SSブログ

BGM: フィードラー / グローフェ 組曲「大峡谷」 [睡夢庵のBGM]

【BGM: フィードラー / グローフェ 組曲「大峡谷」】

今日はアーサー・フィードラーの指揮でグローフェの《組曲 大峡谷(グランド・キャニオン)》を。 カップリングはガーシュウィンの交響詩《パリのアメリカ人》。
このレコードの指揮者アーサー・フィードラーですが、多くのクラシックの楽団を指揮、録音を残していますので、分類的にはクラシックの指揮者になっています。 しかしながら、その半生をボストン・ポップス・オーケストラの指揮者として過ごしており、映画音楽やイージーリスニングでの露出が多かった事もあり、ミッシェル・クレマン、ポール・モーリア等に近い存在として聴いていました。
これはガーシュウィンの《パリのアメリカ人》、これはシンフォニック・ジャズに分類されるものですのでポップス・クラシック系の扱いが出来る指揮者(バーンスタイン/ストコフスキー・・・)で手にしたいと思い探していた処引っ掛かったもの。 フィードラーですし、《大峡谷》とのカップリングでしたので、シメシメ・・・ これらは少々アレンジがあったとしてもサウンド・トラック的雰囲気でなければ楽しめませんし、あまり録音が古くてもですから。

『ファーディ・グローフェ』(Ferde Grofe/Ferdinand Rudolph von Grofe, 1892/03/27-1972/04/03没)、アメリカ・ニュウヨーク州ニューヨーク生まれの作曲家、ピアニスト、アレンジャー。 父母共にプロの音楽家の家庭に生まれるが14歳で家出、数々の職業を転々としながらヴァイオリンとピアノを学ぶ。 1920年~33年迄の間、ポール・ホワイトマン・オーケストラのアレンジャーを務めており、この間にジョージ・ガーシュインの《ラプソディ・イン・ブルー》のオーケストレーションを手懸けた事で知られている。 その後フュリアード音楽院に指揮者兼教員として雇われ、管弦楽編曲を教える。 《組曲 グランド・キャニオン》、《ミシシッピー組曲》等米国内の自然をや風物を題材とした曲が多い。 バー/クラブやブラスバンドに参加していた事もあり、シンフォニック・ジャズ・スタイルの楽曲を作曲している。

『ジョージ・ガーシュウィン』(George Gershwin/Jacob Gershowitz, 1898/09/26-1937/07/11没)、アメリカ・ニュウヨーク州ニューヨーク生まれの作曲家。 1919年作詞家アーヴィング・シーザーとの共作になる歌曲「スワニー」が人気歌手アル・ジョンソンに気に入られ、彼が繰り返し歌った事で大ヒットとなり、人気ソングライターとなる。 1920年代以降は兄のアイラ・ガーシュウィンと組んでレビュー・ミュージカル向けに多くのヒット曲を生み出す。 クラシックにも目を向け、1924年《ラプソディ・イン・ブルー》を発表、グローフェの協力を得てシンフォニック・ジャズの代表作として評価される事となる。 その後独学でオーケストレーションを学び、幾つかの管弦楽作品、《パリのアメリカ人》等を残している。 その他、オペラ「ポギーとベス」、ミュージカル「プリムローズ」、「ショー・ガール」、映画音楽「Shall We Dance」等でも有名。 「ポギーとベス」で歌われる「サマータイム」はポピュラーのスタンダードナンバーとなっている。

『アーサー・フィードラー』(Arthur Fiedler,1894/12/17-1970/07/10没)、アメリカ・マサチューセッツ州ボストン生まれの指揮者。 父母共にプロの楽器奏者。 1909年からベルリンでヴァイオリンを学ぶ。 1915年ボストン交響楽団にヴァイオリニストとして入団するが、ピアノ、オルガン、打楽器等も扱ったらしい。 1924年同交響楽団のメンバーで室内楽団ボストン・シンフォニエッタを立ち上げ、無料屋外コンサート等を行う様になる。 1930年にはボストン・ポップス・オーケストラの第18代指揮者に就任、死去迄その任にあった。 この楽団の指揮者を長きに渡って務めたがその音楽的、興行的な手腕により、この楽団の知名度を高めただけでなく、多くのクラシック・映画音楽・ポップス等のレコーディングを行い、音楽ソフトの売上げで大いに貢献した。 その反面、曲の一部を都合の良い様に編集する為、これを批判する向きも多い。 演奏面でクラシック・ポピュラーのクロスオーバーを行い、映画音楽やポップス界にも多くの影響を与えただけでなく、クラシックを大衆の身近な処へ下ろす貢献をした。
  feidler_grofe_rgc-1023.jpg
発売日: 1972
RCA/ビクター音楽産業
LP-No.: RGC-1023
- RGC-1023 Side 1 -
グローフェ 《組曲 「大峡谷」(Grand Canyon Suite)》
01. 第1楽章 日の出(Sunrise)
02. 第2楽章 赤い砂漠(Painted Desert)
03. 第3楽章 山道を行く(On the Trail)
04. 第4楽章 日没(Sunset)

- RGC-1023 Side 2 -
01. 第5楽章 豪雨(Cloudburst)

02.
ガーシュウィン 《パリのアメリカ人(An American in Paris)》



共通テーマ:日記・雑感