オープンエア・イヤフォンの試聴に関して [睡夢庵の電脳環境]
【オープンエア・イヤフォンの試聴に関して】
ELECOM LBT-PAR500AV 用に3つのオープン型のイヤフォンを調達し試聴して来ましたが非常に疲れました(^^;)>
特に Audio Technica ATH-CM707 には・・・酷い音と耳へのストレスから側頭筋がガチガチになってからすでに4日、未だにコメカミの下部に痺れた様な感覚が続いています。
さて、先に掲げた評価に関してお断りしておかねばならない事があります。
それは「秀」、「優」としているからと言って曲全体の表現力や空気感迄 MDR-F1 同じ様に表現し得た訳ではないと言う事です。。
元々ヘッドフォンとイヤフォンでは異次元といって良い程その表現力には差があります。
特に空気感・・・音の広がり、定位、高低の音の伸びやリンギング等音の歪みに対する尤度についてはそのダイヤフラム(コーン)サイズから考えてもイヤフォンに同じレベルは望み得ないものです。
只、逆にダイヤフラムが小さく軽いだけに、音の締まりやスピード感・粒立ち(分解能)に関しては優れた面をみせる可能性を持っているとも云えるのですが。
それ故、ボーカルに関してはその歌手の声質・声色を中心に、楽器に関してはその曲のメインの楽器の音色と響きを中心に期待値とのオフセットで記載しました。
イヤフォンでは特にアルトやテナーの音域の歌手では、逓倍波と思われるエコーの様なノイズが強く出てきます。
オーケストラや協奏曲では金管・ヴァイオリンの強奏部でも同様の現象が現れます。
これは 特に酷かった Audio Technica ATH-CM707 に限らず、Sennheiser MX 375 でも聴き取れます。
さて、その Audio Technica ATH-CM707 でのピンクノイズ・エージングですが、15時間/30時間/45時間/60時間/90時間そして現在120時間に達しています。
中・低域は結構締まり、粒立ちの良い音をを聴かせてくれる状態迄来ていますが、高域に関しては未だ・・・
① 岩崎良美「赤と黒」では折角の伸びやかな高域にもう
一人奥で歌っている様に逓倍と思われるエコーがついて
います。
② 石川さゆり「ウイスキーがお好きでしょ」では最初の
“ウイスキー”の“キー”がキィーンと響きます。
③ サラ・ブライトマン「オペラ座の怪人」キャストは
わからないのですが最初のアルトが歪んで聴こえます。
④ スウィングル・シンガーズ「恋するガリア」では倍音が
割れに聴こえます。 MDF-F1 では綺麗に伸びる高域の後に
残るエコーも美しいのですが・・・
⑤ スヴェシニコフ「鶴」から「前線にも春が来た」の冒頭の
テナー、もう一人倍音で歌っているかの様にキィーンと
言う様なノイズが帯の様に乗ります。
合唱部分でも中にテナーがいるせいか状態は変わらず。
⑦ モーリス・アンドレのクラリーナによる「J.S.バッハ
ポスト信号のアリア」シャリシャリの付帯音が付き、聴くに
耐えません。 トランペット自体の音はアンドレの
クラリーノらしい煌く音色を出しているだけに・・・
中・低域に関しては女性ボーカル・ドラム・ベース・ピアノ・チェロ等も結構締まったいい音を聴かせます。
また、楽器はし過ぎな位しっかり自己主張しています(^^;) しかし、由紀さおりをはじめとする高域の響きの美しい歌手の皆さんが皆、キンキン・・・
いったい何時間エージングすればこの刺すような高域成分が消えるやら。
まさかダイヤフラムに共振周波数があるのではないよな・・・
もう暫くエージングを続けてみる積りですが、こんな有様ですので、多分お蔵入りでしょう。
Sennheiser MX 375 でもこれらは僅かに聴き取れますが、刺激音にはなっていないので、殆ど気になりませんし、疲労感を覚える事もありません。
インナーイヤー型のイヤフォンでもうひとつ大事な事は耳への馴染み具合です。
合わないと結構なストレスになる様で、長時間使っていると側頭筋、板状筋、上部僧帽筋が凝ってしまいます。
現在、耳上部から頬骨の外側部分迄が凝ってしまい、少し熱を持った状態です(^^;)>
何でこんなに? そういえば Audio Technica ATH-CM707 はイヤユニット(スピーカー)が重いぞ。
で、イヤーユニットの計測してみました。 ケーブルが付いたままなので正確な値ではありませんが。
やはり、Audio Technica ATH-CM707 が1個だけ桁違いに重いですね。
他がすべて 2.8g~3.0g ですので、人間工学上はこれが許容範囲と考えられているのではないでしょうか?
とすれば、3割増しというのはありなんでしょうかね?
この重さの差が結構効くみたいです。
従来使っていた Mac iPod MA662G/A では耳甲介にすっぽり収まり、ケーブルロッド部も珠間切痕に上手く沿う為殆どストレスを感じませんでした。 郷里との片道新幹線約6時間殆ど掛けっぱなしもそれ程苦になっていませんでしたし、今回の様に側頭筋がガチガチになり、頭痛までなんて経験はありません。
しかし、今回購入した3個では Sennheiser MX 375 以外皆上手く収まらず、耳の中で動くだけでなく耳珠等に圧力を感じてしまいました。 Sennheiser MX 375 ではケーブルロッド部が耳珠を軽く挟み、耳垂にも触れている為ケーブルに少し力が掛かっても殆ど動きません。
しかし、Pioneer SE-CE511-K はスピーカーユニットの形状が耳甲介の空間よりも大きめで耳珠に押し上げる様な力が加わるだけでなく、ケーブルに引っ張られて動き回ってしまい、これで音がクルクル変わり使い物になりませんでした。
Audio Technica ATH-CM707 はすこし小さめで耳甲介の空間にすっぽり入るのですが、これもケーブルロッド部分が耳殻から完全に浮いている為、スピーカーユニットの重さでロッド部が内側(耳側)に倒れ込み耳珠にストレスを掛けます。 この為、イヤフォン自体の重量以上のものを付けている様な感覚が生まれます。
私の耳のサイズではパッドを付けると却って収まりが悪くなってしまう様なのでパッドを外してみた所、厚み分内側に入り珠間切痕に沿ってケーブルロッド部が収まり、外に倒れる感覚が消えました。 処が今度は耳甲介の中でスピーカーユニットが頭の動きに合わせてずれ、音がコロコロ変わりますし、高域の刺激音がより強く感じられますので、外す訳にも・・・
ELECOM LBT-PAR500AV 用に3つのオープン型のイヤフォンを調達し試聴して来ましたが非常に疲れました(^^;)>
特に Audio Technica ATH-CM707 には・・・酷い音と耳へのストレスから側頭筋がガチガチになってからすでに4日、未だにコメカミの下部に痺れた様な感覚が続いています。
さて、先に掲げた評価に関してお断りしておかねばならない事があります。
それは「秀」、「優」としているからと言って曲全体の表現力や空気感迄 MDR-F1 同じ様に表現し得た訳ではないと言う事です。。
元々ヘッドフォンとイヤフォンでは異次元といって良い程その表現力には差があります。
特に空気感・・・音の広がり、定位、高低の音の伸びやリンギング等音の歪みに対する尤度についてはそのダイヤフラム(コーン)サイズから考えてもイヤフォンに同じレベルは望み得ないものです。
只、逆にダイヤフラムが小さく軽いだけに、音の締まりやスピード感・粒立ち(分解能)に関しては優れた面をみせる可能性を持っているとも云えるのですが。
それ故、ボーカルに関してはその歌手の声質・声色を中心に、楽器に関してはその曲のメインの楽器の音色と響きを中心に期待値とのオフセットで記載しました。
イヤフォンでは特にアルトやテナーの音域の歌手では、逓倍波と思われるエコーの様なノイズが強く出てきます。
オーケストラや協奏曲では金管・ヴァイオリンの強奏部でも同様の現象が現れます。
これは 特に酷かった Audio Technica ATH-CM707 に限らず、Sennheiser MX 375 でも聴き取れます。
さて、その Audio Technica ATH-CM707 でのピンクノイズ・エージングですが、15時間/30時間/45時間/60時間/90時間そして現在120時間に達しています。
中・低域は結構締まり、粒立ちの良い音をを聴かせてくれる状態迄来ていますが、高域に関しては未だ・・・
① 岩崎良美「赤と黒」では折角の伸びやかな高域にもう
一人奥で歌っている様に逓倍と思われるエコーがついて
います。
② 石川さゆり「ウイスキーがお好きでしょ」では最初の
“ウイスキー”の“キー”がキィーンと響きます。
③ サラ・ブライトマン「オペラ座の怪人」キャストは
わからないのですが最初のアルトが歪んで聴こえます。
④ スウィングル・シンガーズ「恋するガリア」では倍音が
割れに聴こえます。 MDF-F1 では綺麗に伸びる高域の後に
残るエコーも美しいのですが・・・
⑤ スヴェシニコフ「鶴」から「前線にも春が来た」の冒頭の
テナー、もう一人倍音で歌っているかの様にキィーンと
言う様なノイズが帯の様に乗ります。
合唱部分でも中にテナーがいるせいか状態は変わらず。
⑦ モーリス・アンドレのクラリーナによる「J.S.バッハ
ポスト信号のアリア」シャリシャリの付帯音が付き、聴くに
耐えません。 トランペット自体の音はアンドレの
クラリーノらしい煌く音色を出しているだけに・・・
中・低域に関しては女性ボーカル・ドラム・ベース・ピアノ・チェロ等も結構締まったいい音を聴かせます。
また、楽器はし過ぎな位しっかり自己主張しています(^^;) しかし、由紀さおりをはじめとする高域の響きの美しい歌手の皆さんが皆、キンキン・・・
いったい何時間エージングすればこの刺すような高域成分が消えるやら。
まさかダイヤフラムに共振周波数があるのではないよな・・・
もう暫くエージングを続けてみる積りですが、こんな有様ですので、多分お蔵入りでしょう。
Sennheiser MX 375 でもこれらは僅かに聴き取れますが、刺激音にはなっていないので、殆ど気になりませんし、疲労感を覚える事もありません。
インナーイヤー型のイヤフォンでもうひとつ大事な事は耳への馴染み具合です。
合わないと結構なストレスになる様で、長時間使っていると側頭筋、板状筋、上部僧帽筋が凝ってしまいます。
現在、耳上部から頬骨の外側部分迄が凝ってしまい、少し熱を持った状態です(^^;)>
何でこんなに? そういえば Audio Technica ATH-CM707 はイヤユニット(スピーカー)が重いぞ。
で、イヤーユニットの計測してみました。 ケーブルが付いたままなので正確な値ではありませんが。
やはり、Audio Technica ATH-CM707 が1個だけ桁違いに重いですね。
他がすべて 2.8g~3.0g ですので、人間工学上はこれが許容範囲と考えられているのではないでしょうか?
とすれば、3割増しというのはありなんでしょうかね?
この重さの差が結構効くみたいです。
Mac iPod MA662G/A | 2.9g |
Pioneer SE-CE511-K | 2.8g |
Sennheiser MX 375 | 2.9g |
Audio Technica ATH-CM707 | 3.8g |
Panasonic 型番不明 | 3.0g |
Sony 型番不明 | 2.9g |
JVC 型番不明 | 2.8g |
従来使っていた Mac iPod MA662G/A では耳甲介にすっぽり収まり、ケーブルロッド部も珠間切痕に上手く沿う為殆どストレスを感じませんでした。 郷里との片道新幹線約6時間殆ど掛けっぱなしもそれ程苦になっていませんでしたし、今回の様に側頭筋がガチガチになり、頭痛までなんて経験はありません。
しかし、今回購入した3個では Sennheiser MX 375 以外皆上手く収まらず、耳の中で動くだけでなく耳珠等に圧力を感じてしまいました。 Sennheiser MX 375 ではケーブルロッド部が耳珠を軽く挟み、耳垂にも触れている為ケーブルに少し力が掛かっても殆ど動きません。
しかし、Pioneer SE-CE511-K はスピーカーユニットの形状が耳甲介の空間よりも大きめで耳珠に押し上げる様な力が加わるだけでなく、ケーブルに引っ張られて動き回ってしまい、これで音がクルクル変わり使い物になりませんでした。
Audio Technica ATH-CM707 はすこし小さめで耳甲介の空間にすっぽり入るのですが、これもケーブルロッド部分が耳殻から完全に浮いている為、スピーカーユニットの重さでロッド部が内側(耳側)に倒れ込み耳珠にストレスを掛けます。 この為、イヤフォン自体の重量以上のものを付けている様な感覚が生まれます。
私の耳のサイズではパッドを付けると却って収まりが悪くなってしまう様なのでパッドを外してみた所、厚み分内側に入り珠間切痕に沿ってケーブルロッド部が収まり、外に倒れる感覚が消えました。 処が今度は耳甲介の中でスピーカーユニットが頭の動きに合わせてずれ、音がコロコロ変わりますし、高域の刺激音がより強く感じられますので、外す訳にも・・・