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BGM: ミルシテイン / ブラームス ヴァイオリン協奏曲 作品77 [睡夢庵のBGM]

【BGM: ミルシテイン / ブラームス ヴァイオリン協奏曲 作品77 】

今日はナタン・ミルシテインのヴァイオリンによるブラームスの《ヴァイオリン協奏曲 作品77》、バックはオイゲン・ヨッフム指揮のウィーン・フィル。
ミルシテイン70歳、ヨッフム72歳での録音です。 ミルシテインのヴァイオリンはその年齢を感じさせない典雅で滑らかな響きを聴かせてくれます。

ナタン・ミルシテイン(1903/12/31-1992/12/21没)はウクライナ出身のユダヤ系ヴァイオリニスト。 11歳の時レオポルド・アウアーの招きでペテルスブルグ音楽院に入学、アウアーのロシア時代最後の弟子となる。 1923年に国内デビュー、1925年にはパリデビューを果たします。 1929年ストコフスキー指揮のフィラデルフィア管弦楽団と共演し、アメリカ・デビューを果たし、ニューヨークに居を構え、活動の中心をアメリカに移す。 1942年にアメリカの市民権を取得、89歳の誕生日目前、イギリスにて没する。 20世紀の偉大なヴァイオリニストの一人に数えられており、傑出した超絶技巧の持ち主ではあったが、それを前面には出さず歌心と美音を尊重するフランコ・ベルギー楽派のスタイルを採っている。 その為、「ヴァイオリンの貴公子」とも尊称される。

オイゲン・ヨッフム(1902/11/01-1987/03/26没)はドイツ バイエリッシュ・シュヴァーベン地方バーベンハウゼン生まれの指揮者。 弟のゲオルク・ルードヴィッヒ・ヨッフムも指揮者になっている。 1926年ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮、デビューします。 特にブルックナーの権威として認められており、国際ブルックナー協会の会長も務めている。 また、ブラームスの演奏に関してもハンブルグのブラームス協会からブラームス・メダルを受ける程の高い評価を得ている。 カール・オルフの《カルミナ・ブラーナ》の名録音を残し、この曲の魅力を世界に知らしめた事も彼の功績とされる。 ドイツ・オーストリア系の音楽を得意としており、ベートーヴェン、ブラームス等の交響曲全集等の評価の高い名演を残している。 只、同時代のドイツ語圏のカラヤンやベームと比べ、生前の人気はなぜか振るわなかった。 明るく伸びやかな南ドイツ風のサウンドを持ち味としているが、オーソドックスなスタイルであったが故かと思われる。 1949~64年迄バイエルン放送交響楽団の初代主席指揮者を務めるが、この楽団がドイツ国内有数のオーケストラと評価されるに至るのに大いに貢献している。
Milstein_Brahms.jpg
発売日: 1976/05
クラモフォン/ポリドール
LP-No. MG-2513
ヨハネス・ブラームス ヴァイオリン協奏曲 作品77

- MG-2513 Side 1 -
01. 第一楽章 Allegro non troppo

- MG-2513 Side 2 -
02. 第二楽章 Adagio
03. 第三楽章 Allegro giocoso,
       ma troppo vivace-poco piu presto

ヴァイオリン独奏: ナタン・ミルシテイン
指 揮     : オイゲン・ヨッフム
演 奏     : ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録 音     : 1974/12、ウィーンにて



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