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Lenovo Yoga 670 ハードウェアの評価 [睡夢庵の電脳環境]

【 Lenovo Yoga 670 ハードウェアの評価 】

現時点での使い方は DELL の U2412M をメインのディスプレーにして、本体の表示部をサブで2画面構成で使っている。
また、Logicool の M590 とアプリの flow の機能を使い、サブPCの MX3 との間でクリップボード渡しでカット&ペーストとファイルコピーを可能にしている。 相互の間はドライブ/フォルダレベルでの共有設定でネットワーク越しの操作も可能だが。

75歳の老眼+強度の近視+乱視には Yoga 670 の画面はノーマルでは文字は厳しくズームのお手伝いが必要で、これにはタッチパネル上でのピンチが使えるのでこちら側にブラウザを常駐させて使うと便利。
この使い方で2画面が活きる。


Lenovo Yoga 670 ハードウェアの評価

① 起動シーケンスに対する印象/ Windows11 の動きは不安を伴う

  ハード的には起動自体は早いが Windows11 自体の動作が定まらない。
  毎回の様に輪が回りそれが数度繰り返される事迄ある。
  また、今迄に3度画面が真っ黒のままうんともすんとも言わずという
  現象が起きている。
  まぁ、電源を切って再度投入したら正常に起動したのでほっ!

  また、電源を切っていても形態を変えると自動的に起動するみたい??
  ちょっと慌てた。

② 液晶の表示は綺麗で必要にして十分。

  ノングレアではないのでモロにはっきり映り込む。
  ノングレアのガラスフィルムを貼ったが光源の入射角によっては広範囲に
  ハレーションを起こし寧ろ見辛くなる。

  やはりディスプレーの解像度に合わせた液晶を選んだのは双方で歪が
  出ないので正解。

③ タッチパネル

  細かな位置合わせが不要な範囲では指ですべてを操作出来て楽。
  特に Yoga 単体で使う時にその有効性を感じる。

④ タッチパッド

  今迄に使ったパッドでは一番反応が良く滑らか。
  左右のボタン部は沈み込みが大きくクリックがあるのは良いが
  華奢に感じる。
  ただほとんどの操作は画面上で行えるので余り痛痒は感じない。

⑤ キーボード

  薄くフラットなのでスロープスカルプチャーに慣れた身には非常に
  使い辛い。
  ピッチは現在使っている iClever のキーボード物と大きな差はないので
  傾きさえ与えてやれば使える。
  キーのタッチは悪くなく、非常に静か。 キーの上に指を持って行くと
  バックライトが点き、文字も透過するなので暗い所でも十分使える点は
  有難い。

⑦ スピーカー

  この形状なので低域は薄いがステレオで質の高い音なのにはビックリ。
  J-POP からクラシック迄オールラウンド。
  浮かしてはいるが机の面に正対した状態でも破綻しない。

⑧ ログオン

  ログオンは PIN/顔認証/タッチパッドの3種が使えるのは非常に便利。
  タッチパッドの応答は早く誤認無し。
  顔認証はは眼鏡の有る/無しの画像を登録出来るのでどちらの状態でも
  認証してくれる。 登録する際は枠内にキッチリ入れておかないと
  反応が遅れるみたい。
  私の置き方では距離と角度が合わないので体を動かす必要があるがほぼ
  顔認証でログオン出来る。

⑨ 外観

  トップ面がファブリック布張りというちょっと洒落たデザイン。
  YOGA/Lenovoのロゴ配置も良い。
  ただ布張りなので持ち歩く頻度が高い人は汚れるのが・・・
  筐体は剛性の高いもの。
  ヒンジ部も抵抗感は強いが30°位に寝かしてもホールドしている。
  何時迄持つかだが・・・

⑩ 吸排気部

  なにしろ発熱量が半端ない。 CPU Package 温度が 99.3℃迄上がると
  裏面の発熱部は55℃を超えるのはちょっと問題。
  Youtube の高画質動画を再生するとあれよあれよ・・・
  CPUスペックでの上限が105℃なのに・・・この意味でもマージン不足。

  温度を下げる方法は? で、設定 - 電源とバッテリー - 電源モードを
  触ってみたら変化があった。
  3つの設定肢があるが「トップクラスの電力効率」を選択するとテスト
  した範囲では85℃(20%弱のマージン)位迄しか上がらなかった。

  Youtube 動画で確認した時は
  URL : https://www.youtube.com/watch?v=Q0-yFxpV7Egを開始から10分迄
  ・ 最適なパーフォーマンス  ~79.6℃ 停止後しばらくすると87.8℃
  ・ トップクラスの電力効率  ~62.1℃ 停止後しばらくすると57.7℃

  熱くならないレベル迄は温度は下がらないけれど、熱暴走リスクは低減が
  可能。

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  ただ、発熱問題には Windows11 Home が持つ大きな問題点が影響している
  事が明らかになった。

  Microsoft は Windows10/11 ユーザーが最初に Microsoft や Google の
  アカウントでサインインすると無条件に BitLocker をオンにすると宣言
  しています。 Windows10/11 Home は Microsoft のサイトにサインイン
  しないとインストールが出来ませんので、Home ユーザーは 100% オンに
  なっているはずです。

  この暗号化はドライブ全体を暗号化する物で、デバイス I/O に暗号化/
  復号化の処理が無条件に追加されます。
  暗号化/復号化処理は非常に多くの負荷を CPU に掛けますので、PC自体
  の基本性能を落とすだけでなく、CPUコアに発熱という大きなストレス
  を掛けます。

  そして一般のユーザーにとってC:全体の暗号化等は無用の長物です。
  どうしても暗号化したいファイルがあるならば、VeraCrypt 等の暗号化
  コンテナファイルを作り、この中に入れるファイルだけ暗号化する方法を
  取る方が賢明です。 このコンテナファイルをバックアップすれば暗号化
  された状態でバックアップを持てますし、暗号化した状態で他者に渡す
  事も可能になります。

  BitLocker は特にデスクトップで使うユーザーにとっては百害あって一利
  なしですので、復号化に時間は掛かりますが、解除する事をお勧めします。

  これでCPUコア温度も下がりますし、バッテリーの持ちも良くなるのは
  間違いありませんから。

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⑪ 外部インターフェース

 ・RJ-45 端子が省かれている点はマイナス。 デスクトップ用には必須。

   高速で安定したネットワークアクセスには有線LAN に勝るものはない。
   Wi-Fi はセキュリティ面でもリスクを持つし、接続安定性でも劣る。

 ・ MicroSD ソケットがついているが、仕様に容量上限の記載がないのは?

 ・ USB-Type-A/Type-c 端子は 各2個あるが Type-C の1個は外部給電用
   で埋まる。
   USB-C ⇔ HUB(RJ-45) ⇔ 1G 光回線で 500Mbs 以上出ているので必要
   十分な能力を持つ。

 ・ USB-A/USB-C ⇔ HUB(Type-A) で Scanner/Printer が使えた。


全体としては発熱を除外すれば好印象。 価格を考えれば非常に良く出来た
製品と言えるでしょう。


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