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BGM: ミュンシュ/ドビュッシー 交響詩《海》・ラヴェル 《スペイン狂詩曲》 [睡夢庵のBGM]

【BGM: ミュンシュ/ドビュッシー 交響詩《海》・ラヴェル 《スペイン狂詩曲》】

今日もRCAのグランプリ“1000”クラシカルから。
ミュンシュの指揮でドビュッシーの交響詩《海》とラヴェルの《スペイン狂詩曲》のカップリング。

ドビュッシー 交響詩 《海》/ラヴェル 《スペイン狂詩曲》

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指揮    : シャルル・ミュンシュ
演奏    : ボストン交響楽団

レコード番号: RGC-1052

《クロード・ドビュッシー》
Claude Achille Debussy, 1862/08/22-1918/03/25没。 フランスの作曲家。 1862年フランス イヴリーヌ県サン・ジェルマン=アン=レーに生まれる。 パリ音楽院に学び、1884年カンタータ《放蕩息子》でローマ大賞を受賞し、作曲家として認められる。 1889年に国民音楽協会に入会し新たな人脈と発表の場を得て、活動の範囲を広げる。 その作品はピアノ曲からオペラ・カンタータ等多岐にわたる。 特にピアノ曲には多くのポピュラーな曲がある。
彼の音楽は《海》、《夜想曲》等に見られる作曲法から印象派に挙げられるだけでなく、そのテーマの選択姿勢から象徴派にも分類される。

ピアノ曲
・ ベルガマスク組曲(この中の「月の光」は最もポピュラー)
・ 版画
・ 映像 第1集/第2集
・ 子供の領分
・ 前奏曲集 第1巻/第2巻
管弦楽曲
・ 神聖な舞曲と世俗的な舞曲
・ 牧神の午後への前奏曲
・ 夜想曲
・ 交響詩《海》
オペラ~劇付随音楽
・ ペレアスとメリザンド
・ 放蕩息子

といった辺り・・・


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BGM: ミュンシュ/ラヴェル バレー音楽 《ダフニスとクロエ》 全曲 [睡夢庵のBGM]

【BGM: ミュンシュ/ラヴェル バレー音楽 《ダフニスとクロエ》 全曲】

今日はRCA グランプリ“1000”クラシカルという廉価版のシリーズからシャルル・ミュンシュ指揮の《ダフニスとクロエ》の全曲ものを。

《ダフニスとクロエ》はへセルゲイ・ディアギレフによりバレー・リュクス(ロシアバレー団)の欧州公演の為の出し物として、ギリシャの田園叙事詩「ロンゴスの著作にかかる、ダフニスとクロエにまつわるレスボス島の牧人物語・4巻」を原作として、振付師ミハイル・フォーキンが書き上げた台本を元に1909年モーリス・ラヴェルに作曲が依頼されたもの。 4年の歳月をかけて、1912年5月に完成し、1912年6月にシャトレー劇場でフォーキンの振り付け、ニジンスキー/カルザヴィナを主役に、ピエール・モントゥーの指揮で初演されている。 初演は非常な好評を持って迎えられている。 ラベル自身はこれを3部からなる舞踏交響曲と形容している。

モーリス・ラヴェル バレー音楽《ダフニスとクロエ》 全曲

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指揮    : シャルル・ミュンシュ
演奏    : ボストン交響楽団
合唱指揮  : ローナ・クック・デ・ヴァロン
合唱    : ニューイングランド音楽院合唱団

レコード番号: RGC-1049

《モーリス・ラヴェル》
Joseph-Maurice Ravel, 1975/03/07-1937/12/28没。 1975年フランス南西部バスク地方のジブールの生まれ。 音楽好きの父親の影響で7歳でピアノを始め、12歳から作曲の基礎を学ぶ。 パリ音楽院に学び、1898年3月5日国民音楽協会の演奏会で作曲家としてデビューする。 ラヴェルはドヴュッシーと共に印象派の作曲家として分類されることが多い。 その管弦楽法は「オーケストレーションの天才」「管弦楽の魔術師」という尊称を与えられている。 また、ストラビンスキーが「スイスの時計職人」と評した精緻な旋律も特徴的。

ラヴェルに関して私の興味の中心は以下の範囲でしょうか。
・ ピアノ曲
 - グロテスクなセレナード
 - 耳で聞く風景
 - 口絵
 - 古風なメヌエット
 - 亡き王女のためのパヴァーヌ
 - 水の戯れ
 - ソナチネ
 - 鏡
 - 夜のガスパール
 - マ・メール・ロワ
 - ハイドンの名によるメヌエット
 - 高雅で感傷的なワルツ
 - ボロディン風に
 - シャブリエ風に
 - クープランの墓
 - パレード
 - メヌエット嬰ハ短調
・ 管弦楽作品
 - スペイン狂詩曲
 - マ・メール・ロワ
 - クープランの墓
 - 亡き王女のためのパヴァーヌ
 - 古風なメヌエット
 - 「シェーラザード」序曲
 - 海原の小船
 - 道化師の朝の歌
・ バレー音楽
 - ボレロ
 - ダフニスとクロエ
 - マ・メール・ロワ
 - 高雅で感傷的なワルツ


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BGM: カラヤン/レハール 喜歌劇《メリー・ウィドウ》 全曲 [睡夢庵のBGM]

【BGM: カラヤン/レハール 喜歌劇《メリー・ウィドウ》 全曲】

オペレッタの一部をMP3化し忘れていましたので、今日はレハールの喜歌劇「メリー・ウィドウ」。 2枚組です。
このレコードは現在でもドイツ・グラモフォンの復刻版が入手可能なようです。 またSuper Audio CD ハイブリッド盤がある様ですが、既に廃盤となっており流通在庫があれば入手可能・・・

このオペレッタの題材はヘンリ・メイヤック(1803-1870)が書いた戯曲「大使館付き随員」から得ている。 ヘンリ・メイヤックはオッフェンバックの為に多くの台本を書いているだけでなく、ビゼーの「カルメン」、シュトラウスの「こうもり」なども彼の手によるもの。

カラヤン 喜歌劇《メリー・ウィドウ》 全曲
ヴィクトール・レオンとレオ・シュタインの台本による3幕のオペレッタ

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指揮  : ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏  : ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
合唱指揮: ヴァルター・ハーゲン=グロル
合唱  : ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団

キャスト
ミルコ・ツェータ男爵     : ゾルダン・ケレメン
ヴァランシエンヌ       : テレサ・ストラータス
 同台詞           : ヘルガ・トゥリュムパー
ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵  : ルネ・コロ
ハンナ・グラヴァリ      : エリザベス・ハーウッド
カミーユ・ロジョン      : ヴェルナー・ホルヴェーク
カスカーダ子爵        : ドナルド・グローベ
サン・ブリション       : ヴェルナー・クレン


《フランツ・レハール》
Franz Lehar, 1870/04/30-1948/10/24没。 オーストリア=ハンガリー帝国生まれの作曲家。 オーストリア、ドイツを中心にオペレッタの作曲家として活躍した。
ドイツ人の両親の下、ハンガリーのコマーロムで生を受ける。 父親は軍楽隊長。 レハール自身もプラハ音楽院に学び、その後軍楽隊長を経てウィーンに出、オペレッタ作曲家としてデビューを果たす。 「銀の時代」と呼ばれたオペレッタの第二黄金期を支えた作曲家の一人に上げられる。 ドイツ・ジンクシュピーゲルの系譜を踏むオペレッタ作曲家であるが、悲劇的な要素を取り入れるようになり、この為かれの作品は「短調のオペレッタ」とも呼ばれる。 シュトラウスとは異なる官能的な旋律などを取り入れ、世紀末的な耽美的要素が強い。 また、ユーゴスラビア系のバルカン諸国出身と思しき配役であり、スラブ系の訛りを取り入れ、喜劇的な効果を上げている。 シュトラウスの「こうもり」に出てくるオルロフスキーに代表されるスラブ的色彩とハンガリー的色彩がこの時期のウィーン・オペレッタの光彩の一因となっている。 彼の死でウィーン系のオペレッタは終焉を迎える。

1905年「メリー・ウィドウ」で一躍人気作曲家となる。
そのオペレッタ作品は
・ ウィーンの女たち
・ メリー・ウィドウ
・ 針金細工師
・ ルクセンブルグ伯爵
・ ジプシーの恋
・ エヴァ
・ 天文学者
・ 春
・ フリーデケア
・ この世は美しい
・ パガニーニ
・ ロシアの皇太子
・ 微笑の国
・ ひばりの囀るところに
・ ジュディッタ


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BGM: マルゴワール/ラモー「優雅なインドの国々」 [睡夢庵のBGM]

【BGM: マルゴワール/ラモー「優雅なインドの国々」】

今日は今で言うオペレッタ、ラモーのオペラ・バレー「優雅なインドの国々」をMP3化する事に。
これも面倒なので、3枚分ベタに繋いだままにする積もりでしたが、3時間弱の為色々割り込みが入ってオペチョンをしてしまい、致し方なくミスった盤面の繋ぎ部分をカットしてMP3-6本を繋いだzipedmp3にしました。 久しぶりに<mp3DirectCut>と<mp3album>のお世話になりました。

ジャン=フィリップ・ラモー
オペラ・バレー 『優雅なインドの国々』 全曲
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指揮  : ジャン=クロード・マルゴワール
演奏  : ラ・グランド・エキューリ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ
合唱指揮: ダニエル・サルツァー
合唱  : アンサンブル・ヴォーカル・ラファエル・パサケ

録音日 : 1974/01
録音場所: Eglis des Maronites(Paris)
レコード: フランスCBS原盤 SOCX-370-372 3枚組

このレコードではヴィオラ・ダ・ガンバ、バロック・フルート/ピッコロ/オーボエ/トランペット/シンバル等が使われており、その音色も興を呼ぶ所です。

《ジャン=フィリップ・ラモー》
Jean-Philippe Rameau, 1683/09/25-1764/09/12没。 18世紀フランス・バロック期最大の作曲家・音楽理論家。 ヴェルサイユ楽派最後の巨匠とされ、「和声論」を始めとする多くの音楽理論書を発表し、以後2世紀の間の音楽の基礎を体系化した。 
元々は法学を学んだが、父親がディジョン大聖堂のオルガニストであったこともあり、音楽及び音楽理論も学ぶ。 父親の足跡を継ぎ、17才でアヴィニオン聖堂のオルガニストに就任、以降クレモン=フェラン、デジョン、リヨン等フランス各地の教会のオルガニストを勤めている。 同時に作曲にも手を染めるも、40才近く迄はほとんど無名の田舎のオルガニストに過ぎなかった。 しかし、1972年にパリで出版された「自然の原理に還元された和声論」が音楽理論家としてラモーの名を一躍高める事となる。 翌73年パリに出たラモーはその死迄この街に留まる事になる。 初期の10年間はオルガニストやクラブサン教師を勤める傍ら、音楽の理論的な研究に没頭し、「純理論的音楽の新体系」、「和声発生論」等を発表、音楽の基礎を音程や旋律ではなく和声に求め、和声の概念を統一して新しい機能和声法の土台を築いた。 作曲家としては《グラヴサン曲集》等を発表していたが、依然無視されていた。 当時のフランスでは作曲家とはオペラ作曲家を意味しており、ラモーもオペラへの進出を目指し、1733年「イポリートとアリシ」でデビューし、35年にはこのオペラ・バレエ「優雅なインドの国々」を発表、センセーショナルな大成功を収め、作曲家としての位置を固める。




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BGM: レーグナー/ウェーバー 喜歌劇 アブ・ハッサン 全曲 [睡夢庵のBGM]

【BGM: レーグナー/ウェーバー 喜歌劇 アブ・ハッサン 全曲】

未だ廉価盤を中心に少しMP3化していないものがありますので、この際MP3化してしまう事にしました。

今日はまず、ウェーバーのオペラ「アブ・ハッサン」全曲から
これはフランツ・カール・ヒーマーによる1幕の喜歌劇。
この物語は「アラビアン・ナイト(千一夜物語)」の世界を題材とした所謂トルコ物と呼ばれるジャンルの作品。
登場する人物7名中歌曲を担当するのは僅か3名というもの。

幕・楽章毎にスプリットするのは面倒なので、これからは針落しやラストのノイズは無視して1ファイルのままで放置(^^;)>

オペラ 「アブ・ハッサン」全曲
Weber_Abuhassan.jpg
《キャスト》
サルタン    ジーグフリート・ゲーラー
アブ・ハッサン ペーター・シュライアー
 同台詞    クルト・カハリッキ
ファーティーメ インゲボルク・ハルシュタイン
オーマール   テーオ・アーダム
 同台詞    ゲルト・ビーヴァー
メスルール   アウグスト・ヒュッテン
ツェームルート ドロテーア・ガーリン
その他・・・

指揮   :  ハインツ・レーグナー
管弦楽団 :  ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
合唱指揮 :  ゲルハルト・ベストナー
合唱団  :  ドレスデン国立歌劇場合唱団

録音日時 :  1971/02
録音場所 :  ドレスデン ルカ教会

Record No.:  NCC-8044-K

《カール・マリア・フォン・ウェーバー》
Carl Maria Friedrich Ernst Von Weber, 1786/11/18-1826/06/05没。
ドイツ・リューベック出身のドイツロマン派初期の作曲家、指揮者、ピアニスト。
父親の兄の娘はモーツァルトの妻コンスタンツェ。
モーツァルトに発するドイツオペラ(ジンクシュピール)の伝統を継承し、「魔弾の射手」でドイツ・ロマン派のオペラ様式を完成し、ワーグナーへの流れを作った作曲家。
自ら劇団を組織し、歌手として舞台で活躍していた父親の下という環境で育った彼は、11才でオペラを作曲する等その才能を開花させる。
1804年ブレスラウのカペルマイスターに就任、1813年にはプラハ歌劇場の芸術監督に就任、この歌劇場の再興を果たす。 1817年ザクセン宮廷楽長に任命され、ドレスデン歌劇場に移り、主流であったイタリア・オペラからドイツ・オペラへの切替えに成功する。 1821年「魔弾の射手」を初演、一躍時の人となる。 1826年ロンドン・コヴェント・ガーデン歌劇場の依頼により英語によるオペラ「オベロン」を作曲、渡英して自ら指揮棒を振り大成功を収めるが、進行していた結核が悪化、ロンドンで客死する。

彼のオペラは
・ 1800   森の娘
・ 1803   ペーター・シュモルとその隣人たち
・ 1804   リューベツァール
・ 1810   シルヴァーナ
・ 1811   アブ・ハッサン
・ 1821-2  3人のピント(マーラー補筆完成)初演1888
・ 1821   魔弾の射手
・ 1823   オイランテ
・ 1826   オベロン、または妖精の王の誓い  等

《システムS/N比の確認》

SL-1200mk3->SE-U33GX->自製PC というシステムのS/N比はどれくらいかをフリーソフト Desk TopLevelMeter を使って概略を確認しました。
縦に長く伸ばせるので便利です。 ピーク・スパイ機能があればベストなんですがね~
無音時に下の方でチョロチョロ動いているののピークで大体の所を判断します。 レコードに針を落とすと40db近くに跳ね上がりますから、充分な余裕あり。

(SE-U33GXの入力ボリュームをセンター)

・ SL-1200mk3 ターンテーブル回転状態 71-72db前後
・ SL-1200mk3 電源OFF状態       72-73db前後

回転状態では SL-1200mk3 を含む動作状態でのシステムの暗ノイズが分かります。
SL-1200mk3の電源OFF状態ではカートリッジを含む再生状態での信号系の暗ノイズが分かります。

(SE-U33GXの入力ボリュームをゼロ)

・ SL-1200mk3 電源OFF状態       80db以上

カートリッジは繋がったままですので、これを含むシステムの暗ノイズが読み取れます。


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BGM: 美空ひばり / ジャズ&スタンダード [睡夢庵のBGM]

2011年も最後の日になりました。 色々考えさせられる事が多い一年でしたね。
さて、このタイトルの追加を一昨年の12月1日より毎日?行ってきましたが、今後は気になるものに出っくわした時等、不定期的に追加して行く事に致します。 で、トリは「美空ひばり」・・・

【BGM: 美空ひばり / ジャズ&スタンダード】

今日は美空ひばりの《ジャズ&スタンダード》を。
これは美空ひばりが演歌・歌謡曲ジャンルに止まる歌手ではないことを知らしめる1枚です。 只、録音は1940年代に行われたものだと思われ、音像がぼんやりしたものもあります。 彼女独特の声質ですが、ジャズ、シャンソン、ブルース夫々に自家薬籠中の物としてしまっており、その不世出の才を改めて認めさせます。

2005年に《LOVE! MISORA HIBARI JAZZ & STANDARD COMPLETE COLLECTION 1955-66》という41曲を収録したものが出ている様ですので、これからお求めになるのでしたらこちらがお薦めですね。

美空ひばり、雪村いずみ、江利チエミの初代「三人娘」はわたしの1世代前の方たちのアイドルでしょう。 青年時代、彼女たちのものはFMで聴くことはあってもレコードやCDを購入する迄には到りませんでしたが、老年に到るとじっくり聴いてみたくなって。 手持ちは下に紹介する2枚だけ・・・耳に残る彼女の歌声と持ち歌を再度味わうのに最適なのはと思い探したものです。

『美空ひばり』(加藤和枝, 1937/05/29-1989/06/24没)、神奈川県横浜市磯子区滝頭生まれの歌手・女優。 愛称はお嬢。
魚屋を営む加藤増吉・喜美枝の長女として生まれる。 妹は佐藤勢津子、弟はかとう哲也、香山武彦。 1946年6月父親の出征壮行会に集まった人達が和枝の歌に涙する姿を見て、母親の喜美枝はその才を確信し、地元周辺から慰問活動を始める(今でいうステージ・ママの先駆け)。 1947年横浜杉田劇場に前座歌手として出演、その時のメンバーと共に地方巡業を行う様になる。 1948年5月川田義雄にその才を見込まれ、横浜国際劇場の公演に招かれ、以降その一座に参加、スターへの階段を登り始める。 同年9月には伴淳三郎の劇団新風ショウに参加、横浜国際劇場と準専属契約を結ぶことになり、この演出を行っていた宝塚の岡田恵吉に「美空ひばり」という芸名を付けてもらう。 当時の横浜国際劇場の支配人がその才能を認め、次々とひばり映画を企画し、成功に導く。 女優デビューは1949年の「のど自慢狂時代」。 同年の8月松竹「踊る竜宮城」に出演、主題歌「河童ブギウギ」でコロムビアから正式に歌手デビューを果たす。 最初の主演映画である「悲しき口笛」が大ヒットとなり、その主題歌のレコードも当時としては破格の45万枚というヒットとなり、一躍国民的スターとなる。
1955年には東宝映画「じゃんけん娘」で共演した江利チエミ、雪村いずみと共に「三人娘」の愛称で呼ばれ、人気を得る。 1962年当時日活の人気スターであった小林旭と結婚、仕事をセーブすることになるが、マネージャーを兼ねていた実母の喜美枝や関係者からの邪魔が入り、落ち着いた結婚生活が送れず僅か2年で離婚することになる。 離婚直後に発表した「柔」は180万枚を超えるひばり最大のヒット曲になり、これで第7回日本レコード大賞を受賞する。 1970年代に入るとヒット出ない冬の時代に入り、1973年には実弟かとう哲也の刑事事件や暴力団山口組田岡一雄の関係等も問題視され、バッシングを受ける事になる。 この時期にはポップス・ジャズ・オペラ等にも挑戦、その結果が再評価に繋がる事になる。 1980年代に入るとその時代を牽引したアーティストとのコラボレーションも行い、小椋佳提供の「愛燦燦」などのヒットを生んでいる。
1985年頃から原因不明の腰痛を訴える様になり、体調は徐々に落ちていくが各地の公演ではそれを感じさせない熱唱を見せている。 しかし、1987年4月22日公演先の福岡市で極度の体調不良に陥り、福岡の病院に緊急入院する事になる。 病名は重度の慢性肝炎および両大腿骨骨頭壊死。 同年8月3日に退院、活動を再開する。 1988年4月11日東京ドームのこけら落しになる「不死鳥コンサート」では脚の激痛に耐えながら39曲を熱唱、その後の公演をこなしていったが1989年2月7日北九州市小倉での公演が最後のステージとなる。 1989年6月24日間質性肺炎にて順天堂大学病院にて死去。
7月22日青山葬儀所で行われた葬儀には4万2千人が弔問に訪れ、52歳というその早過ぎる死を悼んだ。
  misorahibari_jazz&std.jpg
発売日: 1990/01/21
日本コロムビア
CD-No.: CA-4545
ジャズ&スタンダード
収録曲:
01. 虹の彼方に
02. ラブ・レター
03. 上海
04. 恋人よ我れに帰れ
05. アイ・ラブ・パリ
06. ばら色の人生
07. セ・マニフィック
08. クライ・ミー・ア・リヴァー
09. スターダスト
10. アゲイン
11. ダニー・ボーイ
12. 愛さないなら棄てて
13. ブルーベリー・ヒル
14. A列車で行こう
15. 愛のタンゴ
16. 慕情

Album TitleReleasedCD
ジャズ&スタンダード1990/01/21CA-4545
オリジナルベスト50 悲しき口笛~川の流れのように1996/05/29COCA-13363/5



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BGM: アシュケナージ / 別れの曲~ショパン名曲集 [睡夢庵のBGM]

【BGM: アシュケナージ / 別れの曲~ショパン名曲集 】

2011年も押し迫りましたね~。 最近は“光陰矢の如し”というか時の過ぎる早さを愈愈・・・残り少ない人生とは思いながらこんな事をして無為に時を浪費しています。(^^)

さて、今日は心を癒してくれるショパンのピアノ曲の小品を厳選したアルバムを聴く事します。 ピアノは現代のピアノ演奏では規範的演奏家として捉えられているアシュケナージ、美しい粒立ちの音を紡ぐ演奏です。ショパンの取っ掛かりに聴くのには良い1枚としてお薦め出来るものですね。 ポリーニやアルゲリッチ辺りは少し癖と尖がった処がありますので。

聴き終わったら家の大掃除・・・

これは何度も再発されている様ですが、最近では“DECCA BEST 100 デッカ創立80周年記念企画”としてリリースされた100枚の一つとして再発されています。
POCL-5001 1993/04/24 DECCA/ポリドール
UUCD-5082 2003/06/25 DECCA Music Classic
UCCD-50001 2009/05/20 DECCA Music Classic

アシュケナージについては以前に紹介していますのでそちらをご覧ください。
f00L-23003.jpg
発売日: 1989/04/07
DECCA/ポリドール
CD-No.: F00L-23003
アシュケナージ 別れの曲~ショパン名曲集
収録曲:
01. 華麗なる大円舞曲  : ワルツ第1番変ホ長調 作品18
02. 小犬のワルツ    : ワルツ第6番変ニ長調 作品64-1
03. ワルツ第7番嬰ハ短調 作品64-2
04. 幻想即興曲     : 即興曲第4番嬰ハ短調 作品66
05. 黒鍵のエチュード  : 練習曲第5番変ト長調 作品10-5
06. 別れの曲      : 練習曲第3番ホ長調 作品10-3
07. 革命のエチュード  : 練習曲第12番ハ短調 作品10-12
08. 木枯らしのエチュード: 練習曲第23番イ短調 作品25-11
09. 雨だれのプレリュード: 前奏曲第15番変ニ長調 作品28-15
10. 夜想曲第1番変ロ短調 作品9-1
11. 夜想曲第2番変ホ長調 作品9-2
12. 舟歌 嬰ヘ長調 作品60
13. 子守歌 変ニ長調 作品57
14. マズルカ第5番変ロ長調 作品7-1
15. 英雄ポロネーズ   : ポロネーズ第6番変イ長調 作品53
16. 軍隊ポロネーズ   : ポロネーズ第3番イ長調 作品40-1

ピアノ: ヴラディーミル・アシュケナージ
録 音: 1971-1984; ロンドン



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BGM: サラ・ヴォーン / Crazy and Mixed Up [睡夢庵のBGM]

【BGM: サラ・ヴォーン / Crazy and Mixed Up 】

今日は女性ジャズ・ボーカリスト御三家の一人、サラ・ヴォーンの《Crazy and Mixed Up》。

これは《ヘリテッジ・オブ・ジャズ》シリーズの1枚。 有名なスタンダードから当時は知られていなかった名曲やブラジルのイヴァン・リンスの曲等をカバーしたアルバムであり、サラ・ヴォーンの歌声に浸るにはいい1枚ではないでしょうか。 伴奏陣はそれほど有名所ではありませんが、アレンジも良く、スィングしています。 このCDのハイライトはなんといってもTr03の「Autumn Leaves(枯葉)」、スリリングなスキャットで聴かせますが、最初はいったい何の曲のアレンジ?でした(^^)

『サラ・ヴォーン』(Sarah Vaughan;Sarah Lois Vaughan, 1924/03/27-1990/04/03没)、アメリカ・ニュージャージー州ニューアーク生まれのJazzシンガー。 ビリー・ホリデイ/エラ・フィッジェラルドと並ぶ女性ジャズ・ボーカリスト御三家に挙げられる。 美しく艶のあるヴィブラートの掛かる広い声域と豊かな声量、大胆なフェイクやスキャットを取り入れた歌唱が持ち味。 1947年に「It's Magic」のヒットで大型新人の登場として注目を集める。 1954~9年にはポピュラー系をマーキュリー、ジャズ系をエマーシーに、膨大な録音を残しており、この時期が全盛期と言える。 そこそこのヒット曲はあるが、ジャズの女王としてその晩年迄活動し、又その歌唱力の割りには商業的成功には結びついていない。 
sarahvaughan_crazy.jpg
発売日: 1982・2005/09/22
Pablo/ビクターエンタテインメント
CD-No.: 2312-137-2/VICJ-41235
Crazy and Mixed Up/邦題: 枯葉

01. I Didn't Know What Time It Was
02. That's All
03. Autumn Leaves
04. Love Dance
05. The Island
06. Seasons
07. In Love in Vain
08. You Are Too Beautiful

録音: 1982/03/01-02

Album TitleReleasedCD
 ALBUM
Swingin' Easy1957(1989/10/25)514-072-2/EJD-1025
Crazy and Mixed Up1982(2005/09/22)2312-137-2/VICJ-41235
A Touch of Class1997(-)086-523-2/-
The Complete Roulette
Sarah Vaughan Studio Sessions
2002(-)008-214-2/-



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BGM: 山口百恵 / 33 SINGLES MOMOE [睡夢庵のBGM]

【BGM: 山口百恵 / 33 SINGLES MOMOE 】

今日は山口百恵のシングル集《33 SINGLES MOMOE》を。
これには1994年に発売された最終のシングル「惜春通り」を除く32枚のシングルA面全てと「曼珠沙華」が入っており発売年次順に並んでいますので、聴きたくなったらこれを引っ張り出します。

わたしは何故か(声質・ヴィジュアルのせいか?(^^;)>)「花の中三トリオ」と呼ばれた森昌子、桜田淳子の何れも好みの範疇から外れており、活躍していた時期には殆ど興味を引かれる事はありませんでした。 しかしながら、彼女はこの時代を代表する不世出の歌手である事には間違いありません。 引退迄僅か7年と少し、そしてその引き際の潔さを含めて・・・

只、歌としては阿木耀子/宇崎竜童コンビの「横須賀ストーリー」/「夢先案内人」/「イミテーション・ゴールド」/「乙女座 宮」/「プレイバック パートⅡ」/「絶体絶命」/「曼珠沙華」&「美・サイレント」/「しなやかに歌って」、さだまさしの「秋桜」、谷村新司の「いい日旅立ち」といったところは好きでしたので、良く聴いていました。

『山口百恵』(三浦百恵:旧姓山口, 1959/01/17生)、東京都渋谷区恵比寿出身の歌手・女優・作詞家。 1972年12月にオーディション番組「スター誕生!」で準優勝し、芸能界入りのきっかけを得る。 1973年4月映画「としごろ」で女優デビュー、5月21日同名のシングルで歌手デビューも果たす。 当時森昌子、桜田淳子と共に「花の中三トリオ」と呼ばれた。
シングル「としごろ」は期待以下に終わった為、2ndシングル「青い果実」以降は年齢不相応な大胆な歌詞を歌わせ、「青い性路線(性典ソング)」を採る。 この結果が百恵の純朴な少女のイメージとのギャップもあり、5thシングル「ひと夏の経験」の大ヒットに繋がる事になる。 1974年には映画「伊豆の踊り子」に主演、三浦友和とのコンビはこれ以降も人気を保ち、映画、CMに引っ張りだことなる。 1976年にはブロマイド売上げ1位にも輝く。 この年にリリースされた13thシングル「横浜ストーリー」以降、引退迄歌う事になる阿木耀子/宇崎竜堂夫妻の作詞・作曲による曲を選び、以後多くのヒットを残し、これが百恵のイメージとなる。
1979年10月20日の大阪厚生年金会館でのリサイタルで突如三浦友和との交際宣言をし、翌1980年3月7日婚約宣言、同年11月19日日本基督教団霊南坂教会で結婚、完全に芸能界から引退、家庭に入る。
以後は芸能界から完全に距離を取っており、メディアへの露出はない。
1980年に刊行された自伝「蒼い時」は200万部を超えるベストセラーになっている。

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発売日: 1983/11/01
ソニーミュージックエンタテインメント
CD-No.: 60DH-51/2
33 SINGLES MOMOE
収録曲:
Disc-1
01. としごろ        :1973/05/21 1st-A
02. 青い果実        :1973/09/01 2nd-A
03. 禁じられた遊び     :1973/11/21 3rd-A
04. 春風のいたずら     :1974/03/01 4th-A
05. ひと夏の経験      :1974/06/01 5th-A
06. ちっぽけな感傷     :1974/09/01 6th-A
07. 冬の色         :1974/12/10 7th-A
08. 湖の決心        :1975/03/21 8th-A
09. 夏ひらく青春      :1975/06/10 9th-A
10. ささやかな欲望     :1975/09/21 10th-A
11. 白い約束        :1975/12/21 11th-A
12. 愛に走って       :1976/03/21 12th-A
13. 横須賀ストーリー    :1976/06/21 13th-A
14. パールカラーにゆれて  :1976/09/21 14th-A
15. 赤い衝撃        :1976/11/21 15th-A
16. 初恋草紙        :1977/01/21 16th-A
17. 夢先案内人       :1977/04/01 17th-A
18. イミテイション・ゴールド:1977/07/01 18th-A
19. 秋桜          :1977/10/01 19th-A

Disc-2
01. 赤い絆(レッド・センセーション) :1977/12/21 20th-A
02. 乙女座 宮        :1978/02/01 21th-A
03. プレイバックPart2    :1978/05/01 22th-A
04. 絶体絶命        :1978/08/21 23th-A
05. いい日旅立ち      :1978/11/21 24th-A
06. 曼珠沙華        :1979/03/01 25th-B
07. 美・サイレント     :      25th-A
08. 愛の嵐         :1979/06/01 26th-A
09. しなやかに歌って    :1979/09/01 27th-A
10. 愛染橋         :1979/12/21 28th-A
11. 謝肉祭         :1980/03/21 29th-A
12. ロックンロール・ウィドウ:1980/05/21 30th-A
13. さよならの向う側    :1980/08/21 31th-A
14. 一恵          :1980/11/19 32th-A

Album TitleReleasedCD
33 SINGLES MOMOE1983/11/0160DH-51/2
REBIRTH 百恵全集1984/05/2100DH-84/7
歌い継がれてゆく歌のように-百恵回帰Ⅱ-1993/01/21SRCL-2558
惜春譜1994/07/21SRCL-2955
MOMOE PREMIUM2003/06/04MHCL-251/74



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BGM: パールマン / ツィゴイネルワイゼン・カルメン幻想曲 [睡夢庵のBGM]

【BGM: パールマン / ツィゴイネルワイゼン・カルメン幻想曲 】

今日はイツァーク・パールマンのヴァイオリンで《ツィゴイネルワイゼン・カルメン幻想曲》を。

これはサラサーテ、ファリャ、グラナドス、アルベニスといったスペインの作曲家の小品を取り上げたものです。 パールマン独特の音色と歌わせ方はイベリア/フランスものには欠かせないですね。 ハイフェッツ等では出ないジプシー風の奔放で洒落た味があります。

これは確か図書館で借りたものから拾ったものなのでジャケ画像はありません。 中古で《Virtuoso Violin》というパールマンのスペインものを見つけしめしめ、家に帰って収録曲をじっくり見てあれ?・・・「ハルフテル ジプシー女の踊り/Danza de la gitana」が途中に入っているだけで他は同じ・・・(^^;)> ジャケ画像は《Virtuoso Violin》を入れておきます。 こちらは現在でも入手可能な様です。
perlman_virtuoso.jpg
発売日: 1990/11/23:2001/08/08
EMI ミュージック ジャパン:EMI Classics Encore
CD-No.: TOCE-6529:CDE574765-2
01. サラサーテ カルメン幻想曲 Op.25
ファリャ 7つのスペイン民謡より/コハンスキ編
 02. ムーア人の衣装
 03. 子守歌
 04. 歌
 05. ポロ
 06. アストゥリアス地方の歌
 07. ホタ
08. グラナドス スペイン舞曲/クライスラー編
09. サラサーテ ハバネラ Op.21-No.2/フランチェスカッティ編
10. サラサーテ プライエーラ Op.23-No.1
11. サラサーテ スペイン舞曲
12. サラサーテ マラゲーニャ Op.21-No.1/フランチェスカッティ編
13. サラサーテ バスク奇想曲 Op.24/フランチェスカッティ編
14. サラサーテ アンダルシアのロマンス Op.22-No.1
15. サラサーテ サパテアード Op.23-No.2
16. アルベニス マラゲーニャ Op.165-No.3/クライスラー編
17. サラサーテ ツィゴイネルワイゼン Op.20

ヴァイオリン: イツァーク・パールマン
ピ ア ノ : サミュエル・サンダース(2)~(16)
(1) ローレンス・フォスター指揮/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
(17)アンドレ・プレヴィン指揮/ピッツバーグ交響楽団



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