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新型コロナ 無症状から劇症化が早い [睡夢庵 日々徒然]

【 新型コロナ 無症状から劇症化が早い 】

☆ コロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点
  10日間救急治療室で患者を診た医師の見解
  The New York Times         (2020年04月24日 16時10分)
  東洋経済ONLINE より

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  高齢者の血中酸素濃度の基準や内臓出血の際のバイタルサインをチェック
  していてこの記事に当たりましたのでピックアップします。

「ショック指数」について

消化性潰瘍などの出血はすぐに収縮期血圧は低下せず心拍数の増加が現れます。 こういう事例から出血性ショックは収縮期血圧や心拍数などの単一のバイタル指標ではなく「ショック指数(収縮期血圧/心拍数)として相対的に評価した方が良いそうです。
この「ショック指数」が1未満の場合は収縮期血圧が正常であっても循環血液量の低下が進行していると考えられる。 また、出血や脱水がある場合、仰臥位では正常でも座位や立位では血圧低下と心拍上昇が起きる事があるので、循環血液量減少の疑いがある時はこの両方の確認が必要だが、喪心の恐れがあるので要注意。 だそうです。

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  新型コロナ肺炎が、最初に「サイレント(無症候性)低酸素症」という
  酸素欠乏を引き起こす。 これが一般の肺炎と著しく異なる点で患者が
  呼吸についての愁訴をしていないにも関わらず挿管が必要なレベル迄
  炎症が広がり血中酸素濃度が著しく低下している事が来院した際には既に
  重症化しているという状況を生んでいた。 この点に関しての読み物です。

URL : https://toyokeizai.net/articles/-/346423

  息苦しさを感じて診察を受けた梨田昌孝氏、石田純一氏共にその時点で
  既に生死の境目迄肺炎の症状が進んでいた様です。
  石田氏の場合は朝38度以上の熱が出て、血中酸素濃度が90%に下がる
  迄に半日程度のしか時間がなかった様で、急速に症状が悪化しています。

  将に上記で語られたパターンだったのでしょう。

  今後は COVID-19 末永くお付き合いをしていかなければならなくなります
  ので、一家に一台パルスオキシメーターを備えておく方が良さそうです。

  COVID-19 に対するワクチンがない状態では、まずはこれを疑って対処を
  せねばなりません。 風邪かなと思ったら血中酸素濃度をコマメに
  チェックし、もし何時もと違う動きをしたらコロナを疑う必要が出ます。

  通常の血中酸素濃度の幅を調べておき、下限を切る様であれば即発熱外来
  ですね。

《 血中酸素濃度 》

  正常値範囲  99~96%

  95%未満は呼吸不全の疑いがあり、90%未満になると在宅酸素療法の
  適用が必要になります。

  齢73歳のわたくしの場合は

   日 中 97~94% 平均96~95% 最低91%
   就寝時 98~94% 平均96~95% 最低90~71%

   いびきの大きさとSASの症状とは必ずしも一致しません。
   波形的には太く高いよりも細く途切れる感じの時に無呼吸症状が出る
   様です。
20200530_Snore_Wave.png
20200530_SAS_Wave.png
   上は通常のいびきの波形、下が無呼吸症候が出ている時のいびきの波形
   です。

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《 現時点での世界の感染者/感染率および死亡者/死亡率TOP10 》
                  ただし感染者上位52か国中

順位 感染者数 死亡者数   感染率        死亡率
1位 アメリカ アメリカ カタール   2.00%  ベルギー   0.0820%
2位 ブラジル イギリス バーレーン  0.69%  スペイン   0.0580%
3位 ロシア  イタリア クウェイト  0.64%  イギリス   0.0571%
4位 イギリス ブラジル シンガポール 0.60%  イタリア   0.0552%
5位 スペイン フランス アメリカ   0.54%  フランス   0.0442%
6位 イタリア メキシコ チリ     0.53%  スウェーデン 0.0438%
7位 インド  ベルギー スペイン   0.51%  オランダ   0.0349%
8位 フランス ドイツ  アイルランド 0.51%  アイルランド 0.0338%
9位 ドイツ  イラン  ベルギー   0.51%  アメリカ   0.0317%
10位 ペルー  カナダ  ペルー    0.51%  スイス    0.0223%

因みに日本は感染率 50位 0.0134% 死亡率 44位 0.0007%

現在でも尚、感染者が5000人/日を超えているのは(2020/5/31では)

1位  アメリカ   19,807
2位  ブラジル   16,409
3位  ロシア     9,268
4位  ペルー     8,805
5位  インド     8,795
6位  パキスタン   6,003

52位迄に含まれる欧州の国の感染者発生状況は西欧は封鎖解除後も大きく
増える事はなく徐々に減っています。

イギリス   1,937
ベラルーシ   898
ウクライナ   468
スウェーデン  429
イタリア    333
ポルトガル   297
フランス    257
スペイン    251
ドイツ     221
ポーランド   215
ベルギー    195
オランダ    185
ルーマニア   124
アイルランド   61
オーストリア   46
デンマーク    36
セルビア     31
スイス      17

問題はイギリスですね。 なかなか減りませんし、回復者も殆ど増えない
状況で死者ばかりが増えています。 それだけでなく、感染者を輸出する国に
なっています。

減ったとは言っても人口比で考えると日本の状況には遠く及びません。
スイスは少ない様に感じますが、人口は859万人ですので大阪府882万人
とほぼ等しい訳で、日本であれば未だ解除条件を全く満たさないレベルです。

その上、空港検疫で引っ掛かる人が5月26日以降27名と急に増え、
しかも皆無症状保菌者というのですから尚質が悪い・・・
今の所入国するのは日本国籍保有者か長期居住者だけのはずですからまだ良い
ものの・・・
今の所欧州からはイギリスだけですが、やはり引っ掛かっているのはまだ
収束の目途が立たない所から・・・

イギリス      2名
ブラジル      6名
インドネシア    2名
フィリピン     2名
パキスタン     2名
マダガスカル    1名
カナダ       1名
アラブ首長国連邦  1名
非公開       8名(1家族)
調査中       2名

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死者発生県における致死率
20200602_都道府県別死亡率.png
地方別感染者数推移(3/13以降)
20200603_地域別件数推移.png
上位9県感染者累積関東7県日別感染者数
20200602_上位件数伸び.png 20200602_関東日別発生件数.png

福岡県の6月1日の感染者16名中10名が医療関係者且つ皆北九州市だという事です。 新たに加わった「産業医科大学病院」は受入患者が感染していてその治療に係わった者9名が感染、そして先日感染患者と医療関連者が出た「北九州総合病院」でもまた医療関係者の感染が確認されています。 大元の感染源は別として患者への感染拡大は起きていませんので、この関連での収束は図れるでしょう。 しかし、経路不明が多い事や児童への感染が起きているのがちょっと気になります。

患者1名に対して複数の医療関係者が感染するというケースの殆どが緊急搬送患者への対応の結果。 多分今回の2か所はいずれもではなかったか?

これをどうにかして防がねば医療現場は堪ったものではものではありませんね。 発熱患者の救急受入拒否が起きるのは或る意味致し方なしですね。 幾つかの病院が確実に受け入れ、トリアージュと一次処置が終わったら他の病院が拒否権なしで受け入れると言ったシステムを作るしか解決策はないでしょう。

それと早くその場で結果が出る検査システムと救急搬送患者受け入れの為のストレッチャーや防護服も。 防護服はセミの抜け殻方式で使用後はセットの洗浄室で除菌し乾燥室で着換えるとか・・・


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