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新型コロナウイルスの状況-3 [睡夢庵 日々徒然]

【 新型コロナウイルスの状況-3 】

国内の感染制御の状況は一向に改善を見ません。 以前から言っている事ですが、現状の様な対策では収束に向かわせるのは不可能という事が数字に表れていると思うのですが・・・

* 地域別新規感染者数推移

20210307_地域別件数推移.png

* 関東地区新規感染者数推移

20210307_関東日別発生件数.png

* 感染者数上位の推移

20210307_上位件数伸び.png

* 感染者未発生県数推移

20210307_感染なし都道府県数推移.png

* 週間増減傾向
20210307_週別増減傾向.png週間増減傾向がプラスに転じていますので、ここ3週間の状況は停滞から増加傾向に移りつつあるのでは?
これは感染者が出ない県の数も増えず、発症期間以上新規感染者が出ない県も増加しない事をみれば巷の保菌者の割合には変化がない事が明らかです。

現状は何らかのマイナスの刺激があればまた急激な増加に転じる事になり、今度は8,000人/日を超える感染者を出しかねない危うい拮抗状態にあるのでしょう。

問題はまず、“北海道”、一向に収束に向かわず50人/日前後で推移しています。
寒い地域なので3密の制御が難しい事があるのでしょうが、札幌の人出が北海道人の性向を表しているのでしょう、まったく変化が見られません。 これでは高止まりするのは致し方がないですが、北にこんな状況を残していると他が下がっても人の移動が始まると再度拡散する元になってしまいます。
ここ1か月の推移を見れば、人出を半減させる位の強硬策を講じなければ北海道の収束は見えてこないでしょうね。

そして一番のガン、“東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県”。 新規感染者に関東地区が占める割合が一向に60%台から下がりません。
昨日は65.52%、6月21日からの平均は52.7%ですから如何に高止まり状態かという事。
そして、現状の対策では収束は望めない事は既に2週間減少が止まり寧ろ増加の方向に向かっている事が見て取れます。

今採れる最善の対策は、東京都下の企業に関し、感染者が出続けている地域の事業所やオフィスビルを単位にワクチン接種を優先的に進める事ではないでしょうか?
老齢者に関しては、医療施設に入院している患者や介護施設、養護施設利用者に限定し、都下の就業者の接種を最優先にする事が感染拡散防止に対する最優先事項ではないでしょうかね。 総花的な対応をこんな状況で採るのは無能に過ぎます。

現状のワクチンの入手状況では、各都道府県については医療従事者等が終われば一時中断し、東京都下の就業者に振り向ける位の強硬策は致し方なしではないのでは?

《 海外の状況 》

* 世界の感染者数上位の状況

20210307_10万当たり.png

* 西欧の状況

20210307_西欧.png

* 北欧の状況

20210307_北欧.png

* 東欧の状況

20210307_東欧.png

上図から見ても、明らかに収束に向かっているという国はほとんどないというのが現状でしょう。
初期から鉄壁の防疫・治療体制を採った所は感染者数・致死率を低く保てている様ですが、世界的は状況が現状ではとても従来の人の動きを受け入れられる様な状況には程遠いといって良いでしょう。
それとワクチン接種の効果について良い状況が報告されていますが、未だ実数の推移に反映される迄には至っていないですね。
現状のワクチンの供給状況では好転するのは年末がせいぜいではないかという状況か? これではオリンピックは出来ても無観客若しくは国内だけという事にならざるをえないのではないでしょうか。

日本の致死率も感染者総数の増加に伴って上がり続け、ついにアメリカを超え、上位1/3に入ってしまいました。

各項別の順位は以下の通り

順位  総感染者数  新規感染者数 死亡者数  致死率(感染者>1万人)
01  アメリカ   ブラジル   アメリカ  メキシコ    0.0895
02  インド    アメリカ   ブラジル  シリア     0.0664
03  ブラジル   イタリア   メキシコ  スーダン    0.0622
04  ロシア    フランス   インド   エジプト    0.0589
05  イギリス   インド    イギリス  エクアドル   0.0550
06  スペイン   ポーランド  イタリア  中国      0.0479
07  イタリア   チェコ    フランス  ボリビア    0.0465
08  トルコ    トルコ    ロシア   アフガニスタン 0.0439
09  ドイツ    ロシア    ドイツ   ジンバブエ   0.0409
10  コロンビア  ウクライナ  スペイン  ブルガリア   0.0409

☆ 日本の現状

    総感染者数    新規感染者数 死者数   致死率  平均年齢
日本  38 437,222    49 1,149   40 8,190  63 0.0187 45.9①

☆ 主要国の致死率および平均年齢

              致死率   総感染者数  死者  平均年齢
致死率 アメリカ     66 0.0181  28,889,907  522,756  37.4
    インド      84 0.0141  11,173,761  157,548  26.4
    ブラジル     43 0.0242  10,869,227  262,770  30.3
    ロシア      53 0.0204   4,252,876  86,821  38.3

    イギリス     25 0.0295   4,219,788  124,495  40.2
    フランス     48 0.0226   3,918,937  88,427  40.6
    スペイン     47 0.0226   3,149,012  71,138  41.4
    イタリア     20 0.0328   3,023,129  99.271  44.3③
    ドイツ      27 0.0287   2,493,887  71,693  45.5②
    スイス      69 0.0179    562,290  10,041  42.0⑪

    スウェーデン   60 0.0190    684,961  13,003  41.0⑰
    ノルウェイ    114 0.0085    74,183    632  39.0
    フィンランド   94 0.0126    60,904    767  42.3⑨

    アイスランド     0.0048     6,059    29  35.5

    イスラエル    118 0.0073    796,465   5,834  30.1
    オーストラリア  22 0.0313    29,029    909  37.2

    ニュージーランド   0.0108     2,398    26  37.0
    台湾         0.0094      960     9  40.7⑳
    シンガポール   134 0.0005    60,007    29  38.1
    マレーシア    130 0.0037    310,097   1,159  27.4
    タイ       128 0.0032    28,241    85  36.9

各順位は感染者数1万人以上の134か国でのもの。

防疫という面では台湾、ニュージーランド、シンガポールが採った水際対策とその速さが有効に働いた様です。
主要国の状況を見ると各波の初動で如何に感染者を早く抑え込んだかがそれ以降のすべてを支配しています。
感染制御・治療という面ではイスラエル、アイスランド、タイの全国民の日常健康管理体制を持つ国が低い致死率を実現しています。

保菌者を国内に散らばせてしまうと収束が覚束なくなる事等わかり切った事でしょうに・・・


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