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Audio Technica ATH-CM707 その後 [睡夢庵の電脳環境]

【Audio Technica ATH-CM707 その後】

132時間経過時点ではお蔵入りとしたのですが、ピアノやドラム、マリンバ、それに女性歌手の歪みの出ない部分の明るい艶と色気を棄て切れず、その後もエージングを続けていました。 現時点では約300時間を経過し、対策を講じた上であれば2~3時間位なら聴けるレベルに至っています。

このスピーカーユニットの特徴は非常に締まった粒立ちの良い明るくクリアな音を紡ぐ事でしょうか。 それと全ての楽器をはっきりと出して来てくれ、他のヘッドフォン/イヤフォンでは神経をそちらに向けねば聴き取れなかった楽器も浮き上がってきます。

ですから、このイヤフォン、耳にあった方には非常にレベルの高い音を聴かせるでしょうが、合わない方にとっては貧弱この上ないものと評価は2分されるでしょう。

多分その原因は
① スピーカーユニットの指向性が強過ぎる(指向角が狭い)
② イヤフォン全体の重量バランスが外側に偏り過ぎている
③ 耳に当る部分がラッパ型なので耳に馴染み辛い
の3点に集約出来るのではないでしょうか。

これはユニット上部を軽く耳側に押し付けてやるとガラリと音が変わる事で明らかです。
耳に触れる部分が改良されれば、オールジャンルとは行きませんが抜群の音を聴かせる物になる事でしょう。
Sennheiser MX 375 では同様の扱いをしても僅かに音の締まりが良くなる位ですが、こちらは高域の歪が消え、音場がグンと広がり豊かな音を聴かせます。

現在イヤフォンの座りを良くする為と外耳道に開口部位置を合わせる為に外周下部にモーラステープ(シップ薬)を貼り、上部を同テープで耳に貼り付けて使っています。 凝り防止にもなるかも(^^;)
只、オケのヴァイオリンや金管の強奏部、ソプラノ~テナーの合唱部等では未だ少しノイジーですが。 ヴィオラ・チェロ・コントラバスや木管等は良いだけに・・・

この手当てをしてやると Sennheiser MX 375 よりも艶のある歯切れの良い音を聴かせる様になります。 その意味ではひょっとしたら大化けするかもと思った通りになっています。 インピーダンスが低い事もあり応答が良いので、ダイナミックレンジが広がった様にすら感じてしまいます。



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