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リングO2 バッテリー交換 [便利グッズ?紹介]

【 リングO2 バッテリー交換 】

2019/08/31 に購入したリングO2(S/N:2710)のバッテリーが草臥れてしまい、1晩の計測に耐えなくなった為 2022/10/08 2台目のS/N:0016175 を購入し、2710 は短時間の運動時の計測に回していました。
ここに来てフル充電してもすぐに80%を切るようになりましたので、バッテリー交換をしてみようか・・・電池以外は問題なしですから勿体ないですからね。

この製品は分解して基板が取り出せますので自分でバッテリー交換が出来そうです。
この種の小型の計測器類等はバッテリー内蔵になり、壊さなければ内部にアプローチ出来ない物が多くなっています。
これらのバッテリーが5年以上もてばいいのですが、2~3年でダメになるものが多く勿体ない限り。

一応取り扱い先に問い合わせて見ましたが、修理及びバッテリー交換は行っていないという事、じゃぁ自分でやるっきゃない(^^;)
で、開けて中を確認してみました。

20230629_Ring-O2_PCB.jpg 20230629_Ring-O2_BAT-side.jpg

交換するにあたって問題となるのは、

1. 後端部の僅かのリブ上にあるシール材で上のカバーが止まっているだけ
  なので、一度開けると接着力を失うと思わねばならない。
2. 基板が対角2点の下側ケースの樹脂リブの頭を溶かして固定している為
  基板を取り外す際この部分を除去せざるを得ないので再固定法が問題。
3. バッテリーを確認した所 SH391629 3.7V 130mAh という特殊なもので
  国内に調達先がない。

まずは交換用バッテリーを探してみた所、アリババ(https://www.alibaba.com)に該当品があったのでここで買う事にした。

URL: https://www.alibaba.com/product-detail/Manufacturer-Rechargeable-391629-3-7V-130mAh_1600555646933.html

調達先は

Shenzhen Sunhe Energy Co., Ltd
Shenzhen Headquarter

サンプルとしての購入になり、海外出荷の為送料の追加要求がありましたが
SH391629 2個 プラス 送料で us$ 32.3(約4,660- PayPal 手数料約 186)
サンプル1個で購入が可能になっていますが、海外からの場合送料が高いので
送料の追加の要請が来ます。 2個の場合は US$ 22 になっていますが為替
レート及び日本専用線(国内佐川)等もあり、今回は $10.3 の追加でした。
サンプルプライスは US$ 1/個ですからほぼ全額送料の様なものですね。

6/10 Web上での発注、追加送料の支払いが 6/12、出荷通知が 6/17 でしたが、
6/27 に到着しましたので非常に早かったと言えるのではないでしょうか。

20230629_Packing-Outer.jpg 20230629_Packing-Inner.jpg
20230629_SH391629.jpg

本体新品調達価格が ¥19,800- ですからこれで交換がうまく行けば御の字です。

《 分  解 》

1. ベルトからリングO2本体を取り外す。 ベルトを貫通しているピンを
  押し出す様にすれば外れる。 後端部がベルトの袋部分に差し込まれて
  いるので手前に引き出す。

2. 上カバーの取り外し方
 ・ 後端のカバーとボデー部の間に爪若しくはマイクロドライバーの先端を
   差し込み少し浮かせる。
 ・ 1mm 弱浮けば、カバーを前にスライドさせる様にして Micro HDMI
   コネクタを躱しながらカバーを外す。

3. 基板の取り外し方
 ・ 基板は前後2か所のホールをボデー側の基板スタンドの角を溶かして
   固定しているのでこの部分を除去する。
 ・ 基板上の電源スイッチの頭がボデー側のスイッチの中に入っているので
   反対側を先に上げる形で基板を外す。

4. バッテリーを外す。
 ・ バッテリーは基板の素子2個に放熱テープで張り付けられているので
   左右を交互に浮かせる形で徐々に外していく。

《 バッテリー交換 》

交換に当たって注意する点は端子間が狭いのでショートさせない様注意が必要。
前以てマスキングテープでショート防止用のカバーテープを作っておく。

1. 古いバッテリーの+/-接続線をマイナス、プラスの順でカットして
  外し、取り外したバッテリーのケーブル端はショート防止の為に
  マスキングテープでカバーする。
  ケーブルは半田を外す際、持てるだけの長さを残す事。
  基板側の半田付けを外し、マイナス側をマスキングテープでカバーする。

  半田付けに自信のある方はプラス側をマスキングしておいてから、
  マイナス、プラスの順でケーブルを引っ張りながら半田を溶かして外す。

2. この本体の半田は前付いていた物がそのまま使える状態だったので、
  液体フラックスを塗り、新しいバッテリーのプラス側をそのまま
  半田付けした。

3. プラス側の半田付け部分をマスキングテープでカバーする。

4. マイナス側を半田付けする。

5. 基板裏側中央の2個の素子のサイズに合わせた両面テープを用意する。
  放熱テープの手持ちがないので、15mm 幅のフイルム製の両面テープを
  貼り付ける素子のサイズと高さに合わせてカットする。
  低い方は両面テープの2枚重ねで丁度良かった。

6. バッテリーを元の位置に貼り付ける。 仮組状態で本体に入れてみる。
  スイッチの反対側でバッテリーが僅かに本体と干渉する状態を確認し
  基板を取り外してバッテリーをカッチリ接着してもう一度入れ直す。
  この時基板のパワースイッチに無理な力が掛からない様に注意して
  頭をスイッチボタンの中に入れる。

7. 基板のホール位置を台座のピン位置に合わせる。
  本来は接着すべきだが、使える接着剤がなかったので今回は接着せず。
  再度の交換を考えるなら、ゴム系か?

8. 上カバーを Micro HDMI コネクタと干渉せぬよう注意しながら取付ける。
  この時基板が浮かない様に注意する。
  コネクタと上カバー後端のうまく位置が合えば従来のシール材で止まり、
  カバーも浮かない。

《 動作確認 》

1. バッテリー交換後電源投入 本体の動作には問題はなさそう。
  ただし時間表示は狂っている。

2. Pixel 6a でリングO2を起動する。 2710 を認識、接続可能
  バッテリー残量表示 66% 時間表示正常復帰

3. 設定を選択
 - 工場出荷状態にリセットする
 - Ring O2アップデートを選択 ⇒ 最新だった

4. バッテリー充電
 - 100%迄充電出来た
 - 1時間経過後容量100%のまま

5. 起床後からの連続計測
 - 計測が自動停止するまで連続計測  10時間40分稼働
    この時のバッテリー残 50%
    この状況からプログラム上で連続記録時間を制御している

6. Pixel 6a にデータ取り込み
 - 計測内容確認   640分計測している 内容は下図
            途中の落ち込みはトイレ、最後の落ち込みは
            ウォーキングマシンでの 3.5km/h-10分の歩行

20230702_RingO2-NewBAT.jpg

7. 再充電
 - 再充電  2時間経っても充電中のマークが動いている!!
        充電を中止してアプリで残量確認 ⇒ 100%
        満充電認識回路がおかしくなった?
        前回は止まったと思ったが?

   ちょっとこれは困った。 オーバーチャージを繰り返すと寿命が極端に
   短くなるし、爆発のリスクも・・・


現状はがっちり固定したわけではないので、適切な接着剤を見付ける迄はこの状態で昼間の動作テスト用にこれを使う事にしました。
これで2年使えればほくほく(^^;)です。

《 2023/07/04 追記 》

   88%から充電を開始して暫く放置していたら、充電マークが消えていた。
   で、確認したら100%になっていたので大丈夫みたいです。
   100%になっても暫くトリクル充電を続けているのかも・・・