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BGM: バッハ / ブランデンブルク協奏曲 [睡夢庵のBGM]

【BGM: バッハ / ブランデンブルク協奏曲 】

今日はコレギウム・アウレウム合奏団によるバッハの《ブランデンブルク協奏曲》を。
現代のオーケストラから選別された室内楽団が演奏するものとは一味違う芳醇で滑らかな音色に浸れます。 弦ではヴィオリーノ・ピッコロ/ヴィオローネ/ヴィオラ・ダ・ガンバ、管ではブロック・フレーテ/トラバースフルート/バロックオーボエ/バロックファゴット/ナチュラーホルン/クラリーノ等が使用されていますが、これらの響きはその時代の室内楽はかくあるべきという姿を聴かせてくれます。

特にこの時期の音楽はレコードで聴くにしくはありません。 このレコードにはワウフラが一桁違ってもベルトドライブがお奨めです。
私自身のプレーヤーの変遷はPioneer PL-1200初代->Techinics SL-1200->YAMAHA YP-600と言った普及機ばかりです。 PL-1200は最初のダイレクト・ドライブでそのワウフラに惹かれて購入したのですが、弦や女性の声の艶やかさを再現出来ず、約1年でお別れ。 つぎはSL-1200、ピアノ等をSPU-Tで聴くにはそのトルクと強いサーボが効果的で良いのですが、バロックや女性の声はやはり満足出来ず・・・最終的にYP-600でほぼ満足出来る状態になりました。 この頃でしょうかね~糸かけの手製プレーヤー等が音響系の雑誌で話題になっていたのは・・・
カートリッジはEMPIRE 1000ZE/X、SHURE V15E TYPE Ⅲ、ortofon SPU-T、DENON DL-103S+AU-320、フィデリティ・リサーチのFR-5 EXと皆30年以上前のものばかり(^^)。 ヘッドシェルはSHURE->DENON->STAX、SHUREは超軽針圧用で軽いのですが、共振が出る様で音の濁りが気になり、DENON DL-103SではDENONのシェルにしたのですがこれも今一、少し重いですがSTAXをEMPIRE/SHUREに採用してほぼ満足。
バロック・弦・管弦楽・女性の声はEPMPIRE/SHUREの使い分け、ピアノ・交響曲はSHURE、ピアノの一部と交響曲の古い録音はortofon、DENONは器楽曲全般の比較用、FR-5は買ったものの大人し過ぎて殆ど使わず・・・
弦や声では細かなサーボが音を硬くする様ですね。 その点ベルトはその揺れが目に見える位おっとりしているので、揺れが音のピッチの内側に入ることがないからでしょう、人間の耳の補正能力?脳の分解能が誤魔化されるみたいです(^^) 同様の事が言えるのでしょう、オーバーシュートと上下を切ったサンプリングによるCDの音は未だに好きになれません。

《ブランデンブルク協奏曲》
6曲からなる《ブランデンブルク協奏曲》はバッハが書いたコンチェルトの頂点をなすものであると同時にバロック期の協奏曲の総決算と呼べるものである。 イタリア・バロックの産物であるコンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)のスタイルにドイツ風アレンジを加え、よりがっちりとした骨格を与えると共に当時の様々な楽器の組み合わせを試みて多彩な音響的効果を付与したものと言える。 これらは1718~21年にかけてケーテンの宮廷楽団の為に作曲したものだが、1721年3月24日付けでブランデンブルグ領主ルードヴィッヒ候に献呈した為、この名が冠される様になった。
これら6曲はそのコンチェルト様式と共に夫々の編成楽器が多様なことでも面白いものである。

《コレギウム・アウレウム合奏団》
“宮廷音楽を復元する室内音楽団”とも呼ばれ、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、イギリスのソリストおよび音楽大学教授で構成され、使用する楽器も弦楽器は18世紀製、管楽器も同時代の楽器を復元/復刻したものを用いている。 1962年に時代考証を元に夫々の時代の音を再現し、録音として残すことを目的として編成された楽団である。 但し、演奏技法等については原典に忠実にバロック期の技法に捉われた資料的色彩よりも音楽的表現と音色の再現に主眼を措いており、その面で“忠実さの欠如”を指弾される場合もある。 しかしながら、彼等の、そしてその古楽器の紡ぎ出す音は資料性を求めぬ聴衆には至福の響きを齎し、クープラン、リュリ、バッハ、ヘンデル~モーツァルト辺り迄を味わうには第一等のものである。
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発売日: 1974年
BASF/harmoiamundi/テイチク
LP-No.: ULX-3032/3-H
J.S.Bach Brandenburgischen Konzerte
J.S.バッハ ブランデンブルク協奏曲全集

- ULX-3032-H Side A -
01. 第1番 ヘ長調 BWV1046
 - 第1楽章 Allegro
 - 第2楽章 Adagio
 - 第3楽章 Allegro
 - 第4楽章 Menuetto

- ULX-3032-H Side B -
01. 第3番 ト短調 BWV1048
 - 第1楽章 Allegro
 - 第2楽章 Adagio
 - 第3楽章 Allegro

02. 第4番 ト長調 BWV1049
 - 第1楽章 Allegro
 - 第2楽章 Adagio
 - 第3楽章 Allegro

- ULX-3033-H Side A -
01. 第5番 ニ長調 BWV1050
 - 第1楽章 Allegro
 - 第2楽章 Affettuoso
 - 第3楽章 Allegro

- ULX-3033-H Side B -
01. 第2番 ヘ長調 BWV1047
 - 第1楽章 Allegro
 - 第2楽章 Andante
 - 第3楽章 Allegro assai

02. 第6番 変ロ長調 BWV1051
 - 第1楽章 Allegro
 - 第2楽章 Adagio ma non Tanto
 - 第3楽章 Allegro

演奏: コレギウム・アウレウム合奏団



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