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BGM: 美空ひばり / ジャズ&スタンダード [睡夢庵のBGM]

2011年も最後の日になりました。 色々考えさせられる事が多い一年でしたね。
さて、このタイトルの追加を一昨年の12月1日より毎日?行ってきましたが、今後は気になるものに出っくわした時等、不定期的に追加して行く事に致します。 で、トリは「美空ひばり」・・・

【BGM: 美空ひばり / ジャズ&スタンダード】

今日は美空ひばりの《ジャズ&スタンダード》を。
これは美空ひばりが演歌・歌謡曲ジャンルに止まる歌手ではないことを知らしめる1枚です。 只、録音は1940年代に行われたものだと思われ、音像がぼんやりしたものもあります。 彼女独特の声質ですが、ジャズ、シャンソン、ブルース夫々に自家薬籠中の物としてしまっており、その不世出の才を改めて認めさせます。

2005年に《LOVE! MISORA HIBARI JAZZ & STANDARD COMPLETE COLLECTION 1955-66》という41曲を収録したものが出ている様ですので、これからお求めになるのでしたらこちらがお薦めですね。

美空ひばり、雪村いずみ、江利チエミの初代「三人娘」はわたしの1世代前の方たちのアイドルでしょう。 青年時代、彼女たちのものはFMで聴くことはあってもレコードやCDを購入する迄には到りませんでしたが、老年に到るとじっくり聴いてみたくなって。 手持ちは下に紹介する2枚だけ・・・耳に残る彼女の歌声と持ち歌を再度味わうのに最適なのはと思い探したものです。

『美空ひばり』(加藤和枝, 1937/05/29-1989/06/24没)、神奈川県横浜市磯子区滝頭生まれの歌手・女優。 愛称はお嬢。
魚屋を営む加藤増吉・喜美枝の長女として生まれる。 妹は佐藤勢津子、弟はかとう哲也、香山武彦。 1946年6月父親の出征壮行会に集まった人達が和枝の歌に涙する姿を見て、母親の喜美枝はその才を確信し、地元周辺から慰問活動を始める(今でいうステージ・ママの先駆け)。 1947年横浜杉田劇場に前座歌手として出演、その時のメンバーと共に地方巡業を行う様になる。 1948年5月川田義雄にその才を見込まれ、横浜国際劇場の公演に招かれ、以降その一座に参加、スターへの階段を登り始める。 同年9月には伴淳三郎の劇団新風ショウに参加、横浜国際劇場と準専属契約を結ぶことになり、この演出を行っていた宝塚の岡田恵吉に「美空ひばり」という芸名を付けてもらう。 当時の横浜国際劇場の支配人がその才能を認め、次々とひばり映画を企画し、成功に導く。 女優デビューは1949年の「のど自慢狂時代」。 同年の8月松竹「踊る竜宮城」に出演、主題歌「河童ブギウギ」でコロムビアから正式に歌手デビューを果たす。 最初の主演映画である「悲しき口笛」が大ヒットとなり、その主題歌のレコードも当時としては破格の45万枚というヒットとなり、一躍国民的スターとなる。
1955年には東宝映画「じゃんけん娘」で共演した江利チエミ、雪村いずみと共に「三人娘」の愛称で呼ばれ、人気を得る。 1962年当時日活の人気スターであった小林旭と結婚、仕事をセーブすることになるが、マネージャーを兼ねていた実母の喜美枝や関係者からの邪魔が入り、落ち着いた結婚生活が送れず僅か2年で離婚することになる。 離婚直後に発表した「柔」は180万枚を超えるひばり最大のヒット曲になり、これで第7回日本レコード大賞を受賞する。 1970年代に入るとヒット出ない冬の時代に入り、1973年には実弟かとう哲也の刑事事件や暴力団山口組田岡一雄の関係等も問題視され、バッシングを受ける事になる。 この時期にはポップス・ジャズ・オペラ等にも挑戦、その結果が再評価に繋がる事になる。 1980年代に入るとその時代を牽引したアーティストとのコラボレーションも行い、小椋佳提供の「愛燦燦」などのヒットを生んでいる。
1985年頃から原因不明の腰痛を訴える様になり、体調は徐々に落ちていくが各地の公演ではそれを感じさせない熱唱を見せている。 しかし、1987年4月22日公演先の福岡市で極度の体調不良に陥り、福岡の病院に緊急入院する事になる。 病名は重度の慢性肝炎および両大腿骨骨頭壊死。 同年8月3日に退院、活動を再開する。 1988年4月11日東京ドームのこけら落しになる「不死鳥コンサート」では脚の激痛に耐えながら39曲を熱唱、その後の公演をこなしていったが1989年2月7日北九州市小倉での公演が最後のステージとなる。 1989年6月24日間質性肺炎にて順天堂大学病院にて死去。
7月22日青山葬儀所で行われた葬儀には4万2千人が弔問に訪れ、52歳というその早過ぎる死を悼んだ。
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発売日: 1990/01/21
日本コロムビア
CD-No.: CA-4545
ジャズ&スタンダード
収録曲:
01. 虹の彼方に
02. ラブ・レター
03. 上海
04. 恋人よ我れに帰れ
05. アイ・ラブ・パリ
06. ばら色の人生
07. セ・マニフィック
08. クライ・ミー・ア・リヴァー
09. スターダスト
10. アゲイン
11. ダニー・ボーイ
12. 愛さないなら棄てて
13. ブルーベリー・ヒル
14. A列車で行こう
15. 愛のタンゴ
16. 慕情

Album TitleReleasedCD
ジャズ&スタンダード1990/01/21CA-4545
オリジナルベスト50 悲しき口笛~川の流れのように1996/05/29COCA-13363/5



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