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治癒した人の約5割の体内にコロナウイルス残留 [睡夢庵 日々徒然]

【 治癒した人の約5割の体内にコロナウイルス残留 】

▽ 治癒した人の約5割の体内にコロナウイルス残留
Record Chaina              (2020年4月23日(木) 12時50分)

韓国聯合ニュースによると、韓国疾病管理本部は22日同国で新型コロナウイルスに感染、その後治癒した人の内約5割の人の体内にコロナウイルスが残留していることが分かったと発表した。
韓国疾病本部が25人の患者の分析をした結果、感染後いずれも体内に抗体は出来たものの、この内12人(48%)の痰からは新型コロナウイルスの陽性反応が出たとした。 記事によるとこれで陽性となった患者について通常のPCR検査を行った所、結果は全員が陰性だったという事だ。

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20200424_都道府県別死亡率.png
20200424_上位件数伸び.pngこれはちょっとショッキングな報告なのかも。

ですが、これは当然といえば当然なのかもしれません。 現在行われている治療はウイルスを駆逐する為の治療ではなく、重症化を避ける為の対症療法を重ね、自然治癒を待っているだけです。 単に鼻腔や咽喉部等の粘膜から検体を採る現状のPCR検査ではその部分からウイルスが消えれば「陰性」になってしまい、治癒という事になるのですから。

抗体検査も血中に抗体が出来ているか否かしかわかりませんから、現状では体内のウイルスの有無を確実に把握する手段はないという事です。
これは国内感染が始まった当初から言われていた事でもありますね。

今使われている抗ウイルス剤と言われるものも発症や増殖の阻害が期待出来るというレベルです。 まぁ、同種のコロナウイルスが原因の季節性インフルエンザについても抗体療法ですから感染阻害や増殖阻害迄で駆除出来ている訳ではありません。

これも国民の一定率に抗体が定着すると、感染・発症率が低下して常在性の感染症として現在の季節性インフルエンザの様に毎年多数の感染者と死者を出し続ける事になるのかもしれません。

それとこれも以前から指摘されている事ですが、現在の治癒判定基準である日を空けての2度のPCR検査で陰性が続けば治癒とするのは甘過ぎるという事。 再発患者が一定率で出る為、中国の研究者からも指摘が出ていました。 上記が事実とすればこれも当然といえば当然でしょうね。

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これと類似ですが同じく Record Chaina/NHK NEWS WEB に下記の配信がありました。

▽ ウイルスは長くとどまる 防疫の格差縮小に努める=WHO事務局長

この中で上記を意味する「ニューノーマル」を目指すべきとの発言がされています。 まぁ、ある意味白旗ですね。 毎年命という貢物を捧げる鍔迫り合い状態に持っていければという事。 現在LAなどで行われている抗体検査は抗体保有率がどの程度あるかをキーに収束時期を推測しようとする動きと捉えて差し支えないでしょう。
抗体検査に判定能力を求めている訳ではないという事です。

これは米国では既に先を見据えた動きを加速しているという事。 これに対し・・・こういう事になると日本の組織の非効率性と行動力、発想力のなさが露呈されます。 やはり官僚組織の非効率性と権力の集中や責任・義務の集中を嫌う日本人の特性が大きいのでしょうか。 欧米人であれば「よし、やったるぜ」になるのでしょうがね。 これがいつまでたっても稟議とハンコ回覧、持ち回りがなくならないばかりかハンコを押す数やメールの宛先が寧ろ増えている(^^;) まぁ、唖然とするレベル。

WHO の対応の遅れを指摘する質問に対し、テドロス事務局長は「WHOは適切な時期に緊急事態を宣言し、今から約三か月も前のことだった。その時点、中国以外ではわずか82人の感染しかなく、各国が対応するのに十分な時間があった」と強調したそうですが、この点については確かに。 でも、感染率、致死率、一般レベルでの防疫手段、ウイルス拡散状態等についてはおお甘な見解を示し、感染爆発を抑えられない原因を作ったのも事実。 “無症状感染者からは感染した例は少ない”といった大嘘もね(^^) このせいで今でも無症状感染者、軽症者は放置される国もありますから。

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そしてもうひとつ。

今日の朝のZIPでも伝えていましたが、マスク表面に付着したコロナウイルスの残存時間。
外したマスクの外側で7日、内側で4日生きているという報告が香港発で出たみたいですね。

アルコール消毒すれば5分でしたっけ。 またこれでマスク不要論、有害論が息を吹き返しそうです。

どうも皆一局面だけを捉えて云々しますが、これは被服やその他の持ち物全てに言える事であってなにもマスクだけに限った事ではありません。
それぞれの素材の特性によって残存時間が変わるだけ。 持ち物全てそして体も裸になってアルコール消毒をする? それこそ逆に皮膚の常在菌迄死滅させるだけでなく皮脂等の自然のバリア迄削ぎ落し、感染リスクを高めるだけでしょうに。 一方だけを強調した内容を伝えるのはいい加減にして貰いたいもの。

それにマスクのガーゼや不識布の目がウイルスのサイズより大きいからダメだとかも。

“マスクは花粉症予防や保湿の面で効果的だが、コロナウイルスの感染予防という点では効果は薄い。そのため健康な場合にはマスクを使用する必要はない”こう言い切る医者がいるのだから呆れます。 物を多元的に見る事が出来ないのではその技量の程度はしれたもの。 周りにパワースプレッダーがいるかもしれません。 そういう局面でも効果がないと言い切るのでしょうかね?

じゃ、なぜあなたは感染症治療現場でマスクをするのですか? 予防効果がないというのであれば不要でしょう? コロナの重症患者は気管挿管などで自発呼吸は出来ませんから、口や鼻はマスクされ飛沫感染を恐れる必要はないはずですけれど。 ならば外してコロナに立ち向かってみれば?です、100%感染しますから(^^)

していなければ浮遊する菌を100%吸い込みますが、複層構造の不識布等で吸気を阻害した場合は抵抗により吸い込む速度も落ちますし、素材の持つ静電気や帯びる湿気により相当量がマスク側に吸着されるでしょう。 いずれにしても一般的には閾値に達さねば多分感染しないのだと思いますから、その意味でも十分な効果があるはずです。

でなければ東アジア圏の感染速度が遅い理由に説明が付かないのでは?