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電脳環境: ヘッドフォンについて-2 [睡夢庵の電脳環境]

【電脳環境: ヘッドフォンについて-2】

MDR-F1とK40 Studioの聴感上の比較をしてみました。
但し、ダミーヘッド型のマイクがある訳ではありませんので、この結果が意味を持つか?

使ったソースは128b/sで録音された岩崎良美のファーストシングル《赤と黒》の冒頭部。

iwasakiyoshimi_akatokuro.jpg
耳代わりはSHARPのICレコーダーICR-PS501RM。 128b/sのMP3で録音。

左右のヘッドの間隔を10cm開け固定、そのセンターにL-L/R-Rで正対する様にレコーダーを置いて録音してみたものが以下のファイルです。
《MDR-F1》     +を押し音量を6にして再生

《K240 Studio》 +を押し音量を5にして再生

下の図は上記のファイルの全帯域のピークホールド波形です。
mdr-f1_k240s_comp.jpg
赤:MDR-F1
紫:K240 Studio

まず16kHz以上がないのは録音が128b/sでなされている為です。 その手前のディップは録音レベルが高過ぎ、情報量過多による欠落?。

ヘッドフォンの状態は本来あるはずの頭がありませんので、双方ともオープンエアですし、スピーカーが正対した状態ですので相互の干渉もあり、当然その影響が出るはずであり、実際に耳に聴こえる音とは異なっています。

実際に2つのファイルを聴いたところでは、頭につけた状態に比べると
・MDR-F1 - 低域はすこし痩せている上、高域が少し強調
          されている。
・K240   - 低域が痩せるが、その結果高域が持ち上がって
          聴こえ、高域の籠もりが消えた印象を持つ。

この波形を信じるなら双方とも基本的にはフラットな特性に見えます。 このファイルを聴き比べると実使用状態に比べるとその差が余りない様に感じます。 
頭に装着した状態では、半密閉型のK240は低域が持ち上がり厚く聴こえ、高域はマスクされた様に艶やかさが薄れます。
MDR-F1は確かに低域が薄めで、ベース等の印象が薄くなりますが、岩崎良美の様に高域の艶やかさに特徴がある歌手の声を巧く再現してくれる感じです。
低域はフル・オープンでK240と差がありませんから、一般的に低域が薄いとされる事が納得出来る?(^^;)>

私は女性歌手以外は聴きませんし、ジャズ等もベースが余り前に出てくるのは好みませんので、こういう評価になってしまいます(^^)

因みに、以下はホワイト・ノイズ(全帯域を含む音)の元波形と、同じ方法でこれを録音したファイルの波形です。
《ソースのホワイト・ノイズのWAVEファイル》
whitenoise_source.jpg
《上記のWAVEファイルを同一方法で録音したもの》
whitenoise_comp.jpg
赤: K240 Studio
紫: MDR-F1

ホワイトノイズの録音では不思議な事にK240の方が高域が持ち上がっています。 それにピーク積算中には5kHzが吃驚する位ドカンと落ちていました。 ちょうど草臥れた3wayの様に(^^) でもシングルなんですよね。 F1の方はえらい素直な特性なのに吃驚。

実際にはレコーダーの録音特性も加わっていますからこれらがヘッドフォンの特性とは言えないのですが。


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