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突発性難聴・・・聴こえ方の検証 [睡夢庵 日々徒然]

【突発性難聴・・・聴こえ方の検証】

現状、医者は低・中域の聴覚はほぼ元に戻っており良くなっていますよといいますが、患者としての実際の聴感上は寧ろ悪くなったというのが実感なのです。

これは耳鼻科での聴力検査や現在自分で行っている確認方法では単に音圧レベルでの聴こえ方を見ているに過ぎないからでしょう。
これでは実際に聴こえている音の質に関する確認は出来ないと言っても過言ではないと思っています。

ではどうやって聴覚品質を確認するか・・・単純な周波数音源を増やすのも面倒ですし、高調波の含まれ具合でも変化すると思われます。

で、可聴域の音をほぼ出し得、かつ、高調波を含むグランドピアノの音を全て並べてやれば周波数のズレや歪具合、付加音の存在にも気付き易いのではないかという事で、フリーの作曲用ソフトを探してみる事にしました。

これで見つけたのは「Aria Maestosa」というもの。 これはメニュー類も日本語化されていますので使い易いと思います。

今回の使用目的での使い方は至って簡単。 右上の枠で楽器を選択し、必要な小節数に枠を広げ、コードラインの該当する小節内位置をマウスでクリックして音を置いて行くだけです。

今回は《グランドピアノ》と《フルート》でシーケンスを作り、Winampでも再生出来る様、Midiファイルも作ってみました。
グランドピアノでは4/4、1小節4拍同一音とし、フルートは1小節4拍同音連続としてみました。
音量はソフト初期値のまま80%(大体-24dB)で作りました。

スペクトルとdBレベルを確認しようと思い、MidiからWave/MP3への変換ファイルも作ってみましたが、変換精度なのか高調波のレベルが高過ぎる事と再生レベルが漸減して行くので、WinampやWavespectra等での検証は諦め、Aria Maestosaで直接確認する事にしました。

《グランドピアノ》作例
Aria_Maestosa_Piano.jpg
ピアノの場合は88鍵ですので、A0(27.50Hz)~C8(4186.01Hz) が音域になりますが、C0~G9迄の白鍵だけを拾って作ってみました。

<右耳・ピアノの場合>

・ A0~G1(49.00Hz) 迄はキンキンと響く8倍位の高調波が
  耳に付く。 原音のレベルは1/3位。
・ A1(55Hz)~D3(146Hz) 迄はほぼ原音だが歪っぽい。
・ E3(164.81Hz)~A3(220Hz) 原音そのものの周波数がずれる。
・ B3(246.94Hz)~B4(493.88Hz) ほぼ原音に戻るが上にずれた
  エコーが付く。
・ C5(523.25Hz)~G6(1567.98Hz) 原音に鋸を振るわせた時の様な
  揺れるエコーが付く。
  D6(1174.66Hz) で震えるエコーが最大になり、原音を超える。
・ A6(1760Hz) で原音のみに戻る。
・ B6(1975.53Hz) で左右のレベルが揃う。 これから上は同じ。

《フルート》作例
Aria_Maestosa_Flute.jpg
フルートの場合はC4(261.63Hz)~B7(3951.07Hz)が音域になります。

<右耳・フルートの場合>

・ 全域原音より低い音に聴こえる。 音程は上がって行くが
  変化量がバラバラで、♭側になったり#側になったりと安定しない。
・ C5~F6(1396.91Hz) 鋸を振るわせた時の様な揺れるエコーが
  付く。
・ G6(1567.98Hz) 原音側が掠れ始める。
・ B6/C7(2093Hz) では2次高調波?のエコーが完全に独立した
  音として聴こえる。

右耳に関しては、この状態から推測するに最早回復の望みは薄そうです。
また、推測通り外来音に含まれる周波数成分によって異なる反応をする様です。

左耳については、ピアノ/フルート共に正しい?(^^;)音色と音階で聴こえていましたので、こちらは聴覚レベルだけの問題・・・2kHz~6kHz 迄が発症直後に計測した際のレベル(-40dB)迄は聴こえる処迄回復して呉れれば有難いのですが。
今は左耳の高域で補間され、ある程度明瞭度が保たれていますが、TV等ではバックの音によっては左耳の異常音のせいで明瞭度が変化して聴き辛い場合も出ています。

突発性難聴の後遺症から耳鳴りに悩まされる様になる確率が高い様なのが心配な処・・・現状では音が入らない限り、常時軽い中域のファンノイズの様な音(室内の暗騒音レベル以下)がしているだけですので、それほど実害を感じずに済んでいます。 只、時折入った外来音の周波数成分のせいか、右内耳が膨らむ様な感覚が生じるという現象があります。 これはコメカミと耳の前後をマッサージするとほぼ100%消失するのが不思議な点です。 又、耳珠を耳道に押付けて放すと左耳とは明らかに異なる“パン”といった破裂音がする事などを考えると、やはり耳道閉塞等を含む何らかの機械的な異常が生じているのではないかとの疑いも消えません。


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