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花粉症(アレルギー性鼻炎)の原因物質について [睡夢庵 日々徒然]

【花粉症(アレルギー性鼻炎)の原因物質について】

以前にもどこかでちょっと述べた?と思いますが、私は現在花粉症と呼ばれている物を含むアレルギー性鼻炎及び皮膚、胃腸、眼等に起きる不調の原因物質を花粉やハウスダスト等に求めるのはこの治療を寧ろ妨げるとと思っています。

私の花粉症発症は1966年で未だアレルギー性鼻炎/花粉症といった名称も医師の間でも余り認知されていない時期からで、既に半世紀以上をこの症状と付き合っています。
義兄が外科を開業しており、耳鼻科での処置に疑問を持ち相談した所、彼は既にこの症状と処方薬に関する知識を持っていましたので、ならばで出ている薬のテスト役・・・しかし結局眠くなったり集中力が欠けたり胃腸をやられたりと処方薬では飲み続けられる物はありませんでした。

この時期に出る症状はスギ花粉と気温が23~24℃をクロスするタイミングでクシャミが出て鼻の粘膜が破れ鼻血がほぼ毎日といったものでした。

使って来た薬に関しては2011年1月8日にアップした「つぶやき: わたしの花粉症対症療法」に記述していますので、ここでは端折って・・・

現在出る症状は

・ 誰かが風呂に入り始めるとクシャミが出、鼻水がタラリ

  どうも僅かな湿度変化を直線距離で5m以上離れている自室でも感じ
  取ってしまう様で、最初に風呂に入ったタイミングで鼻がムズムズして
  クシャミが出始めてしまいます。

・ この時期は薬を飲まずに布団に入ると暫くして喉がいがらっぽくなり
  咳き込んでしまう。 体温が上がると反応するみたいです。

・ 薬が切れかかると

  - 鼻の奥から喉・気管支にかけて鬱血した様なむず痒さが生じ
    鼻水と咳が出始める。
  - 顔の皮膚には赤く腫れたところがぽつぽつと出来る。 のちに表皮が
    粉をふいた様になる。
  - 腕や首を中心に小さな赤い水疱が出来る(毛穴サイズ)。
    部位によっては痒みが出る。
  - ひどい時には胃腸にも影響が及び胃痛が出、下痢気味になる事も

3月初め迄は起床時、13時、21時に半包でなんとかでしたが、5日辺り
からこれではもたなくなり、6時間毎に半包に切り替えました。
が、9日“飛散量が非常に多い”になった途端・・・
顔から唇、上顎から咽喉部にかけて鬱血したような感覚が始まっています。
憂鬱です・・・

《浮遊微小粒子に関する環境基準》

空気中の浮遊微小粒子に関する環境基準には以下のようなものがあります。

米国環境基準によるものがPM2.5/10(Particulate Matter)
日本の浮遊粒状物資の環境基準はSPM(Suspended Particulate Matter)

PM2.5    捕集効率が50%となる空気力学径が2.5μm
SPM     粒状径10μm(これ以上の径は全てカット)
PM10    捕集効率が50%となる空気力学径が10μm

粒径分布からはPM2.5<SPM<PM10という関係となる。

これらの基準に基づくフィルターで捕捉出来る範囲については Wikipedia の

URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%92%E5%AD%90%E7%8A%B6%E7%89%A9%E8%B3%AA

を参照して下さい。

因みに

・ 黄砂       4μm
・ ハウスダスト   10~40μm
・ スギ花粉     30~40μm
・ カビ胞子     2~100μm
・ 細菌       500~1000nm
・ ウイルス     <500nm

花粉の大きさ

10~20μm  ネコヤナギ、クリ、ブタクサ、アジサイ等
20~40μm  オオアワガエリ、カモガヤ、ヨモギ、スギ、ヒノキ、
         ハンノキ、シラカバ、ヒメガマ、コナラ、ススキ
40~60μm  イネ、ツバキ、クロマツ、アカマツ、ヒマラヤスギ
60~80μm  カラマツ、コムギ、ハトムギ、キュウリ、ヘチマ
80~100μm コメツガ、トウヒ

下線は36項目同時アレルギー検査マストⅣの花粉アレルゲン8種に含まれるもの。
斜体は私が花粉症を発症したり接触でアレルギー反応が出てカブレたり赤くミミズ腫れの様になるもの。

で、現在室内の浮遊塵埃の状態把握の為に airmon を使っていますが、花粉の殆どは上記の通りサイズが大き過ぎ気中花粉量の把握には役にたたないといってもいいですね。

《ディーゼル排気ガス(DEP)に含まれる微小粒子》

・ アイドリング/減速中   20~30nm 未燃燃料/オイル由来が多い
・ 加速/定常運転      60~80nm 炭素を核として燃焼生成物が
                      結合したもの

DEPのほとんどは200nm以下の様ですので、これらはPM2.5に含まれる事になります。

私自身は元々現在アレルギー因子とされている花粉やダニ・ハウスダストといった物は従因子だと思っており、主因はディーゼル排気ガスに含まれる微小粒子(DEP:Diesel Exhaust Particles)だと考えています。

というのは私自身都会から離れ、トラックの通行が少ない田舎を通ると鼻炎の症状が僅かな時間で消失していくのを何度も経験しているからです。 また、東北の山の中にある工場に勤めていた酷いアレルギー性喘息がある友人は東京の本社である会議に出る為、新幹線を使うと白河を過ぎた辺りから前兆が出始め対症薬を直ぐに飲まないと発作が起きてしまうといっていました。 その工場ではこちらでは出来なかったテニスも出来る様になったといっていましたし。 私自身も花粉症シーズンの真っただ中にここに出張した事があるのですが、その工場周辺は杉林だらけでなのですが鼻詰まりも頭の重さも完全に消えてしまいましたので、これがアレルギーの主因が花粉にはないという傍証になると考えています。

また、わたしがDEPがアレルギー疾患の主因の一つだと思う理由の一つは、発症したタイミングが夏に窓を開けたバスでディーゼル臭に悩まされている最中だったという事にあります。

その後ディーゼルの排気ガス規制が敷かれる様になり色々な後処理機器が取り付けられ、排気ガスに布を当ててもすぐに真っ黒にはならなくなりましたが、これが却ってマイナスに働いていると考えています。 これらの結果、より微粒化された粒子として排出されている分が却って増加していると思っているからです。

ディーゼル車の排気ガス規制は1993年/1997年/2002年/2005年/2009年/2015年と強化されて来ており、昔の様に黒やグレーの煙を吐く車は見かけなくなっています。 これは目視出来るレベルに結合した大きな粒子は排出されなくなった事で、総量レベルでは相当の塵埃排出は減ったのでしょうが、燃焼系は大きく変わってはいませんので、排出される有害物質の総量には大きな変化はないと考えます。 となれば微粒化されたDEPの総容積は逆に増えていると言っても過言ではないでしょうか。

この変化は車の汚れ方と洗車した際のウインドウに付く油脂/カーボン系の汚れの質の変化によって感じて来ました。

それと空気の臭いと色の変化でしょうか、昔は風向きで東京方面より薄くピンク色をした靄が周囲の山の緑や建物の色を変えながら迫って来て、この中に入ると硫化物臭がしていましたが、この臭いと汚れた空気の層の襲来は排気ガス規制と共に軽減して行き、最近ではほとんど感じなくなっています。 これからすると空気の汚れは改善して居そうなのですが車の汚れはそうでもない事を表しています。

1982年製の白のカムリ2代目に乗っていましたが、80年代後半には年を経る毎に雨の後のリアエンブレム、ドアハンドル、フェンダーミラー下に垂れる水の跡に付着するカーボンの量が年々増え黒く太くなって行きました。 ただ、この当時はこの溜りの中に粒子が見えていました。

1990年にラルゴに乗り換えましたがこれは茶系のツートーンだった為カムリほどは目立ちませんでした。 しかし1995年位迄はやはり雨の後は汚れが目立ち若かったせいもありますが、多い時は週2回洗車をしたくなる位フロントガラスやミラー、ドアノブ下が薄汚れていました。 その後年を経る毎にエンブレム類の下の黒い垂れが出来なくなって行きましたので、空気も綺麗になって来ている様でした。

2005年にFitに乗り換えましたがこれもオレンジ系の色でしたので余り目立ちません。 しかし、2015年辺りから撥水処理をする際のガラスの汚れ具合の変化が気になる様になりました。 そうですね、薄いグレーの層が出来ていてワイパーでこさぎ落とすと黒い塗料を薄めたみたいに均質で垂れる汁には粒子状のものが見えない・・・それとペーパーウエスで拭くと粘度の高い油はふき取っても何となく虹色の斑として取れないのと同じ様な感覚が生じる様になってきました。。

この後もその濃さがだんだん濃くなって来ていますね。 最近はまたエンブレムやドアノブ、フェンダーミラー下に黒い筋を付けた車をみる様になりましたし、最近では私のブルー系のインプレッサや黒のアルファード等でもミラーの下には薄くグレーの垂れが残る様になりました。 それだけ気中の微粒カーボンの量が増えて来たのでしょうね。
まぁ、ディーゼルだけに責任を持っていってもですね。 電力消費は伸びているのに原子力発電所は停止中が多いので、石炭/重油/LPGに頼った電力供給状態というのも。 ガソリン車から出るカーボンも微粒化している訳ですから・・・排出される粒子総量としては大幅に増えているはずですね。

ディーゼル排気ガスとアレルギーの関係については次の資料に相関が説明されていますのでご参考迄。

微小粒子の健康影響/アレルギーと循環機能

URL: https://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/22/22.pdf

《現在の対策》

☆ 鼻洗浄   鼻炎・後鼻漏・いびき対策として鼻洗浄用具を買い、生理的
        食塩水相当で約1か月半近く鼻洗浄をしてみましたが、
        これは昔と同じく最初の1週間位は後鼻漏が軽減して
        来ましたがそれ以降は徐々に鼻粘膜が爛れて来たのか痛みと
        クシャミが出始めてしまい、継続不能に・・・
        耳鼻科での鼻洗浄でも瞳孔拡散が起きたりしますので鼻洗浄
        は合わないみたいです。

☆ 対症薬     パブロンゴールドA細粒

    ・ 軽度    起床/就寝前 各半包
    ・ 中度    起床/12時/18時/就寝前 各半包
    ・ 重度    起床時1包、11時/14時/19時/22時半包

☆ 自室内   掃除  朝   棚、机、ラック類静電ブラシで埃吸着
                床 クイックルワイパーで清掃
                  湿式/乾式1日交替
        空気清浄機   清掃直後から就寝迄連続運転
          運転中はPM2.5/10共20μg/m3以下になっています。

☆ 外出時   マスク     通常   花粉対策用
                重症時  N95対応品

  帰宅時   ・ 屋外で服を叩く
        ・ 洗顔・手洗い・うがい

☆ 就寝時   花粉の季節は花粉対策用マスクをする。
        中/重症時はテッシュを4つ折りにし中にメンソレータムを
        塗った物をマスクに当ててする。
        これは鼻詰まりから口呼吸になり、口内が乾燥し粘膜が炎症
        を起こすのを予防する為と少しでも乾燥を抑える為の処置。

若い頃は酷くなると薬を飲んでいてもティッシュ1箱が2~3日位しか持ちませんでしたが、50代前半から反応が出る物質は増え、悩まされる期間がほぼ年中になっていますが、症状は逆に軽減して来ています。 最近ではこの時期でも1箱が3週間以上持つ様になって来ています。 年のせいですかね~反応も鈍くなったのか(^^;) まぁ、薬以外の対策を取り始めたのはリタイア後でほとんど外に出なくなっていますから・・・

クシャミと水の様な鼻水に悩まされる頻度はグンと下がっていますが、腕や足の皮膚には小さな赤斑や赤い小さく痒い水疱が出来ますし、顔の皮膚は虫に刺された時の様に赤く台形に腫れ
暫くすると表皮がささくれ立って来ます。 酷い所は色素が沈着してシミや黒子様になっていきますのでね~
市販の花粉症用の薬は鼻水には効くのですが、温度に対する反応や上口蓋から気管支に出てくる鬱血や爛れは抑えられません。 また、症状が何時出るか周囲の状況で変わりますので1日1回でという物では対応出来ずなのです。
この点、顆粒の物は小分けが利きますから量と服用間隔を変えられますので、私の様な症状向きと言えます。


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