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BGM: プレヴィン/ バレー音楽《くるみ割り人形》 [睡夢庵のBGM]

【BGM: プレヴィン/ バレー音楽《くるみ割り人形》】

今日はチャイコフスキーのバレー曲《くるみ割り人形》全曲 作品71。
アンドレ・プレヴィン指揮 ロンドン交響楽団

《くるみ割り人形》はプティバの振付けで成功を収めた《眠れる森の美女》の次作であり、これは当時マリンスキー劇場の支配人であったフセヴォロシスキーがE.T.A.ホフマンの童話「くるみ割り人形と二十日ねずみの王様」を原作とするバレーを構想し、チャイコフスキーにその作曲を依頼したものです。 筋立てはホフマンの童話をベースとしたデュマの小説を基にしています。 その初演は1892年12月6日サンクトペテルスブルグのマリンスキー劇場で行われました。 振付けは当初プティバがあたったが途中で病に倒れ、イワノフが引き継ぎ上演にこぎつけました。

通常組曲版は、原曲(バレー用全曲版)の公開後に作られますが、バレー組曲《くるみ割り人形》作品71aはバレー初演に先立つ1892年3月19日に初演されています。 当時チャイコフスキーにこの演奏会の為に新たな曲を作曲する暇がなく、作曲中だった《くるみ割り人形》から8曲を抜き出し演奏会用組曲として発表した為です。 この組曲版は好評を以って迎えられており、現在もよく取り上げられます。 第3曲の「金平糖の踊り」から第8曲の「花の踊り」迄皆さんも幾度となく耳にしておられると思います。

このプレヴィン盤はオーケストラ・ピットのすぐ傍の席で聴いている様なダイレクトな録音がなされています。 それぞれの楽器もはっきりと定位しホールエコーの様な猥雑物がなく好きな録音スタイルです。
プレヴィン/ロンドン・フィルの演奏もオーケストラではともすれば華美になるこの曲を抑えた渋めの演奏をしていて非常に好感が持てます。
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発売日: ?
録音日: 1972/05/01-04
ANGEL/東芝音楽工業
LP-No.: EAA-80083/4
アンドレ・プレヴィン指揮
ロンドン交響楽団
《くるみ割り人形》"NUTCRACKER" BALLET, Op.71
-EAA-80083 Side A-
第1幕 1場
01. No.1  The Decoration of the Christmas Tree/クリスマスツリー
  No.2  March/行進曲
  No.3  Children's Galop and Entry of the Parents/
      -こどものギャロップと新しいお客の登場
  No.4  Arrival of Drosselmayer/踊りの情景
      -ドロッセルマイヤーの贈り物
  No.5  Grossvater Dance/情景とグロース・ファーザーの踊り
-EAA-80083 Side B-
01. No.6  Scene/情景-クララとくるみ割り人形
  No.7  Scene/情景-くるみ割り人形とねずみの王様の戦い
第1幕 2場
  No.8  Scene/情景-松林の踊り
  No.9  Waltz of the Snowflakes/雪片のワルツ
-EAA-80084 Side A-
第2幕
01. No.10  Scene/情景-お菓子の国の魔法の城
  No.11  Scene/情景-クララと王子
  No.12  Divertissement/登場人物たちの踊り
    a. Chocolate/チョコレート-スペインの踊り
    b. Caffee/コーヒー-アラビアの踊り
    c. Tea/お茶-中国の踊り
    d. Trepak/トレパック-ロシアの踊り
    e. Flutes/葦笛-葦笛の踊り
    f. Mother Gigogne/ジゴーニュおばさんとピエロ
-EAA-80084 Side B-
01. No.13  Waltz of the Flowers/花のワルツ
  No.14a Pas de deuz/金平糖の精と王子のパ・ド・ドゥ
    b. Variation 1: Tarantella/タランテラ
    c. Variation 2: Suger plum Fairy/金平糖の精の踊り
    d. Coda
  No.15  Final Waltz and Apotheosis/終わりのワルツと大詰め



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