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電脳環境: スタイラス交換 [睡夢庵の電脳環境]

【電脳環境: スタイラス交換】

アーピス・ジャパン(A'pis)に発注していた SHURE V-15用とEMPIRE 1000ZEX用の交換針が到着しました。
早速比較しながら交換です。
現在のスタイラスは恥ずかしながら約20年前に購入した代物で使用時間も大幅にオーバーしており、針先の磨耗も進みダンパーも硬化してしまっているのは間違いないでしょう。(^^;) 音を云々する以前とお叱りを蒙る事請け合いの状態・・・ま、こういう状態ですので比較は余り意味がないでしょうが。

さて、商品は写真の様な形でした。 樹脂ケースのトップはレンズになっている様でスタイラス・ルーペの積もりかもしれませんが、私の眼では使い物にならない代物でした。 私は安物ですが、Kenko EL-10X という写真用の物で代用しています。 双方とも楕円針です。
spare_stylus.jpg

新旧カンチ・レバーの状態及びスタイラス(針)比較
SHURE NewSHURE OldEMPIRE NewEMPIRE Old
cantilever_v15_new.jpg cantilever_v15_old.jpg cantilever_1000zex_new.jpg cantilever_1000zex_old.jpg
Stylus SHURE NewStylus EMPIRE Old
stylus_v15_new.jpg stylus_1000zex_old.jpg

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《追記》
スタイラスの型番、針の形状は記憶違い。 気になって色々漁ってみた結果、SHURE は VN-35E、EMPIRE はS-1000ZE/X そのものという結論です。 4ch対応のものという事で取り寄せてもらったと記憶していたのですが、現実は違っていました。
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スタイラスの磨耗状態が見えるかと思いましたが、マクロ等倍ではちょっと無理でした(^^)
スタイラスは思っていたほど汚れていませんが、カンチ・レバーは汚れ+腐食でしょうかビッシリ何かついていますね。
スタイラス・クリーナーで拭いていた先端部だけ余り汚れていない様な。 これを見るとカンチ・レバー部も掃除してやった方が良さそうですが、座付きのルーペが必要になりそう。
比較してみると針先の形状はカット面の傾きが浅いので新しいものは楕円針で間違いない様です。 SHUREの古い方はカット面が非対称に見えますし、確か寿命も400時間以上、4ch対応のものだったはず。 SHURE V-15 TYPEⅢは VN-35MR 超楕円針が標準針なのですが、これは代替品がないので VN-35E を選んだのですが、当方の選択ミスの様です。 次はSAS針を選んでみる?です。 EMPIRE も S-1000ZE/X だったのか? こちらの標準品は楕円針ですが、旧品の Stylus 形状的には超楕円針の様。 買った交換針は4ch対応となっていた様に記憶していますので、シバタか超楕円針だったはずなのですが・・・写真もそんな感じなのですが、そういう代替品は存在しないみたいです。 昔確認に使っていたネット上の交換針のデータベースがなくなってしまって調べようもなく・・・ 
只、どちらもカンチ・レバーの形状、長さ、迎え角が違いますから、間違いなく音に違いが出てしまうでしょうね~
それに旧交換針はスタイラス全体が透明のダイヤ針ですが、新しい物は写真でも分かる通り色が黒いのでもうちょっと倍率の高いスコープで見てみた所、どうも台座が金属の接合針の様です。 元々のスタイラスの価格と比べて安いのでもしやと思っていましたがやはり・・・

では、新旧聴き比べ・・・

エンコーダ: 午後のコーダ/320kbps
Phono Amp: SE-U33GX
ソ ー ス: ルービンシュタイン/オーマンディ
       ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番 冒頭部

《SHURE V-15 TYPEⅢ》
・ 旧(メーカー純正)   +を押しレベル6に設定

・ 新(A'pis製)      +を押しレベル4に設定

《EMPIRE 1000ZE/X》
・ 旧(メーカー純正)   +を押してレベル6に設定

・ 新(A'pis製)      +を押してレベル5に設定

双方共に明らかにカートリッジ出力が上がっていますので、同一構造と磁束であるならば古い物はダンパーの硬化により応答性と可動範囲が落ちていたという事になりますね。
特にV-15は音の明晰度がグンとアップしている様ですね。 ピアノの残響も前に出て来ています。 このカートリッジはピアノ、ジャズ、女性ヴォーカル用としてすっきりと伸びた高域と引き締まった中低域で購入したものなのですが、新しいスタイラスでは管・弦向きになった様な・・・1000ZE/X の方が艶っぽい音色から管・弦、チェンバロなどバロック系用だったのですが、これは逆に高域の煌びやかさが薄れ、渋めの音になりこのピアノも存外・・・

ソースをヴァイオリンに代えて・・・

ソース  : パールマン フランス・ヴァイオリン名曲集
       サン=サーンス 序奏とロンド・カプリチオーソ 作品28
       冒頭部

《SHURE V-15 TYPEⅢ A'pis製》  +を押してレベル7に設定

《EMPIRE 1000ZE/X A'pis製》   +を押してレベル7に設定

デュプレのチェロやパールマン独特の噎び泣く様な調べを巧く引き出すものとして 1000ZE/X を購入したのですが、今回のスタイラスでは V-15 の方が巧く表現している様です。 1000ZE/Xに持っていた印象は煌びやかな高域と厚みのある低域だったのですが、どこかに煌びやかさを置いてきた様で、豊かな低域は残るもののすこし優等生的になっています。 でも、この渋めの弦もいいですね。

次は mp3DirectCut/320kbps でのエンコード
《SHURE V-15 TYPEⅢ A'pis製》  +を押してレベル7に設定

「午後のコーダ」によるものと比べると引き締まり端正になりますが・・・

カートリッジの紹介ページがありましたのでちょっと挙げておきましょう。
the Review (in the past)
スイングジャーナル等の雑誌の記事が紹介されています。 まあ、提灯もありますので、鵜呑みはですが(^^)


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