つぶやき: 津波関連のメモ [睡夢庵 日々徒然]
【つぶやき: 津波関連のメモ】
《大型地震の際の津波波高及び最高到達点》
《原子力発電所敷地標高及び想定波高》
海面の変動を示す基準にはT.P.(東京湾平均海面)/O.P.(大阪湾最低潮位)が使われる(O.P.=T.P.-1.3m)。
以下は新聞のニュースから拾ったものが多いのでその確度は?
《2009年 潮汐概況(通年)》 単位:cm
海面の標高は月の満ち欠け及び太陽の位置、風の有無、津波の影響などで変化します。 また検潮所によって測定基準面標高が異なりますのでその補正をした値が標高補正としたものです。
以下の表は夫々の地点での2009年を通しての最高潮位と最低潮位を示すものです。 発電所では最高潮位は敷地標高、最低潮位は取水口の位置を決める基準になります。
泊、佐渡、舞鶴、境の日本海に面した地点の潮位変化は1m以下、敷地標高から最高潮位を引いた値が想定波高と思って良いでしょう。
《貞観地震に伴う津波について》
貞観地震とは869年に起きた三陸地震をさします。 この時当時の陸奥の国国府(多分現多賀城跡)城下迄津波が押し寄せ、多数の死者が出たという記述が平安時代の歴史書「日本三代実録」(六国史の第六)にあります。 当時の海岸線は現在より約1km陸側に後退していましたが、仙台平野内陸部へ1~3km津波が押し寄せた事になります。 その2km弱手前の現在の多賀城市市庁舎のある点が標高7.8mですので、津波の波高は10m以上であったのは間違いないでしょう。 最近産総研のボーリング調査などで貞観地震規模の津波が500から1300年間隔で起きていた事が実証された様です。
《地震・津波関係情報へのリンク》
<安全性関連の電力会社資料>
・ [東電福島第一第二原子力発電所の耐震安全性について]
URL: http://www.pref.fukushima.jp/nuclear/info/pdf_files/100805-13.pdf
・ [女川原子力発電所における 津波に対する安全評価と防災対策]
URL: http://www.jnes.go.jp/content/000015486.pdf
・ 「中部電力浜岡原子力発電所における津波に対する安全性」
URL: http://www.chuden.co.jp/energy/hamaoka/hama_jishin/hama_tsunami/index.html?cid=ul_me
<貞観地震関連>
・ 地質調査総合センター 津波堆積物の研究
・ AFERC News No.16
<産総研>
・ 17世紀に北海道で発生した巨大地震後の地殻変動
・ 千島海溝プレート間地震の連動が巨大な津波をもたらした
<原発震災を防ぐ風下の会>
・ 巨大地震が原発を襲うとき
<いさぼうネット>
・ 津波の速度とその被害
<防災システム研究所>
・ 防災システム研究所
・ 北海道南西沖地震
<日本地震学会>
・ 日本地震学会 出版物・資料
<ウィキベディア>
・ 津波
・ 地震の年表
・ 貞観地震
<東北大学広報誌 まなびの杜>
・ 津波災害は繰り返す(まなびの杜2001 夏 No.16)
《大型地震の際の津波波高及び最高到達点》
発生 | 呼 称 | 規模(M) | 震度 | 津波波高(m) | 最高到達点(m) |
2004 | スマトラ島沖地震 | 9.1-3 | 10 | 34 (スマトラ島北部) | |
2003 | 十勝沖地震 | 8.0 | 6- (新冠町) | 2.6 | 同左(豊頃町) |
1993 | 北海道南西沖地震 | 7.8 | 6 (奥尻) | 16.8 | 30(藻内地区) |
1983 | 日本海中部地震 | 7.7 | 5 (秋田) | 10+ | 14.9 (青森車力村) |
1968 | 十勝沖地震 | 7.9 | 5 (函館) | 3~5 | ? |
1964 | 新潟地震 | 7.5 | 5 (新潟) | 4~6 | ? |
1960 | チリ地震 | 8.5-9 | XI (プエトモント) | ~18 | 25(チリ・モカ島) 10.5(ハワイ・イロ湾) 3~6(三陸海岸) |
1952 | 十勝沖地震 | 8.2 | 6 (池田町) | 2~6.5 | 6.5(厚岸) |
1946 | アリューシャン地震 | 7.8 | ? | 40+ | 40+(ウニマク島) |
1946 | 南海地震 | 8.0 | ? | 4~6 | ? |
1944 | 東南海地震 | 7.9 | ? | ~9 | 9 (尾鷲賀田地区) |
1940 | 積丹半島沖地震 | 7.5 | 4 | 1~3 | ? |
1933 | 昭和三陸地震 | 8.1 | 5 | 10~28.7 | 28.7(三陸町) |
1923 | 関東地震 | 7.9 | ? | 9~12 | 12(熱海) |
1896 | 明治三陸地震 | 8.2-5 | 3 (宮古) | 10.5~22.4 | 38.2+ (綾里地区) |
1854 | 安政南海地震 | 8.4? | ~11 | 11(串本) | |
1854 | 安政東海地震 | 8.4? | 3~4 (房総) | 10+? | |
1793 | 八重山地震 | 7.4? | 18-40 | 80 | |
1755 | リスボン地震 | ? | ~20 | ? | |
1707 | 宝永地震 | 8.4-7? | ~10+ | 5-7(下田) 5-10(紀伊) 5-7(阿波) 5-8(土佐) | |
1703 | 元禄地震 | 8.1? | ~7 | 7(熱海) 5(九十九里) 3(横浜) |
《原子力発電所敷地標高及び想定波高》
海面の変動を示す基準にはT.P.(東京湾平均海面)/O.P.(大阪湾最低潮位)が使われる(O.P.=T.P.-1.3m)。
以下は新聞のニュースから拾ったものが多いのでその確度は?
電力会社 | 原発名称 | 基準 | 平均高潮位 | 設計高水位 | 設計低水位 | 敷地標高 | 想定波高 |
北海道電力 | 泊 | ? | +9.8 | EL+10 | ? | ||
東北電力 | 東通 | ? | ? | ||||
東北電力 | 女川 | OP | +1.43 | +9.1 | -7.4 | +14.8 | 7 |
東京電力 | 福島1 | ? | +5.7 | EL+10-13 | 5 | ||
福島2 | ? | +5.2 | EL+10-13 | 5 | |||
柏崎刈羽 | ? | ? | EL+5 | ? | |||
日本原子力 | 東海第二 | ? | ? | EL+8.333 | ? | ||
敦賀 | TP | +0.45 | -0.47 | EL+10 | ? | ||
中部電力 | 浜岡 | TP | +5.8 | +6.0 | -6 | +6-8 (砂丘10H) | 6 |
北陸電力 | 志賀 | ? | +5.0 | EL+11 | 5 | ||
関西電力 | 美浜 | ? | ? | 1.53-1.57 | |||
大飯 | ? | ? | 1.66-1.86 | ||||
高浜 | ? | ? | 0.74-1.34 | ||||
中国電力 | 島根 | TP | +5.7 | +8.5 | 5.7 | ||
四国電力 | 伊方 | ? | EL+10 | 4.25 | |||
九州電力 | 玄海 | ? | +11 | -3.7/-4.2 | EL+11 | 2 | |
川内 | ? | EL+13 | 3.7 |
《2009年 潮汐概況(通年)》 単位:cm
海面の標高は月の満ち欠け及び太陽の位置、風の有無、津波の影響などで変化します。 また検潮所によって測定基準面標高が異なりますのでその補正をした値が標高補正としたものです。
以下の表は夫々の地点での2009年を通しての最高潮位と最低潮位を示すものです。 発電所では最高潮位は敷地標高、最低潮位は取水口の位置を決める基準になります。
泊、佐渡、舞鶴、境の日本海に面した地点の潮位変化は1m以下、敷地標高から最高潮位を引いた値が想定波高と思って良いでしょう。
地点名 | 最高潮位 | 標高補正 | 最低潮位 | 標高補正 | 観測基準面 | 水位変化 | 近隣 原子力発電所 |
小樽 | 271 | 58.7 | 180.0 | -32.3 | -212.3 | 91 | 泊 |
宮古 | 239 | 105.7 | 30 | -103.3 | -133.3 | 209 | 女川 |
小名浜 | 226 | 85.9 | 27 | -113.1 | -140.1 | 199 | 福島 |
銚子漁港 | 261 | 92.1 | 60 | -108.9 | -168.9 | 201 | |
東京 | 326 | 140.4 | 51 | -134.6 | -185.6 | 275 | |
清水港 | 264 | 107.8 | 51 | -105.2 | -156.2 | 213 | |
御前崎 | 290 | 102.9 | 64 | -123.1 | -187.1 | 226 | 浜岡 |
串本 | 298 | 136.9 | 49 | -112.1 | -161.1 | 249 | |
宇和島 | 346 | 138.9 | 59 | -148.1 | -207.1 | 287 | 伊方 |
枕崎 | 409 | 163.3 | 81 | -164.7 | -245.7 | 328 | 川内 |
福江 | 425 | 160.6 | 60 | -204.4 | -264.4 | 365 | 玄海 |
境 | 187 | 72.0 | 87 | -28.0 | -115.0 | 100 | 島根 |
舞鶴 | 203 | 72.7 | 109 | -21.3 | -130.3 | 94 | 高浜/大飯/ 美浜/敦賀 |
佐渡 | 208 | 54.3 | 119 | -34.7 | -153.7 | 89 | 柏崎刈羽 |
《貞観地震に伴う津波について》
貞観地震とは869年に起きた三陸地震をさします。 この時当時の陸奥の国国府(多分現多賀城跡)城下迄津波が押し寄せ、多数の死者が出たという記述が平安時代の歴史書「日本三代実録」(六国史の第六)にあります。 当時の海岸線は現在より約1km陸側に後退していましたが、仙台平野内陸部へ1~3km津波が押し寄せた事になります。 その2km弱手前の現在の多賀城市市庁舎のある点が標高7.8mですので、津波の波高は10m以上であったのは間違いないでしょう。 最近産総研のボーリング調査などで貞観地震規模の津波が500から1300年間隔で起きていた事が実証された様です。
《地震・津波関係情報へのリンク》
<安全性関連の電力会社資料>
・ [東電福島第一第二原子力発電所の耐震安全性について]
URL: http://www.pref.fukushima.jp/nuclear/info/pdf_files/100805-13.pdf
・ [女川原子力発電所における 津波に対する安全評価と防災対策]
URL: http://www.jnes.go.jp/content/000015486.pdf
・ 「中部電力浜岡原子力発電所における津波に対する安全性」
URL: http://www.chuden.co.jp/energy/hamaoka/hama_jishin/hama_tsunami/index.html?cid=ul_me
<貞観地震関連>
・ 地質調査総合センター 津波堆積物の研究
・ AFERC News No.16
<産総研>
・ 17世紀に北海道で発生した巨大地震後の地殻変動
・ 千島海溝プレート間地震の連動が巨大な津波をもたらした
<原発震災を防ぐ風下の会>
・ 巨大地震が原発を襲うとき
<いさぼうネット>
・ 津波の速度とその被害
<防災システム研究所>
・ 防災システム研究所
・ 北海道南西沖地震
<日本地震学会>
・ 日本地震学会 出版物・資料
<ウィキベディア>
・ 津波
・ 地震の年表
・ 貞観地震
<東北大学広報誌 まなびの杜>
・ 津波災害は繰り返す(まなびの杜2001 夏 No.16)
2011-03-28 08:12