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BGM: カラヤン / 舞踏組曲《コッペリア》/ 《レ・シルフィード》 [睡夢庵のBGM]

【BGM: カラヤン / ドリープ 舞踏組曲《コッペリア》/ 《レ・シルフィード》 】

今日はカラヤンのドリープの舞踏組曲《コッペリア》と《レ・シルフィード》のカップリングを。
カラヤンらしいゆったりとしたテンポで華麗な演奏ですが、ちょっと遅過ぎない?

舞踏組曲《コッペリア》は1870年5月25日にパリ・オペラ座で初演され、好評を得たレオ・ドリープの作曲によるバレー作品です。 《コッペリア》の物語はA.T.A. ホフマンの短編小説「眠りの精」に拠ったものであり、この小説はオッフェンバックの「ホフマン物語」の第1幕の素材にもなっており、馴染み深い物と言えます。

《レ・シルフィード》はアレギザンダー・グラズノフがショパンの4つのピアノ曲を素材にして作曲した管弦楽曲《ショピニアーナ 作品46》がその原点になります。 これに触発された舞踏家のミハエル・フォーキンはショパンの曲によるバレーの上演を考え、グラズノフに追加の作品の編曲を依頼します。 これは1908年3月バレー《ショピニアーナ》としてペテルスブルグで上演されますが、フォーキンはその翌月バレーのプロットを全面的に改訂し、曲もモーリス・ケラーによって追加・削除とリアレンジを受け、これが今日上演される《レ・シルフィード》の原型になります。 《レ・シルフィード》という題に定まったのは、1909年6月2日のパリ・シャトレ座でのディアギレフのバレー・ルックによる公演からになります。
“シルフィード”とは空気の精若しくは優雅で艶やかな乙女たちを指すもので、これは特段のストーリー性を持った曲ではありません。 アダンの《ジゼル》同様この時期のロマンティック・バレーの一つであり、「バレー・ブラン」の真髄を示すものとして今日でも多くの上演を見る事が出来ます。 バレー曲ですので舞踏家によるバリエーションや管弦楽用にオーケストレーションされたいくつもの版が存在します。
これは夫々のパートも単独で演奏されますので、皆さんもご存知のものが殆どでしょう。
karajan_coppelia.jpg
発売日: 1974年
グラモフォン/ポリドール
LP-No. MG-2143
- MG-2143 Side A -
レオ・ドリープ 舞踏組曲《コッペリア》
COPPELIA-BALLET SUITE


 01. 前奏曲とマズルカ
 02. 情景とスワニルダの円舞曲
 03. チャルダシュ
 04. 情景と人形の円舞曲
 05. バラードとスラブ民謡の変奏曲

- MG-2143 Side A -
ショパン / ロイ・ダグラス編曲 《レ・シルフィード》
LES SYLPHIDES


 01. 前奏曲-夜想曲
 02. 円舞曲 変ト長調
 03. マズルカ ニ長調
 04. マズルカ ハ長調
 05. 前奏曲 イ長調
 06. 円舞曲 嬰ハ短調
 07. 華麗なる円舞曲 変ホ長調

指揮: ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 1961/04/25,27
場所: ベルリン/イエス・キリスト教会



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