SSブログ

電脳環境: プレーヤー/カートリッジ差 [睡夢庵の電脳環境]

【電脳環境: プレーヤー/カートリッジ差】

YP-600でMP3化したファイルとSL-1200mk3でMP3化したファイルを聴き比べていますが、まったく同じシェル/カートリッジにも関わらず、その再現される音には明らかに違いがあります。
簡易的な方法で録音していますので、双方の録音レベルを揃える事が出来ませんので、再生レベルが異なり聴こえ方が変わっているせいもありますが。
機械的に見てYP-600とSL-1200及びmk3は明らかにサーボの掛かり方に差があります。 回転系はSL-1200の方が精度が高く、サーボはピタリと止まっていますが、YP-600ではゆっくりと微かに前後に揺れる様に見えていました。(1曲全体の録音時間には殆ど差ありませんが)

YP-600の録音サンプルはベルトもモーターのダンパーも駄目になる直前の状態ですので、ワウが大分大きくなっていたのかもしれません。
ただ、2代目として購入したSL-1200の時代から音が硬質で線が細く艶が乏しく感じていました。 これがYP-600の購入に踏み切らせ、YP-600をメインとして使っていた理由なのです。

使用レコード: ハルモニアムンディ ULX-3183-H
グスタフ・レオンハルト/3台の歴史的チェンバロの魅力
使用楽器 : グリマルディ製作 1697年製1段鍵盤
Side-A Tr#01 ジョヴァンニ・ビッキ トッカータ の冒頭から約33秒分

YP-600+EMPIRE 1000ZE/X    +を押し音量を4にして比較

SL-1200mk3+EMPIRE 1000ZE/X  +を押し音量を5にして比較

SL-1200mk3+SHURE V-15 TYPEⅢ +を押し音量を5にして比較


YP-600+EMPIRE 1000ZE/Xでははっきりと出るチェンバロの羽とスチールという音色の違いも、やはりSL-1200mk3では薄れている様です。 音像と定位はすっきりと緻密になりますが、余韻と艶が失われる様に感じます。

使用レコード : MSP/Colombia YP-7004-MP
オイゲン・キケロ・トリオ/ロココ・ジャズ
Side-A Tr#01 CICERO J.S.Bach Solfeggio 終了前約30秒分
YP-600+SHURE V-15 TYPEⅢ   +を押し音量を4にして比較

SL-1200mk3+SHURE V-15 TYPEⅢ +を押し音量を5にして比較

SL-1200mk3+Ortofon SPU-GT   +を押し音量を6にして比較

Player_Wave.jpg
Player_Wave_G.jpg
上図上がSL-1200mk3+SHUREV-15 TYPEⅢ、中がYP-600+SHUREV-15 TYPEⅢ、下がSL-1200mk3+SPU-GT の同一位置でのスペクトラムですが、中域の表情が夫々違うようです。


共通テーマ:日記・雑感