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BGM: ボロディン/ダッタン人の踊り-合唱付き [睡夢庵のBGM]

【BGM: ボロディン/ダッタン人の踊り-合唱付き】

今日はアレクサンドル・ボロディンのダッタン人の踊りから・・・ 交響曲 第2番 ロ短調 作品5とのカップリング。 指揮はヴァーツラフ・スメターチェク チェコ・フィルハーモニー管弦楽団・合唱団、バス独唱:ダリボル・イェドリィチカ。

「ダッタン人の踊り」はオペラ「イゴーリ公」の第2幕の終曲である、第17曲を独立して取り上げたものです。 この「イゴーリ公」ボロディン自身で完成されたものではなく、現在の総譜はその遺志を継いだリムスキー・コルサコフとグラズノフによって完成されたもので、現在演奏されるものは全てリムスキー・コルサコフによるオーケストレーションと改訂を経たものです。

このレコードでは第17曲「ポロヴェツ人の踊り」だけでなく、第2幕の開幕に続く合唱の後の第8曲「ポロヴェツの娘達の踊り」に続けて演奏しています。 演奏会でもこの形式が採られる事が多い様で、この2曲で13分ですので区切りとしても良い長さなのでしょう。 アラビア・コーカサス・ハンガリー民謡風な香りがする曲です。

カップリングの交響曲第2番は「イゴーリ公」と並行して書き進められており、その影響が色濃く出ているスラブ的雰囲気が強い曲ですね。 それぞれの楽章に題がついてもよいのではと感じる交響詩的展開を持つ曲です。

ヴァーツラフ・スメターチェクの指揮は派手さはありませんが端正なもので、チェコ・フィルの管・弦の音色もこの地域の音色を現すには最適なものと思います。 そしてスプラフォンの録音スタイルも。

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1973年11月 発売
スプラフォン/日本コロムビア
LP-No:OP-7052-S
収録曲:
アレクサンドル・ボロディン
-Side 1-
POROVTSIAN DANCES from "Prince Igor"
 No. 8 Dance of The Polovtian Girls
 No.17 Polovtian Dance
SYMPHONY No.2 IN B MINOR, Op.5
 第一楽章 Allegro
-Side 2-
SYMPHONY No.2 IN B MINOR, Op.5
 第二楽章 Scherzo: Prestissimo
 第三楽章 Andante
 第四楽章 Finale: Allegro



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