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BGM:バーンスタイン/ホルスト 組曲「惑星」Op.32 [睡夢庵のBGM]

【BGM:バーンスタイン/ホルスト 組曲「惑星」Op.32 】

今日はホルストの組曲「惑星」 グスターブ・ホルストはイングランド出身の作曲家。 この組曲は当時判明していた太陽系の惑星(地球を除く)をテーマとした組曲ですが、作者本人は標題音楽ではないと言っている様ですね。 しかし、副題からも解る様に占星術的な色彩を帯びているのは間違いありませんから、私の中では標題音楽として捉えています。 この中では特に木星《歓喜を齎す者》が好きですね。
以下、2枚の聞き比べ・・・

レナード・バーンスタイン

ユダヤ系アメリカ人指揮者だという点でもユニーク。 彼を知ったのはブロードウェイ・ミュージカルの作曲家としてであり、その後映画「ウエストサイド・ストーリー」のパンフでクラシックの指揮者でニューヨーク・フィルの常任指揮者だとしって吃驚。 これも標題音楽ならば、バーンスタインが面白いのではないかという予測で買ったものですね。
彼はここでは非常にゆったりとして雄大かつメリハリのある精緻な演奏スタイルを採っています。 ストコフスキーとの演奏時間の差を見て頂ければ・・・

レオポルド・ストコフスキー

1960年代に入ってからだったと思いますが、1937製作の映画「オーケストラの少女」を見た際、オーケストラの指揮者の容貌と演奏スタイルが強く印象に残ったのですが、それが実在の指揮者ストコフスキーだった事を知り吃驚。 伊達男ですね(^^) その指揮棒を使わない指揮スタイルは新鮮で、手先の表情でオーケストラを手繰っているのではと思わせるものでした。 「惑星」の様な標題音楽だと面白いかもと思い、彼のものを購入してみました。 この演奏は剛直で端正なものですね。 火星、金星、天王星等はこちらの方が好きな表現ですが、木星は抑えた演奏でちょっと寂しいかな? 昔の録音のせいか、夫々の楽器を近くで拾っているのでしょう、それぞれの楽器がはっきりしていて好きな録音スタイルです。

話は変わりますが、バーンスタインのレコードはソニーのSQ4チャンネルシステムによるものです。 これらの擬似マルチチャンネルの音は嫌いですね。 ですから、SONYの手持ちのクラシックには専属の関係でここにしかない人のものくらい(^^)

サラウンドシステムは、再生の主体が映画などならば解りますが、クラシックやJazz、歌謡等であればステレオそしてアナログの方が自然ですね。 音源がCDで出る様になってからはPOP系以外は増えなくなっています。

holst_planets_b.jpg holst_planets.jpg
CBS SONYSERAPHIM/東芝音楽工業
SOCO-52CA・5040
発売:1973?
指揮:レナード・バーンスタインレオポルド・ストコフスキー
ニューヨーク・フィルハーモニックロス・アンジェルス・フィルハーモニー
Side-Aバーンスタインストコフスキー
第1曲 火星《戦争を齎す者》6'33"6'31
第2曲 金星《平和を齎す者》9'40"8'00"
第3曲 水星《翼のある使者》3'54"4'00"
第4曲 木星《歓喜を齎す者》8'20"7'34"
Side-B
第5曲 土星《老年を齎す者》8'51"7'44"
第6曲 天王星《魔術師》5'32"5'41"
第7曲 海王星《神秘主義者》8'23"6'34"


バーンスタインの演奏は叙情性を採りたいもののテンポを大きく落としている様ですね。 金星などは2割も遅いのですから!
バーンスタイン ストコフスキー カラヤン メータ




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