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専門家会議 PCR検査「さらに拡充し 早期診断を」 [睡夢庵 日々徒然]

【 専門家会議 PCR検査「さらに拡充し 早期診断を」 】

☆ NHK NEWS WEBより

・ PCR検査「さらに拡充し 早期診断を」専門家会議
                    (2020年5月4日 23時28分)

今更何を寝ぼけた事を、というのが正直な感想。

“専門家会議は提言に合わせて、日本国内でのPCR検査の対応に関する評価を示しました”、だそうです。 この会議体は単にお話をしてボールを投げるだけの組織なの? 直接的指導や予算の要求やその実行を指示できない様なもの・・・いつも通りの姿だったのか。

ここで示された各国の人口10万人当たりの検査数、バカバカしいほどの・・・

・ イタリア・ドイツ      3000件
・ アメリカ・シンガポール   1700件
・ 韓国            1200件
これに対し日本は         190件

「NHKは明らかに少ない状況」といった表現をしていますが、そんなレベルではないでしょう。 これは国の組織として短期的になんの対応も出来ませんでした、という成績表の様なものです(^^;)

はっきり言ってしまえば、「感染症パンデミック」に対する準備を全くしていなかった現れであり、また事態発生後の行動・決定力を如実に示したものでその国の行政組織の硬直度を示すものかも。 これは厚生労働省の怠慢であると同時に感染症学会等の関連学会の不勉強の為せる技。

一部には警鐘をならす論文が上がっていましたが、医療費削減を第一題目に掲げた厚生労働省がとった政策はICU等を含む高度医療の集約と病院の機能分化そして専門病床の統合によるトータルな感染症や救急医療関連の容量縮小といってもよいもの。
一時期「結核」が増えているから隔離病床をといった話も出ていた様に思いますが、「陰圧室」など高機能化の要請が逆に総量の大幅な減少に繋がったのでは?

この中で「PCR検査 なぜ早期に拡充されなかった」という題目で専門家会議が示した考察が掲げられていますが、これがまた今更分かった事?

▽ 検査の調整を行う保健所の業務過多

 ・ こうなる事は誰の目にも明らかだった事。 どういう機能がどれ位の
   デューティで積み上げられるのかイメージ出来なかったのでしょうね。

   現状の行政組織の中で処理できると思う事が自体がそもそも・・・
   電話対応・配車・輸送応対には医師会・タクシー/観光協会・コール
   センター業界に協力を仰いで市町村単位で専用のコールセンターを
   立ち上げる位は誰でもが考えるのでは? そのサポートはされたの?

▽ 入院先を確保する為の仕組みが十分に機能しない地域もあったこと

 ・ そもそも「パンデミック」に対応できる組織が現在の行政組織中に存在
   すると思っている事が・・・

   現在の都道府県の枠組みを超えて管理する別組織を直ちに立ち上げる
   よう要請し、全国の病院・ホテル/観光業界や企業の厚生施設、国の
   保養施設等を統合し発生比でどういう手順で入院・待機場所を確保・
   運用するか検討する様にせねば不可能な事なのでは?

▽ 検査を行う地方衛生研究所が限られた資源の中で云々

 ・ 従来の仕組みの中だけで乗り切れると考えていた? それはない話。

   PCR検査機のメーカーから納入先を追跡してそのすべてを稼働させる
   位の気組みで行動する組織を別に立ち上げなければ2桁以上違うはずの
   物をこなせるはずもない。

   大学や製薬会社、研究機構等そこの要員も含めて狩り出してこれを結ぶ
   組織を作ってこそ足りないなりに増加が可能になることでしょうに。

▽ マスクや防護服の圧倒的不足

 ・ 不足なのではなくて現状のイメージが出来ず備蓄も出来ていなかったと
   いうのが事実でしょう。 これは「感染症パンデミック」の行動プラン
   が出来ていなかった事の現れ。

   病院、行政組織、納入業者、製造メーカーそれぞれがこのための方策を
   持っていなかっただけの事。

   他人のせいにするのはいやですが、これは感染症・救急医療学会を含む
   医事組織の教宣不足が最大の原因では?
   他国のSARS、MERSからの経験を他山の石として生かせなかった
   生かすだけの想像力がなかったという事の表れということでしょう。

 ・ 2月国内への上陸が分かった時点で「発熱外来の設置」と呼吸器系と
   それ以外の入院病棟分け/導線確保の指示・指導を行わなかった事が
   浪費を引き起こしている。

今迄の事は過ぎた事です。 今現実にどういう行動を取っているかの方が遥かに重要なのですが、問題なのはこの記事の中にあるのは「わかりきった素人でも出来る提言」に留まっている事。

こんな有様では状況の急速な好転は望めそうにもありません。

そうそう、他にも「ここの所陽性率が下がった」といって喜んでいるようですが(^^;)

検査数が同じで実際の感染者数が減れば下がるって事では? 二次/三次感染者(濃厚接触者/感染の疑いがある病院受診者)にまで検査対象が広がれば当たり前の事ではありませんか? 従来も3倍4倍の検査能力があって依頼される検査すべてを行っていたら陽性率は低かったのでは?
こういう議論は飽和状態が起きた環境では意味がありません。 大きな余力があって初めて成立する議論です。

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☆ 韓国聯合ニュース日本語版より

  新型コロナ再流行に備え 「呼吸器専門クリニック」千カ所運営へ
                            =韓国政府
                    (2020年05月04日 14時49分)

韓国は既に次のフェーズを見据えて動き始めた様です。
新型コロナウイルスとの闘いの長期化に備えて「呼吸器専門クリニック」を設置、運用する事に決めたそうです。

構想は地方自治体が保健所や公共施設を提供し、地域の石が参加する「開放型」と感染を防ぐ装備などを備えた医療機関を別途指定する「医療機関クリニック」という2本立てらしい。
まず公共機関、保健所を中心に500か所程度運営」し、その後地域の医師会や医療機関の申し込みを受け付けてさらに500か所程度を追加」する予定とのこと。 ここまで読むとはて?ですが・・・

日本も発熱外来を別建てにする医療機関も増えていますが、新型コロナが「常態化」する事を考えた時、今後「呼吸器系」と「緊急外来」は形態を変えさるを得ないでしょう。

既に多くの病院で「発熱外来」や「緊急外来」の2本立てが試みられている様ですが、可能な限り安価で安全な形態を模索・提案して貰わねばですね。

特に問題は「外来手術」と「緊急外来」でしょうね。 すべての装備を2重化する等は費用面で許されませんから、少なくとも現場で短時間で感染検査が出来る体制と装備の汚染防止策が必須です。

CTや超音波診断装置、多軸レントゲン装置等のメーカーは自社製機器の防水仕様付加(アルコール噴霧に耐える)や廉価な使い捨て防護カバーの商品化も考えねばですね。 エアゾル式の樹脂コーティング剤、毎回ペリッと剥いで捨てられたり、樹脂に殺精剤の様に即効性の細胞膜を溶かす様な薬剤が仕込めれば・・・

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☆ 時事ドットコムニュースから

  太陽光でコロナ不活性化、米政府が詳細公表
  ワシントンAFP=時事       (2020年04月30日 12時57分)

米国国土安全保障省がAFPに対し、新型コロナウイルスが太陽光によって急速に不活性化するとした研究結果の一部を公表したそうです。

  ・ 温度21~24℃ 湿度80%の環境で太陽光に当たると2分で半減
  ・ 空気中のエアロゾル中のウイルス量も通常の室温で湿度20%の環境
    では1分半で半減

これに対し太陽光に含まれる紫外線のUVAは日焼けや皮膚の老化の原因にはなるがウイルスに対し有害であるという事は一般的に証明されていないという反論が上がり議論を呼んでいる様ですね。 確かにUVCは細胞の遺伝子情報を傷付ける特性があるので殺菌灯として使われていますが。

これに関しては早くどこぞで追試をして結果を報告してくれないかな?
ひょっとすると消毒の手間がぐんと少なくて済む方法が生まれるかもしれませんからね。
温度、湿度、光の周波数を変えて実験が出来れば。 それとか加圧・高温/低温環境、減圧・高温/低温環境等、ひょっとしたら染色や木材乾燥用の器材等も使えるかもしれませんから。

まぁ、昔から太陽光殺菌は何事にも通用するということでしたけど。
インドネシアではどうも太陽光殺菌という事で日光浴が流行っているらしいですが・・・

ほとんど100%車で出かけますが、今はドライビンググローブをしたままで行動する様にしています。 そして帰宅したら太陽が当たる所においたままにしていますし、粉塵用N95マスクもう手に入りませんので中にティッシュを4つ折りにして入れて鼻や口回りが触れないようにし複数回使いまわしていますが、これも太陽光が当たる所において太陽光消毒しています(^^)。 しかしそれもあと2枚、カップ型が3枚・・・
まぁ、月に何回かちょこっと出かけるだけですのでこれでも自粛期間中は十分に持ちますがその後の補充が・・・

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死者発生県における致死率
20200505_都道府県別死亡率.png
地方別感染者数推移(3/13以降)
20200505_地域別件数推移.png
上位9県感染者累積関東7県日別感染者数
20200505_上位件数伸び.png 20200505_関東日別発生件数.png



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