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BGM: シェッファー / モーツァルト フルート協奏曲 第1/2番 [睡夢庵のBGM]

【BGM: シェッファー / モーツァルト フルート協奏曲 第1/2番 】

今日はアメリカの女流フルーティスト エレーン・シェッファーの《モーツアルト フルート協奏曲 第1番&第2番》。
これは廉価盤のセラフィム名曲シリーズ(全100枚)の1枚です。 エレーン・シェッファーの演奏を何で耳にし、その名前が記憶に刻まれたか分からないないのですが、その涼やかで軽妙な演奏の記憶があって、店頭で廉価盤のカタログを見ていて気付き購入したものです。 モーツアルトの可憐・軽妙な旋律には彼女の演奏ならばという処で・・・しっとりとした柔らかな演奏です。 そしてフルートを支えるオーケストラの指揮をしているのは夫である、エフレム・クルツ。

『エレーン・シェッファー』(Elaine Shaffer, 1925-1973/02/19没)、アメリカ・ペンシルバニア州アルトゥーナ生まれの女流フルーティスト。 フィラデルフィアの「The Curtis Institute of Music」でフルートを学び、ウイリアム・キンケードの秘蔵子学生だった。 彼女はキンケードが師事した唯一の存在で、後は独学という。 卒業後1947-48年はカンサスシティ・フィルハーモニーの次席フルート奏者を、1948-53年はヒューストン交響楽団の首席フルート奏者を務める。 当時世界の五指に数えられており、その後彼女はアメリカ最初の女性ソリスト、合奏演奏者としてのキャリアをスタートさせる。 ロンドンでリサイタルデビューを果たし、ヨーロッパの多くの音楽祭に出演する。 バッハ、モーツァルト、テレマン、シューベルト等のフルート協奏曲の録音を残している。 最後の最も重要な業績であるバッハのフルート・ソナタの録音を完了させ、その2ヵ月後の1973年2月19日ロンドンにて肺癌で没する。 裏面のライナーではなぜかイギリスのフルート奏者になっていますが?? 伴奏指揮者のエフレム・クルツが夫。

『エフレム・クルツ』(Efrem Kurtz, 1900/01/07-1995/06/27没)、ロシア帝国の首都であったサンクトペテルブルク生まれの指揮者。 ペトログラード音楽院に学び、後にベルリンへも遊学している。 1920年アルトゥール・ニキッシュの代役でイザドラ・ダンカンの伴奏指揮者として指揮者デビューをする。 1924~1933年迄はシュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団を指揮している。 1928年にはアンナ・パヴロワの伴奏指揮者となり、1932~42年はモンテカルロ・ロシア・バレー団の指揮者として活躍する。 1944年にはアメリカ合衆国の市民権を獲得、1943~48年迄カンザスシティ・フィルハーモニー管弦楽団を、1948~54年迄はヒューストン交響楽団を指揮している。 この間映画音楽の指揮などにも手を伸ばしている。 1955~7年迄はロイヤル・リヴァプールフィルハーモニーの指揮者を務めている。
長寿の割りに余り録音を残していない。 伴奏指揮やロシア・バレー団との深い繋がりから一般的にはバレー指揮者として捉えられており、演奏会でのレパートリーや録音もこのジャンルのものが多い。 その他では現代音楽をよく取り上げており、現代音楽の認知に貢献した一人でもある。 
  Shaffer_Mozart.jpg
発売日: ?
SERAPHIM/東芝音楽工業
LP-No.: AA-5027
モーツァルト フルート協奏曲
- AA-1527 Side 1 -
第1番 ト長調 K.313
01. 第1楽章 Allegro maestoso
02. 第2楽章 Adagio non troppo
03. 第3楽章 Rondo Tempo di Minuetto
    Cadenza(by Reizenstein)-Tempo 1

- AA-1527 Side 1 -
第2番 ニ長調 K.314
01. 第1楽章 Allegro aperto
02. 第2楽章 Andante ma non troppo
03. 第3楽章 Allegro
    Cadenza(by Reizenstein)-Tempo 1

フルート: エレーン・シェッファー
指 揮 : エフレム・クルツ
演 奏 : フィルハーモニア管弦楽団



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