【ELECOM TK-FBP044BK / M-NV1BRBK 最終評価】 [睡夢庵の電脳環境]
【ELECOM TK-FBP044BK / M-NV1BRBK 最終評価】
ELECOM TK-FBP044BK と M-NV1BRBK という1台で9端末を制御可能という Bluetooth 接続のキーボード/マウスを2週間+使ってみた結果を報告しておきます。
現状では何れの製品も夫々の基本的機能ではなく、ケーブルレスで9端末迄操作出来るという点に特化して使おうという方の為の製品です。
単体の製品としてその基本機能の品質や応答速度も含めたトータルの可用性を求める向きにはお勧め出来ません。
特に私の様に気の短い人間向きではありませんでした(^^;)>
《 TK-FBP044BK キーボードの評価》
このキーボードは以下の様な致命的な欠点を持っていますので、業務用途には使用出来ません。
入力精度は要らない、どうしても1つのキーボードで複数のPC等を制御したいと言う方のみのものです。
デザインやキーボードのずれ難さではよい線にいっているのですが。
・ <右シフト>キーの配置は論外。
他に「Filco」、「ELECOM」のこれと同様の縮小型テンキー付きキーボードを
使っていますが、<右シフト>キーの左に<上カーソル>キーを持って来て
いるものはありません。
元々右のシフトキーには指が届き難いので、他のキーボードはカーソルキーを
1段下げるか<右シフト>キーの右側に<上カーソル>を配置し、シフト
操作のし易さを確保しています。
このキーボードの配置ではホームポジション中指等をずらしてもブラインドで
打つと私の手のサイズでは小指は<右シフト>キーに届きません。
結果として<上カーソル>を押す事になりますので、一段上の行に入力されて
しまいます。
・ キー・スイッチがチャタリングを起こす。
特に垂直に力が掛かり難い<A>、<Q>、<T>、<Y>、
<U>、<O>などで多重入力を起こします。
昔のタイプライターから使っている方々では稀でしょうが、最近の
ストロークが短く軽いキーボードに慣れた方ではこれに加えて抜けも
起きる事があるでしょう。
コンピュータ用のキーボードを叩き始めて40年以上経ちますが、
その中でも悪い方です。
2台のデスクトップで使っていたキーボードではまったく気に
なりませんでしたので、これらでは起きていなかったのでしょう。
・ ホームポジションを崩さずに端末切換えが出来ない
端末切換えが<Fn>+<F1>~<F9>に割り当てられて
いるので、右手で<Fn>を押しながら左手で<F1>~を
押すか、左手親指で<Fn>を押しながら中指などで<F1>~
を押すかしかない。 <右Win>に置き換えては?
・ Bluetoothインターフェースの応答に時間が掛かる
1. 液晶の表示は瞬時に変わるのでBluetooth側の責任と
思うが、切換わる迄に1~4秒位掛かる。 切換わるとブザーは
なるが・・・その直後でもバッファーに入るだけですぐには
表示されない。
2. 接続が切れる事がある/データ授受が出来なくなる事がある
本体側が1~2秒データを受け付けなかったり、キーボードの
電源を落とさねば端末の切換えが出来ない事が稀に起きる。
・ 端末番号・機能表示の液晶が見辛い
バックライトがない上、液晶が沈めて取り付けられているので
表示内容が見辛い。
《 M-NV1BRBK マウスの評価》
電池を抱くワイアレス・マウスは多かれ少なかれ前後の重量バランスの悪さから来る違和感を抱きます。
このマウスも電池を後部に2段積みしていますのでその慣性を感じてしまいますし、良く滑ります。
両手用5ボタンマウス単体としては使い勝手上の問題は特にありません。
但し、9端末切換え用となると話は変わり、業務使用にはお薦め出来ません。
・ 端末切換え操作の為に持ち替えが必要
端末切換えスイッチがセンターにある為切換える際
持ち変えなければならない。
・ 現在の端末を示すLED表示は手を退けなければ見えない
・ 端末切換えスイッチを1秒押し続けなければ切換え操作が
出来ない 切換え操作に2~4秒掛かってしまう
・ 端末1に<戻る>スイッチが割り当てられている
ファイルマネージャでは前の操作、例えばコピーが取り
消されたり、ブラウザではページが前に戻り折角入力した
データが消えたりといったトラブルにつながる
端末切換え操作は切換えボタンを押しながら
① <戻る> 端末1
② <進む> 端末2
③ <左ボタン> 端末3
④ <右ボタン> 端末4
⑤ <ホイールボタン> 端末5
⑥ マウス前移動 端末6
⑦ マウス後移動 端末7
⑧ マウス左移動 端末8
⑨ マウス右移動 端末9
色々やってみましたが片手操作を前提にすると使えるのは④、⑥~⑨の5つです。
私は最終的に
Main ⑥
SUB-1 ⑦
MX3 ⑧ という様にマウスの移動に変え、片手で操作を可能にしています。
《現状の使用状態》
私自身は仕事で使う訳ではありませんので、このセットを導入した以下の目的を満たしさえすれば少々の事には眼をつぶる積りでした。
① デスクトップ2台とノートブック1台の3台を一組の
キーボード/マウスで制御する
② 机の上にディスプレイ2台とノートおよびキーボードを
置いてA4の資料をキーボードの前に広げられるスペースを
確保する
③ マウス/キーボードの邪魔なケーブルを増やさない
一応3つの条件は満たしていますので双方共まだ使ってはいます。
《結論》
商品としてはまだまだ改善点を多く残す製品です。
キーボードにはチャタリングが出るという致命的な欠点がありますのでこれは業務用にはお勧め出来ません。
又、製品のせいではなく、Bluetooth インターフェースの問題だとおもいますが、双方共に切換えに時間が掛かり過ぎます。
只、
・ どうしても3端末以上を1つのキーボード/マウスで操作したい
・ キーボード・マウスを1つにして手元を広く使いたい
という条件をお持ちの方には現状ではこれ以外には選択肢がないのも事実です(だと思う)。
使用する端末が2台というのであれば以前紹介した ELECOM UC-TV3BK の方をお薦めします。 こちらはマウスとキーボードがマウスの1操作だけでセットで切換ります。
また、これには双方でクリップボードを仲介にデータの受け渡しが出来るというおまけがついてきます。
《今後への期待》
・ キーボードにマウスをペアリングする様には出来ないものなのか
こう出来ればセットで切換えられるのでミスも激減するはず
・ 右側の<シフト>キーの位置変更
・ 現在<Fn>に与えられている端末切換えのベースキーを変え、
ホームポジションを大きく崩さずに操作出来る用にする
・ 表示用LCDを面位置迄出して視認性を上げる
キーボードとマウスを別個に使いたいという事象がないわけではありませんが、別々が故に発生するロスに比べれば一緒に切換るメリットの方が大きいと思います。
ELECOM TK-FBP044BK と M-NV1BRBK という1台で9端末を制御可能という Bluetooth 接続のキーボード/マウスを2週間+使ってみた結果を報告しておきます。
現状では何れの製品も夫々の基本的機能ではなく、ケーブルレスで9端末迄操作出来るという点に特化して使おうという方の為の製品です。
単体の製品としてその基本機能の品質や応答速度も含めたトータルの可用性を求める向きにはお勧め出来ません。
特に私の様に気の短い人間向きではありませんでした(^^;)>
《 TK-FBP044BK キーボードの評価》
このキーボードは以下の様な致命的な欠点を持っていますので、業務用途には使用出来ません。
入力精度は要らない、どうしても1つのキーボードで複数のPC等を制御したいと言う方のみのものです。
デザインやキーボードのずれ難さではよい線にいっているのですが。
・ <右シフト>キーの配置は論外。
他に「Filco」、「ELECOM」のこれと同様の縮小型テンキー付きキーボードを
使っていますが、<右シフト>キーの左に<上カーソル>キーを持って来て
いるものはありません。
元々右のシフトキーには指が届き難いので、他のキーボードはカーソルキーを
1段下げるか<右シフト>キーの右側に<上カーソル>を配置し、シフト
操作のし易さを確保しています。
このキーボードの配置ではホームポジション中指等をずらしてもブラインドで
打つと私の手のサイズでは小指は<右シフト>キーに届きません。
結果として<上カーソル>を押す事になりますので、一段上の行に入力されて
しまいます。
・ キー・スイッチがチャタリングを起こす。
特に垂直に力が掛かり難い<A>、<Q>、<T>、<Y>、
<U>、<O>などで多重入力を起こします。
昔のタイプライターから使っている方々では稀でしょうが、最近の
ストロークが短く軽いキーボードに慣れた方ではこれに加えて抜けも
起きる事があるでしょう。
コンピュータ用のキーボードを叩き始めて40年以上経ちますが、
その中でも悪い方です。
2台のデスクトップで使っていたキーボードではまったく気に
なりませんでしたので、これらでは起きていなかったのでしょう。
・ ホームポジションを崩さずに端末切換えが出来ない
端末切換えが<Fn>+<F1>~<F9>に割り当てられて
いるので、右手で<Fn>を押しながら左手で<F1>~を
押すか、左手親指で<Fn>を押しながら中指などで<F1>~
を押すかしかない。 <右Win>に置き換えては?
・ Bluetoothインターフェースの応答に時間が掛かる
1. 液晶の表示は瞬時に変わるのでBluetooth側の責任と
思うが、切換わる迄に1~4秒位掛かる。 切換わるとブザーは
なるが・・・その直後でもバッファーに入るだけですぐには
表示されない。
2. 接続が切れる事がある/データ授受が出来なくなる事がある
本体側が1~2秒データを受け付けなかったり、キーボードの
電源を落とさねば端末の切換えが出来ない事が稀に起きる。
・ 端末番号・機能表示の液晶が見辛い
バックライトがない上、液晶が沈めて取り付けられているので
表示内容が見辛い。
《 M-NV1BRBK マウスの評価》
電池を抱くワイアレス・マウスは多かれ少なかれ前後の重量バランスの悪さから来る違和感を抱きます。
このマウスも電池を後部に2段積みしていますのでその慣性を感じてしまいますし、良く滑ります。
両手用5ボタンマウス単体としては使い勝手上の問題は特にありません。
但し、9端末切換え用となると話は変わり、業務使用にはお薦め出来ません。
・ 端末切換え操作の為に持ち替えが必要
端末切換えスイッチがセンターにある為切換える際
持ち変えなければならない。
・ 現在の端末を示すLED表示は手を退けなければ見えない
・ 端末切換えスイッチを1秒押し続けなければ切換え操作が
出来ない 切換え操作に2~4秒掛かってしまう
・ 端末1に<戻る>スイッチが割り当てられている
ファイルマネージャでは前の操作、例えばコピーが取り
消されたり、ブラウザではページが前に戻り折角入力した
データが消えたりといったトラブルにつながる
端末切換え操作は切換えボタンを押しながら
① <戻る> 端末1
② <進む> 端末2
③ <左ボタン> 端末3
④ <右ボタン> 端末4
⑤ <ホイールボタン> 端末5
⑥ マウス前移動 端末6
⑦ マウス後移動 端末7
⑧ マウス左移動 端末8
⑨ マウス右移動 端末9
色々やってみましたが片手操作を前提にすると使えるのは④、⑥~⑨の5つです。
私は最終的に
Main ⑥
SUB-1 ⑦
MX3 ⑧ という様にマウスの移動に変え、片手で操作を可能にしています。
《現状の使用状態》
私自身は仕事で使う訳ではありませんので、このセットを導入した以下の目的を満たしさえすれば少々の事には眼をつぶる積りでした。
① デスクトップ2台とノートブック1台の3台を一組の
キーボード/マウスで制御する
② 机の上にディスプレイ2台とノートおよびキーボードを
置いてA4の資料をキーボードの前に広げられるスペースを
確保する
③ マウス/キーボードの邪魔なケーブルを増やさない
一応3つの条件は満たしていますので双方共まだ使ってはいます。
《結論》
商品としてはまだまだ改善点を多く残す製品です。
キーボードにはチャタリングが出るという致命的な欠点がありますのでこれは業務用にはお勧め出来ません。
又、製品のせいではなく、Bluetooth インターフェースの問題だとおもいますが、双方共に切換えに時間が掛かり過ぎます。
只、
・ どうしても3端末以上を1つのキーボード/マウスで操作したい
・ キーボード・マウスを1つにして手元を広く使いたい
という条件をお持ちの方には現状ではこれ以外には選択肢がないのも事実です(だと思う)。
使用する端末が2台というのであれば以前紹介した ELECOM UC-TV3BK の方をお薦めします。 こちらはマウスとキーボードがマウスの1操作だけでセットで切換ります。
また、これには双方でクリップボードを仲介にデータの受け渡しが出来るというおまけがついてきます。
《今後への期待》
・ キーボードにマウスをペアリングする様には出来ないものなのか
こう出来ればセットで切換えられるのでミスも激減するはず
・ 右側の<シフト>キーの位置変更
・ 現在<Fn>に与えられている端末切換えのベースキーを変え、
ホームポジションを大きく崩さずに操作出来る用にする
・ 表示用LCDを面位置迄出して視認性を上げる
キーボードとマウスを別個に使いたいという事象がないわけではありませんが、別々が故に発生するロスに比べれば一緒に切換るメリットの方が大きいと思います。