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ビル・ゲイツ氏、PCRは「全くの無駄」 [睡夢庵 日々徒然]

【 ビル・ゲイツ氏、PCRは「全くの無駄」…結果判明の遅さを批判 】
                    2020/08/01 07:00

☆ 読売新聞オンライン より

URL : https://www.yomiuri.co.jp/world/20200801-OYT1T50107/

元記事はAFP時事からの様ですが、複数のメディアとのインタビューで現在の方法でのPCR検査は「まったくの無駄」と語ったようです。
理由は検査結果判明までに時間が掛かり過ぎる事を上げています。

CNNテレビが当局者の話として伝えた所によると、米国内のPCR検査の約半数を担う民間の試験所では結果判明までに平均4.27日掛かっているという。

実際の検査自体に掛かる時間はなにも日本だけが遅い訳ではない様ですが、それにしても余りに情けない。
なぜなら、このウイルスが感染力を持つ期間が感染の半日後から8~12日、症状発現迄に平均4日掛かると言われています。 という事は、その患者からの副次感染者がほぼ4日間放置される事を意味するからです。
本来なら感染の疑いが出た時点で最低感染前8日間の接触者についてのトレースと検査を実施し、スプレッダーの発生を抑えねばならないのです。

実際の検査には検体の取得と培養、検出という実作業の他に検体取得場所から検査を行う場所への搬送時間、検体の確認・設置時間、報告書作成時間、結果通達時間という余分な時間が掛かります。 実際の検査時間は現場で全てを完結させれば6~8時間で済むので1日2セット実施するとすれば1台の検査装置で最大192人検査が出来るはずなのです。

にも拘わらず最も時間が掛かる方法を環境改善をせぬまま未だに継続している訳です。 確かに大量の検体の取り扱いには感染リスクがありますから厳密に言えば減圧クリーンルームで検査を行う必要があるという事になりますが、医療現場で即時検査をするのであれば、それほど厳密な環境を整える必要がありません。 寧ろ96という大量な検体を取り扱うのではなく、数検体を扱える検査装置を中核医療機関の全てに備え、発熱外来&緊急外来を併設して運用する方があらゆる意味で時短とコストカットに繋がるでしょう。 これが廉価に出来ればもしくは国費補助で介護・養老施設に常設し常にスクリーニングが実施出来る様にする方がこれからの状況には即した対応といえるのでは? なぜなら、このウイルスは常在状態になる事が既に決定した様なものですから・・・

☆ NHK NEWS WEB より

・ 東京 31日の感染者463人 400人超は初 新型コロナ
                    2020/07/31 23:23

URL : https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200731/k10012543021000.html

この中に都下の新型コロナウイルスによる死者の年齢構成がありましたので
メモ。

20代      1人     5月迄の死亡者  306人(93%)
30代      0人     6月        19人
40代      5人     7月         4人(30日迄)
50代     16人
60代     32人
70代     94人
80代    114人
90代     63人
100歳以上   3人

☆ Gem Med より

今年(2020年)4月に新型コロナが蔓延したが、
          死亡者数は前年同月と大差なし-厚労省
                    2020/06/29

URL : https://gemmed.ghc-j.com/?p=34726

政府統計 人口動態統計速報(令和2年5月分)PDF

URL : https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/s2020/dl/202005.pdf

過去の人口動態統計関連の資料は下記で参照可能です。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1a.html

上記資料が「超過死亡」がないという裏打ちになっています。

本来であれば病態毎の物があればですが、これは令和元年分しかなさそうです。

URL : https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai19/index.html

この中の第6表・7表あたり

☆ 朝日新聞デジタル より

・ 感染経路、東京や大阪で約6割不明 クラスター対策限界
                    2020/07/29日 19:10

URL : https://www.asahi.com/articles/ASN7Y65XYN7YULBJ00F.html

ここには7月1~28日迄の感染者発生が多い1都1府2県の1週毎の感染者の年齢構成が掲載されていますが、これをどう読み解けばいいのか・・・
一番ケッタイなのは福岡県、なぜに4~50代がこれだけ急速に減る?? 感染者数が急増していますから増分のほとんどが若年層という事なのでしょうね。

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空港検疫捕捉感染者
20200802_空港検疫捕捉.png
死者発生県における致死率
20200802_都道府県別死亡率.png
地方別感染者数推移(3/13以降)
20200802_地域別件数推移.png
上位9県感染者累積関東7県日別感染者数
20200802_上位件数伸び.png 20200802_関東日別発生件数.png
都道府県別発生日数(6/21以降)
20200802_都道府県別発生日数.png
感染者増減率(週単位) 上位9県感染者累積をみれば何処もカーブが寝始めるサインがありませんので平衡状態になるにしてももう2週間程度かかるのではないでしょうか。
ここ8週の平均週間感染者増加率は1.66ですから、このままで行けば来週は1.3万人以上の感染者が出る事になります。
もし2週掛かったら3万人以上が上積みされる事になりますので、間違いなく医療現場では受け入れ時にトリアージュでもしなければ医療崩壊を起こしかねない状況に追い込まれる事でしょう。
それにしてはどこもノンベンダラリとしている風に見えてしまいます。

世界での感染者数順位では日本は第一波後順位を57位迄下げていましたが、あっという間に52位迄戻ってしまいました。 経済活動再開後多くの国が徐々に感染者数を増やす中で明らかな大きな波を作ってしまったのはイスラエルと日本だけです。 イスラエルはここ3日で減少方向に転向させる事に成功していますが、日本は全くその傾向がありません。 第一波を上手く凌いだだけに、行政・医療機構の学習能力の無さが際立つ事になるでしょう。

左図は週間の感染者増分の増加率をプロットしたものです。 この値が“1”であればその増加数で平衡を保ちプラスであれば増加、“1”以下であれば増分が減少方向に倒れた事を示します。
20200802_感染者増減率.png



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