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BGM: ハイフェッツ / シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47 [睡夢庵のBGM]

【BGM: ハイフェッツ / シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47】

今日はハイフェッツで《シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47/プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 作品63》のカップリングを。
この録音のバック、シベリウスはワルター・ヘンドル指揮のシカゴ交響楽団/プロコフィエフはシャルル・ミュンシュ指揮のボストン交響楽団ですが、特にシカゴの出来が吃驚するくらいに良い・・・ハイフェッツのヴァイオリンも肌が粟立つ高域の倍音を持つ素晴らしい演奏です。 ヴァイオリンとオケのバランスも非常に良く、オケの楽器が団子になることも、籠ることもなく・・・
私自身ヴァイオリンの高域の倍音はコロラトゥーラの高域と同じで生理的に好きになれない(^^;)のですが、それでもこのシベリウスは抜群です。 シベリウスの描く北欧的陰鬱な幻想性と瞑想性には欠ける面はありますが、その輝かしく緊張に満ち澄みきった音色は出色です。
手持ちはこれと下記に紹介する2枚だけですが、何れもシベリウスとメンデルスゾーンの定番をハイフェッツで聴きたかった為に購入したもの。 セラフィム原盤のものはやはり40年代の録音で機材が音についてきていませんのでハイフェッツらしさが乏しく感じますが、それでも引き込まれる演奏です。 ただ、この廉価版シリーズは極端に盤厚が薄いので、軽針圧カートリッジでは針飛び注意です(^^;)

『ヤッシャ・ハイフェッツ』(Jascha Heifetz:1901/02/02-198712/10没)、ロシア帝国ビルナ(現リトアニアの首都)生まれ。 3歳でヴァイオリンを始め、神童と呼ばれる。 1910年レオポルド・アウアーに師事するためにサンクトペテルスブルク音楽院に入学する。 12歳でアルトゥール・ニキッシュに招かれベルリンで国外デビュー。 1917年にはカーネギー・ホールでアメリカデビューを果たすが、同年のロシア革命勃発を避ける為、そのままアメリカに居を定めることになり、1925年にはアメリカ市民権を取得する。 その生活スタイルには興味を持つもの総てに対する完璧主義と病的と言われる程の潔癖症が示され、また音楽面でも現代音楽の方向性を嫌い、叙情性を優先した。 この為、近代の作曲家ではシベリウス、プロコフィエフ、ウォルトン等の叙情的作品しか演奏していない。 彼は世に現れたその最初から最高度の技巧を誇り、その内的完成度においても他の追随を許さぬものを持っていたと評される。
  Heifetz_sibelius_op47.jpg
発売日: ?
RCA/日本ビクター
LP-No.: SRA-2822
- SRA-2822 Side 1 -
シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47

01. 第1楽章 Allegro moderate
02. 第2楽章 Adagio de molto
03. 第3楽章 Allegro ma non troppo

指揮: ワルター・ヘンドル
オケ: シカゴ交響楽団

- SRA-2822 Side 2 -
プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 作品63

01. 第1楽章 Allegro moderate
02. 第2楽章 Andante assai
03. 第3楽章 Allegro, ben marcato

指揮: シャルル・ミュンシュ
オケ: ボストン交響楽団

Heifetz_mozart_op4.jpg
発売日: ?
セラフィム/東芝音楽工業
LP-No.: EAB-5008

指 揮:サー・トーマス・ビーチャム
オ ケ:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
- EAB-5008 Side 1 -
モーツアルト
ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K.218

(1947年11月録音)

01. 第1楽章 Allegro
02. 第2楽章 Andante cantabile
03. 第3楽章 Rondo

- EAB-5008 Side 2 -
メンデルスゾーン
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64

(1949年6月録音)

01. 第1楽章 Allegro molto Appationata
02. 第2楽章 Andante
03. 第3楽章 Allegretto non troppo
        -Allegro molto vivace

ハイフェッツのCDも再発が続いていますので、入手はさほど難しくないと思いますが、セラフィム原盤のものが含まれているかは不明です。 RCAのRED SEALのものは曲がプラスされて再発されている様です。
SRA-2822 => BVCC-5066(1990/03/21)/BVCC-9370(1994/06/22)/
        BVCC-37268(1999/11/20)/BVCC-37428(2005/03/23)
何れもグラズノフ ヴァイオリン協奏曲 イ短調がカップリングされています。


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