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BGM: J.S.Bach/マタイ受難曲 [睡夢庵のBGM]

【BGM: J.S.Bach/マタイ受難曲】

今日は「バッハ/マタイ受難曲」、カラヤン来日記念盤として発売されたカラヤン/ウィーン・フィルの全曲盤(204'37")と古いメンゲルベルク/アムステルダム・コンセルトヘボウの抜粋版(70'43")。

メンゲルベルクの方は今から3/4世紀前の1939年の録音。 この年はナチス・ドイツのポーランド侵攻があった年であり、ヨーロッパ全体を巻き込む戦争の足音が迫る緊張した世相の中でのもの。 棕櫚の日曜日(復活祭直前の日曜日)にアムステルダム・コンセルトヘボウで行われた演奏会の実況録音盤の復刻です。 この演奏はライナーノートにも多くのマタイ受難曲の中でも特異な物として扱われているものとされていますが、確かにその古い録音にも関わらず聴くものを引き込むものがあります。 実況ですので聴衆のノイズもありますが、音源にオンで採録されている様で本来は狭いレンジ・S/Nでしょうが、それを感じさせません。

カラヤンの全曲盤はその完成迄に1年を掛けたもので、ステレオらしい奥行きと広がりのある精緻に構成された演奏ですが、聴くものに訴えかけるものではメンゲルベルク盤に1歩譲る様です。 歌手夫々もホールの客席で聴いている様に離れています。

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発売日 1973年10月1日
グラモフォン/ポリドール
LP-No. MG 9712/5 4枚組
録音 1972/02/01~1973/02/21
収録曲:
J.S.Bach/マタイ受難曲 BWV 244
-MG 9712-1-第1曲~第10曲
-MG 9712-2-第11曲~第23曲
-MG 9713-1-第24曲~第32曲
-MG 9713-2-第33曲~第41曲
-MG 9714-1-第42曲~第53曲
-MG 9714-2-第54曲~第63曲
-MG 9715-1-第64曲~第73曲
-MG 9715-2-第73曲~第78曲
エヴァンゲリスト      : ペーター・シュライヤー(テノール)
イエス           : ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
アリア、第1の女とピラトの妻: グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
アリア、第1の証人と第2の女: クリスタ・ルードヴィヒ(アルト)
アリア、第2の証人     : ホルスト・ラウベンタール(テノール)
アリア           : ヴァルター・ベリー(バス)
ペテロ、ピラト、祭司長とユダ: アントン・ディアコフ(バス)
演奏: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    ウィーン楽友協会合唱団(合唱指揮:ヘルムート・フロシャウアー)
    ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団(祭司長たち:第50曲)
       (合唱指揮:ヴァルター・ハーゲン=グロル)
    ベルリン国立合唱団員及びベルリン大聖堂聖歌隊少年隊員
       (合唱指揮:カール・ハインツ・カイザー)
指揮: ヘルベルト・フォン・カラヤン

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発売日 1973年
フォンタナ/フォノグラム
LP-No. FG-96(M) Mono 録音 1939年
収録曲:
J.S.Bach/マタイ受難曲 BWV 244
-Side A-
1. 第1曲~第7曲
2. 第35曲
3. 第45曲~第47曲
-Side B-
1. 第58曲~第63曲
2. 第64曲~第72曲
3. 第77曲~第78曲
福音記者   : カール・エルプ(テノール)
キリスト   : ウィレム・ラヴェルリ(バス)
         ジョー・ヴィンセント(ソプラノ)
         イロナ・ドゥリーゴ(アルト)
         ルイス・ファン・トゥルデル(テノール)
         ヘルマン・シャイ(バス)
演奏: アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
    アムステルダム・トークンスト合唱団
    ツァンクルスト合唱団
指揮: ウィレム・メンゲルベルク


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