米国およびニューヨークと日本/東京との状況比較 [睡夢庵 日々徒然]
【 米国/ニューヨーク州&市と日本/東京都との状況比較 】
下の表の人口は World Population Review という予測サイトの 2020年の値を使っています。 一般的な情報サイトや政府のサイトのデータはまず今年の物ではありませんのでこのサイトのデータを使う事にしました。
感染者数および死者数はJHUのサイトから拾った物で、この表では米国と日本のPCR検査数、陽性率、致死率の差を見ています。
検査数に関しては日本の官僚機構の効率の悪さが生み出す対応力の無さと日本人の根にある愚直さが生み出す抵抗力を見せているのでしょう。
日本人が元々このウイルスに対する抵抗力があるのでなければ、この差は生活態度、環境等にしか求める事が出来ないのではないでしょうか。
下のテーブルは前に提示した東京都のPCR検査の実態です。
先週は余裕度が2を切っていますので、依頼された検体が陽性であるかどうかの確認をするだけの機能しか果たせなくなっているという事です。
依頼される検体は何らかの症状がある人という事が多い訳ですから当然ながら陽性率は跳ね上がります。
濃厚接触者に対する十分な検査が出来ない事を示していますので、東京都は既に積極的に感染拡大の芽を摘む能力を失った事を意味します。 この状態で短期での状況の好転を期待できる訳がありません。 捕捉した患者の先の2次感染者になり得る人間を捕捉してスクリーニングを続けなければ人為的な収束は有り得ません。
現状の東京の状態では人と人との接触確率を極端に落として菌の感染力保有期間以上菌を伝播させないか、抗体保有者が増えて感染経路を遮断する状態、俗にいう「ニューノーマル」に到達する迄現状の様な外出自粛状態を続けるしかありません。
この期間がどれだけになるかはTVでもシツコク言われている様に8割減らすしか方法はないでしょう。 5割未満だと多分「ニューノーマル」状態迄ダメかもしれませんので乱暴に言うと最低でも10万人位が骸を晒さらす事になるのかもしれません。
《 東京都におけるPCR検査数および陽性患者数 》
米国の現状は感染拡大期初期に何の手当もしなかった報いを受けているといってよいでしょう。 このウイルスの感染力は次に挙げる感染の立ち上がりを示す図に見る様に100人から500人に達する迄2~3日に過ぎぬという強烈な物で当初言われた季節性インフルエンザ並みというのは甘い判断だったと言えるでしょう。
武漢やニューヨークでの感染状況と致死率では季節性インフルエンザ並みとはとても思えません。
事実香港や英国の大学からの報告の中には3.3~5.5というものがありますが、現状を見るにこのレベルだと感じます。
下は一般的感染症の感染率(基本再生産数)です。 この種の値は資料によって幅が結構違います(^^;)
《 感染率比較(基本再生産数)》
下の図は Get the data にある各国の感染者数が500人に達するまでにかかった日数を元にその立上り状態をグラフ化したものです。 これを見ると米国と日本のカーブはほぼ同じ日数で500人に達しているのですがその後の差が・・・日本はこの後もダラダラと立ち上がって行きますが、米国は堰を切った様に拡散し始めます。 米国は国土が広く、人口密度が日本程ではありませんので、新型コロナウイルスも種を巻き終わる迄に時間が掛かったのでしょう。 日本の場合は、マスク、手洗い、アルコール消毒、毎日のように風呂に入るといった生活習慣によって、二次感染の芽が摘まれているが為に二次曲線も寝てしまうのでしょう。
下の表の人口は World Population Review という予測サイトの 2020年の値を使っています。 一般的な情報サイトや政府のサイトのデータはまず今年の物ではありませんのでこのサイトのデータを使う事にしました。
感染者数および死者数はJHUのサイトから拾った物で、この表では米国と日本のPCR検査数、陽性率、致死率の差を見ています。
検査数に関しては日本の官僚機構の効率の悪さが生み出す対応力の無さと日本人の根にある愚直さが生み出す抵抗力を見せているのでしょう。
日本人が元々このウイルスに対する抵抗力があるのでなければ、この差は生活態度、環境等にしか求める事が出来ないのではないでしょうか。
項 目 | 米国全体 | ニューヨーク州 | ニューヨーク市 | 日本全体 | 東京都 |
人口 | 330,647,241 | 19,440,469 | 8,398,748 | 126,545,365 | 37,393,129 |
検査数 | 5,184,635 | 777,568 | - | 147,454 | 26,757 |
感染者数 | 939,053 | 282,143 | 155,113 | 13,231 | 3,836 |
死者数 | 53,934 | 22,009 | 17,126 | 360 | 100 |
検査率 | 1.57% | 4.00% | - | 0.12% | 0.07% |
陽性率 | 18.11% | 36.29% | - | 8.97% | 14.14% |
致死率 | 5.74% | 7.80% | 11.04% | 2.72% | 2.60% |
下のテーブルは前に提示した東京都のPCR検査の実態です。
先週は余裕度が2を切っていますので、依頼された検体が陽性であるかどうかの確認をするだけの機能しか果たせなくなっているという事です。
依頼される検体は何らかの症状がある人という事が多い訳ですから当然ながら陽性率は跳ね上がります。
濃厚接触者に対する十分な検査が出来ない事を示していますので、東京都は既に積極的に感染拡大の芽を摘む能力を失った事を意味します。 この状態で短期での状況の好転を期待できる訳がありません。 捕捉した患者の先の2次感染者になり得る人間を捕捉してスクリーニングを続けなければ人為的な収束は有り得ません。
現状の東京の状態では人と人との接触確率を極端に落として菌の感染力保有期間以上菌を伝播させないか、抗体保有者が増えて感染経路を遮断する状態、俗にいう「ニューノーマル」に到達する迄現状の様な外出自粛状態を続けるしかありません。
この期間がどれだけになるかはTVでもシツコク言われている様に8割減らすしか方法はないでしょう。 5割未満だと多分「ニューノーマル」状態迄ダメかもしれませんので乱暴に言うと最低でも10万人位が骸を晒さらす事になるのかもしれません。
《 東京都におけるPCR検査数および陽性患者数 》
陽性患者数 | 検査実施人数 | 余裕度 | |
3/09-3/15 | 38 | 420 | 11.05 |
3/16-3/22 | 48 | 303 | 6.31 |
3/23-3/29 | 292 | 1,030 | 3.53 |
3/30-4/05 | 602 | 1,499 | 2.49 |
4/06-4/12 | 1,034 | 2,259 | 2.18 |
4/13-4/19 | 1,015 | 2,464 | 2.43 |
4/20-4/24 | 652 | 1,146 | 1.76 |
米国の現状は感染拡大期初期に何の手当もしなかった報いを受けているといってよいでしょう。 このウイルスの感染力は次に挙げる感染の立ち上がりを示す図に見る様に100人から500人に達する迄2~3日に過ぎぬという強烈な物で当初言われた季節性インフルエンザ並みというのは甘い判断だったと言えるでしょう。
武漢やニューヨークでの感染状況と致死率では季節性インフルエンザ並みとはとても思えません。
事実香港や英国の大学からの報告の中には3.3~5.5というものがありますが、現状を見るにこのレベルだと感じます。
下は一般的感染症の感染率(基本再生産数)です。 この種の値は資料によって幅が結構違います(^^;)
《 感染率比較(基本再生産数)》
感染症名 | 基本再生産数 | ワクチンの有無 |
麻疹(はしか) | 16-21 | 〇 |
おたふくかぜ | 11-14 | 〇 |
風疹 | 7-9 | 〇 |
水痘 | 8-10 | 〇 |
ポリオ | 5-7 | 〇 |
天然痘 | 5-7 | 〇 |
百日咳 | 16-21 | 〇 |
ジフテリア | 6-7 | 〇 |
インフルエンザ | 2-3 | 効果限定的 |
SARS | 2-5 | なし |
MERS | 0.8-1.3 | なし |
下の図は Get the data にある各国の感染者数が500人に達するまでにかかった日数を元にその立上り状態をグラフ化したものです。 これを見ると米国と日本のカーブはほぼ同じ日数で500人に達しているのですがその後の差が・・・日本はこの後もダラダラと立ち上がって行きますが、米国は堰を切った様に拡散し始めます。 米国は国土が広く、人口密度が日本程ではありませんので、新型コロナウイルスも種を巻き終わる迄に時間が掛かったのでしょう。 日本の場合は、マスク、手洗い、アルコール消毒、毎日のように風呂に入るといった生活習慣によって、二次感染の芽が摘まれているが為に二次曲線も寝てしまうのでしょう。