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BGM: ロヴィツキ / ドヴォルザーク 交響曲 第1番 「ズロニツェの鐘」 [睡夢庵のBGM]

【BGM: ロヴィツキ / ドヴォルザーク 交響曲 第1番 「ズロニツェの鐘」》

今日はロヴィツキ指揮/ロンドン交響楽団の《ドヴォルザーク 交響曲 第1番 「ズロニツェの鐘」》を。
このレコードは“作曲者の死後楽譜発見、そして楽譜出版から10年を経て初のステレオ盤の登場です。”と銘打って売り出されたものです。

ドヴォルザークの交響曲の処女作であるこれは1865年24歳の時に作曲されたもので、完成直後にドイツで行われた作曲コンクールにこれを応募しますが、入賞を逸ししかも総譜が返却されず散逸してしまったと思われていたものです。 手書き総譜がどの様な経路を辿ったかは不明ですが、1882年にライプツィヒの中古楽譜店に現れ、これをプラハのオリエント学の学者ルドルフ・ドヴォルザークが買い取ります。 その息子の代になってプラハ音楽院のヴァイオリン教授によって彼の遺品の中から見つけ出され、日の目を見るのは作曲者の死後19年を経た1923年の事であり、またその後も曲折があり楽譜が出版されたのは1961年になってという数奇な経緯を持つ楽曲です。
また楽曲に付けられている標題も当初から付けられていたものではなく、完成後付けられたもので曲の内容とは全く関係がないということです。 ドヴォルザークが音楽に目覚める結果となった、ズロニツェでの生活に想いを馳せてと考えられています。

『ヴィトルト・ロヴィツキ』(Witold Rowicki;Witold Kafka, 1914/02/26-1989/10/01没)はポーランド出身の指揮者。 クラクフ音楽院でバイオリンと作曲を学ぶ。 第2次世界大戦中はドイツに渡り、ルドルフ・ヒンデミットに指揮法の個人指導を受けるが終戦迄はヴァイオリニストとして活動する。 ポーランド国立放送交響楽団、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団の結成に参加、ワルシャワ国立フィルの音楽監督を1958年から77年迄務める。 1982年から85年迄はバンベルグ交響楽団の首席指揮者に迎えられる。 

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発売日: 1973
PHILIPS/日本フォノグラム
LP-No.: SFX-8563
ドヴォルザーク 交響曲 第1番 ハ短調 作品3
        「スロニツェの鐘」


- SFX-8563 Side 1 -
01. 第1楽章 Maestoso-Allegro
02. 第2楽章 Adagio di molto

- SFX-8563 Side 2 -
01. 第3楽章 Maestoso-Allegro
02. 第4楽章 Adagio di molto

指揮: ヴィトルド・ロヴィツキ
演奏: ロンドン交響楽団
録音: 1970/08/19-29
場所: LONDON WEMBLEY

このレコードのCDがあるかは不明です。 ただ、これが含まれる
ロヴィツキ/ロンドン交響楽団=1965~71録音の交響曲全集・序曲集
(4782296/DECCA COLLECTORS)6CDがあり、HMVで廉価に購入可能です。


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