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【EUDORA 6J のメール移行】 [睡夢庵の電脳環境]

【EUDORA 6J のメール移行】

色々調べて見ましたが、完全な形でフォルダを再現し、取り込んだフォルダに Thuderbird で受けたメールを入れて問題なく使用出来る様にする方法はない様です。
色々な情報を眺めて見ても最近の物は少なく、新しい解決策は出て来そうにありません。 そこで参照さえ出来れば良いという方向で処置する事にしました。

現状見つけた方法はEUDORAのメールフォルダmbxファイルからeml形式の1通毎のメールファイルとして抜き出し、これを Thunderbird 上のフォルダにインポートするというものです。
EUDORAの添付ファイルは復元した上で《Attached》というフォルダに纏めて収められていますので、これを別途持っておけばファイル名と更新日付辺りで目星を付ける事が可能です。 これは全て元のアプリで開ける形に復元されています。
この2つをフォルダに纏めて持っておけば、メールは最悪「秀丸」のGrepを使って探せば対象物を見つける事が可能です。

只、EUDORAのメールフォルダはバイナリ・エディタで見てみると例えば全角カタカナの“イ”は“83・43”となっており、Content-Type や HTML の charset= に記述される文字セットを無視して Shift-JIS に変換して記録している様です。 全てを変換していればフォルダ・ファイルを全て ISO-2022-JP に変換してやればよいのですが、なぜか UTF-8 等は一部其のままにしているものが混じっていますのでこれをやってしまうと部分的に壊れ、なにが起きるか?になってしまいかねません。 この為 Thuderbird では其のままではほぼ全てのメールは全文文字化けてしまいます。 また、emlに変換する過程で一部は消失したり、ヘッダが化け、本文が欠落する物もある様です。 当然ですが、復元された添付ファイルとのリンクが切れてしまう事と添付ファイルがあったか否かも分らなくなる覚悟をせねばなりません。

そこで、Thunderbird 上では本日以降のメールを分類保管するフォルダとEUDORA側のメールを入れて置く旧メールフォルダに分けて管理する事にしました。 これらは参照出来れば良いという姿勢です。 XPマシンの上のEUDORAフォルダはそのままプログラムと共に保管し続ける事になります。 こちらのフォルダも中身はテキストですので、見る方法は幾らでもありますから。

ではまず、EUDORAのメールボックスからメールを抜き出す為のプログラムです。 使えそうな物として以下の2つを見つけました。

① emailXtracter
② Mail Export Tool

何れも、テキスト形式でデータベース化しているメールソフトのファイルであれば、その中からメールを1本ずつに分けて切り出してくれます。

上記の2本について、テスト結果が同じでしたので、私は操作が単純な ① の emailXtractor を使用しました。

まず、作業エリアを取り、Thuderbird 上で作りたいフォルダ構造を作っておきます。 その夫々は原則元の構造を反映しているはずですね。
当然ですが、 Thunderbird 側にも同じフォルダ構造を別に作っておきます。
mbx-eml.jpg
emailXtractor 起動を起動すると左の様なウインドウが出ます。 操作は簡単でmbxファイルを上のボックスにドロップし、下のボックスで出力側のフォルダを参照して決定し、抽出開始ボタンを押すだけ切り出しをしてくれます。 ここで出来たフォルダをインポートの際に使用します。





インポート側は Thundarbird のアドオンになります。
これにはImportExportTools を使います。

これを導入すると「ツール(T)」のプルダウンの一番下に「ImportExportTools(X)」というラインが追加されます。
私は異常が起きた場合の事を考え、下図の様にこのサブを開いて「フォルダのみ」を選択し、フォルダ1個づつ処理しました。
thunderbird-addin.jpg
folderselect.jpg
当然ですが、この作業を行う時には Thunderbird 上に作った旧メール保管フォルダ配下の入れたいフォルダを選択しておく必要があります。

インポートの結果ですが、ほぼ全てのメールが文字化けで読めない状態になっています。 これを読む方法は2つあり、

・ ひとつは「表示(V)」の「文字エンコーディング」で
  本来のキャラクターセットを指定してやるか
・ Thunderbird の機能に頼り、「フォルダのプロパティ」を
  使って該当のフォルダの「規定の文字エンコーディング」を
  《Shift_JIS》に変え、「この設定をフォルダ内の全ての
  メッセージに適用する」というチェックボックスをチェック
  しておく、

というものです。
mojibake回避法.jpg
これをチェックしておけば上部の件名や差出人等の化けも最小に留める事が可能です。 これで化けて表示されるメールの殆どは《UTF-8》でエンコーディングされたものですので、先の「文字エンコーディング」で《UTF-8》を選択してやれば本文を読む事ができます。
殆どのメールは本文先頭に使用された文字コードを示す行がありますので、これに従って文字コードセットを指定すれば少なくとも本文は読める筈です。


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