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電脳環境: MP3エンコーダ [睡夢庵の電脳環境]

【電脳環境: MP3エンコーダ】

レコードから拾う為のMP3エンコーダには「午後のコーダ」を使ってきましたが、曲や楽章分離に使ってきた「mp3DirectCut」にも録音機能があり、Lameエンコーダがあればライン入力からMP3を作成出来ます。 同じ物で皆済ませられればその方が楽かな、でちょっと使ってみました。

《午後のコーダの設定》
・ バージョン    ver. 3.13a(2004/05/25版)
・ エンコーダ    GOGO.DLL ver.3.13(2004/05/20版-組込み)
・ MP3設定    192kbit/sec=MPEG1 Audio
           共包絡ステレオ
           最高品質 固定ビットレート
・ 入力デバイス   SE-U33GX Audio/44.1KHz/ステレオ

《mp3DirectCutの設定》

これでMP3のエンコードを行うには、Lameエンコーダを入手、同一フォルダにDLLを入れておかねばなりません。
・ バージョン    常用版1.34/最新版2.16
・ エンコーダー   Lame3.99.4(最新版3.99.5)
・ MP3設定    192kbit/sec=MPEG1 Audio
           共包絡ステレオ(Joint Stereo)
           Very high quality CBR(固定ビットレート)
・ 入力デバイス   Wave Mapper or SE-U33GX Audio/44.1KHz/ステレオ

ソースはアルゲリッチのラベル名演集/夜のガスパール 第1楽章。

下図は午後のコーダ/SE-U33GX Audioと常用DirectCut/Wave Mapperでの比較
encoder_comp.jpg
これは午後のコーダ/SE-U33GX Audioと常用DirectCut/SE-U33GX Audioでの比較
encoder_comp2.jpg
紫: 午後のコーダ
赤: mp3DirectCut
上下で不可思議なのは同じビットレートなのにmp3DirectCutでは帯域が20KHz迄伸びていない事ですね。
入力デバイスを切り替えてもこれ等は変わりませんのでLameエンコーダののせい? Help等を見てみてもその辺りは判然とせずです。
「午後のコーダ」での再生波形を見ていると上記の条件では16KHz以上が常時出ている訳ではない様です。 dB(総音量)が上がると16KHz以上がスパッと消える事があるので、単位辺り保持出来る情報量を超えた場合16KHz以上のデータを落として対応しているのではないかと想像しています。

mp3DirectCutの最新版ではどうなっているのか? ビットレートを320に上げたら?

下図は「午後のコーダ」SE-U33GX Audio/192のピーク波形
これを見ると22KHz位迄少々持ち上がりぎみに出ています。
coda_192.jpg
下図は「mp3DirectCut 2.16」SE-U33GX Audio/192のピーク波形
192では18KHz迄で頭打ちにしている様です。
DirectCut_192.jpg
下図は「mp3DirectCut 2.16」SE-U33GX Audio/320のピーク波形
320では20KHZ迄伸びています。 旧バージョンでも変わりませんのでLame側のスペックだった様です。 
directcut_320.jpg

「mp3DirectCut」の最新版は一部日本語対応が出来ていて見てくれは良くなっていますが、このソフトの私にとっての最大の買いである“分割書出”機能周辺が改悪されてしまい、旧版同様の操作で含まれる複数の曲をTr#を付けたファイルとして分割して書き出す機能が正常に働いてくれませんでした。 時には幾つか書き出される事もあるのですが、まったく無視されるケースが多かった。 一つ一つ手動でやれば出来ますが。
曲間の空白を見つけてスプリット出来るという無音部検出機能が追加されていますが、これが影響を与えているのかも。 それにこの機能の動作は他のソフト同様役にたたないでしょう。 特にクラシック系のレコードからのスプリットではまずまともに動作しないと思います。 ここで使ったレコードの片面3楽章分のソースではデフォルトでは20数個所のスプリットポイントを返して来ました。 レベルを調整してみましたが、やはり近い数にはなりませんでした。 “分割書出”についてはもう少々トライしてみますが、当面旧版のままで行きます。
Ver.2.xx に関してはネット上に多くの説明がある様ですので、それらを参照すれば初めての方でも使えると思います。

「午後のコーダ」についてもエンコーダはLameベースですが、2004年で開発が停止していますので、Windows XP迄のものと考えるべきです。 Windows 7 をお使いの方はmp3DirectCut」がよろしいでしょう。

Lameの音質については新しいバージョンの方が良くなっているという事ですので、これからという方は「mp3DirectCut」にチャレンジされる方が良いでしょう。 確かに今回使った Lame3.99.4 は音の透明感、滑らかさが増した様な気がします。(192/320だからかもしれませんが(^^))


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