査したものは除外されたり等)
どこにも同一基準で整理されたデータはなさそうです。
・ 「要求検査数/日」は東京都と同率感染者数を受け入れてその副次感染者
迄捕捉する為に必要と考えている検査数を掛けたもの。
東京は現在 2100 人前後を検査しているが増加を止めえていないので
現在の検査数では相当に不足していると考えらる。
これを勘案すれば感染者1名当たり平均25人を検査する必要があると
言うのは強ち外れではないと思う。
ここでの問題は「東京」の存在です。 余りに集中が進んでいますので、ここが一時感染者の捕捉漏れを出し始めると、繋がりが強い処から「お土産」を貰い始めます。
既に6月30日迄で関東はすべて、山梨、静岡、名古屋、京都、大阪、兵庫、宮城も感染者を出し始めています。 ここで感染者が継続して出ると隣県にも拡散しかねません。
何処の都道府県もここの所の感染者減で検査数が極端に落ちています。 他府県共に今の検査能力を最大値を出した際の状況に近づけておかねば地方でクラスター感染が始まりかねません。
上記の表のダークグリーンで示される県は要求検査数の 0.3 以上の処です。 これらの県は副次感染で感染者が増える事は多分ないのでは?
因みに上表の「要求検査数/日」の合計は 48,422人/日 ですので、厚生労働省が報道資料で公表している最大能力「30,690件/日」ではマダマダ・・・東京はマージンをみれば「1万件/日」を持てば全ての震源地としての責任が果たせるようになるでしょうが、現状では・・・
下の表が示す様に東京の現在の能力では第1波の初期と変わらぬ抑制効果しか発揮出来ていない事が日々の発生件数の伸びが示しています。 このままではここから先は30、50、100と数日おきに積み上がり始めるでしょう。
今なら東京だけをロックアウトすればすぐに減少に転じるでしょうが・・・
----------------------------------------------------------------------
以下はここ12日間の東京/関東/全国の感染者数推移です。 潜伏期間以上の発生がなかった所から出ていますので、明らかに東京からのお土産、地方にとってはこの先が抑えられるかが勝負ですが、震源がそのサイズを上げては対応が難しくなります。 関東圏は東京からのお土産を貰い始めて潜伏期間を過ぎましたのでこれからが・・・
日 付 | 02 | 01 | 30 | 29 | 28 | 27 | 26 | 25 | 24 | 23 | 22 | 21 |
東京の感染者数 | 107 | 67 | 54 | 58 | 60 | 57 | 54 | 48 | 55 | 31 | 29 | 34 |
関東の感染者数 | 154 | 97 | 106 | 84 | 87 | 80 | 83 | 69 | 73 | 47 | 35 | 42 |
全国の感染者数 | 192 | 126 | 132 | 109 | 112 | 88 | 99 | 79 | 89 | 53 | 40 | 48 |
空港検疫捕捉感染者 | |
死者発生県における致死率 | |
地方別感染者数推移(3/13以降) | |
上位9県感染者累積 | 関東7県日別感染者数 |
この本文は1昨日午前中に作っていたのですが、一気に100人を超えてきましたね。 昨日迄は予想より3日遅れの感じでしたが、このままでいけばすぐに200人超えになるでしょう。
最近は経産省と東京都が前面に出ている様ですがこれがそもそもの間違いですね。 感染症対応に政治・経済主導があるという意識・視点を持つ事自体人間の傲慢さの表れでしょう。
これからの患者増加は自然からの手痛い竹箆返し、対応の開始が1週間~9日遅れていますから、このままで行くと第1波以上の感染者を出す事に成り兼ねないのではと懸念しています。
一番の危惧点は殆どの都道府県のPCR検査能力およびその運用環境が改善されていそうにない事です。 何処もだらだらと検査数が減っていますので、急激な立ち上がりが来ると初回以上に混乱しかねない・・・これには医療関係者サイドにもはっきりと緩みが出ている点もあります。 医師会が準備したPCR検査もほとんどが稼働を停止した様ですし、元々週2回程度の医療関係希望者対応だった様でその意識レベルが・・・
《 世界の感染状況の明暗 》
● 愚かな指導者達やこの状況の中でデモや略奪を始める民度の低い国の状況
単位:万人
7/01 | 6/30 | 6/29 | 6/28 | 6/27 | 6/26 | 6/25 | 6/24 | 6/23 | 6/22 | |
アメリカ | 5.18 | 4.39 | 4.16 | 3.88 | 4.26 | 4.53 | 4.08 | 3.45 | 3.47 | 3.24 |
ブラジル | 4.67 | 3.38 | 2.41 | 3.05 | 3.87 | 4.69 | 3.95 | 4.27 | 3.94 | 2.31 |
----------------------------------------------------------------------
● 第2波?感染制御に失敗した国
7/01 | 6/30 | 6/29 | 6/28 | 6/27 | 6/26 | 6/25 | 6/24 | 6/23 | 6/22 | |
日本 | 126 | 139 | 108 | 133 | 92 | 105 | 82 | 96 | 54 | 43 |
スイス | 137 | 62 | 35 | 62 | 69 | 58 | 52 | 44 | 22 | 18 |
イスラエル | 1013 | 803 | 686 | 334 | 621 | 400 | 356 | 532 | 430 | 304 |
----------------------------------------------------------------------
● 元々の感染症対応能力とPCR検査能力でなんとか均衡を保っている国
7/01 | 6/30 | 6/29 | 6/28 | 6/27 | 6/26 | 6/25 | 6/24 | 6/23 | 6/22 | |
ドイツ | 475 | 376 | 349 | 235 | 422 | 665 | 500 | 391 | 712 | 496 |
中国 | 31 | 5 | 23 | 14 | 18 | 24 | 28 | 20 | 29 | 52 |
韓国 | 54 | 50 | 43 | 42 | 62 | 51 | 39 | 28 | 51 | 46 |
デンマーク | 26 | 17 | 16 | 0 | 0 | 39 | 21 | 54 | 34 | 136 |
イタリア | 182 | 142 | 126 | 174 | 175 | 225 | 296 | 577 | 113 | 221 |
----------------------------------------------------------------------
イスラエル、スイスといった辺りも今将に日本と同様の状況に置かれている様で急激に感染者数を増やし始めています。
双方友第1波の際に抑え込みに手間取った様に記憶していますので、多分日本同様急激な検査数増加には未だに対応出来ていないのではないでしょうか。
無症状感染者に対する考え方にも問題がありますね。
中国は当初無症状感染者を記録から除外していましたが、3月31日から別枠で報告を上げる様になってはいますが多分JHUのデータには含まれていないと思います。
無症状患者比率の報告は各国バラバラで日本の空港検疫の様に96%以上から20%台迄様々ですので、現在のPCR検査自体の基本的精度自体にも問題があると思わざるをえません。
結局の所、菌の採取・培養という部分は手技ですので精度確保が出来ないという事でしょう。 ですから、無症状患者比率が低い国の感染者数は嵩上げして考えなければならないのでは?
また、中国、韓国は濃厚接触者のトレースに人権無視を指摘されるレベルの監視方式を採用して抑え込みを図っていますし、欧州も濃厚接触者の潰しと感染者監視方式を採用し始めています。
抗体保有者が一定率を超えたのではと思われる欧州のイタリア、スペイン、ベルギー、オランダといった辺りではバランスから減少傾向が見えますが、感染率が1%前後から3%台のスウェーデン、ベルギー、チリ、カタール、シンガポール、パナマ、バーレーンなどは一向に減少傾向にはならない様です。
これから考えると、「一定量の感染者の発生を許容し、抗体保有者の率を上げる」という策はウイルスの感染力を見ると「経済活動」とは大きなトレードオフを覚悟せねば実行不可能な選択肢と思うようになっています。
という事で、「白旗を掲げ、生贄を捧げ続ける」か「PCR検査による接触者の100%捕捉を目指す」のいずれかしか選択肢が無い様な気がします。
だとすると日本の現状では「白旗を掲げ、生贄を捧げ続ける」しかないという事になるのでしょうか? 政治家の想像力(妄想力でも良い)の欠如による無為無策の結果という事でしょうかね。
「経済重視」を採るのであれば、第一の施策として「PCR検査能力の劇的向上と関連データのデジタルシステム化による省力化とリアルタイム性の確保」に全力を注いで副次感染者の撲滅を図り、この完成を待って制限解除に動くべきだったという事。 武漢での異常察知からは既に半年、国内患者発生からでもほぼ5か月経っているのですから今頃から「デジタル化」云々とは一体どれだけ時代から取り残さているのか、ちょいとアングリ・・・