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ニッケル水素電池 eneloop の寿命 [睡夢庵 日々徒然]

【 ニッケル水素電池 eneloop の寿命 】

ニッケル水素電池の繰り返し使用回数について昔からよく言われている 500 回もった例(ためし)がありません。

今回のケースは「睡眠時無呼吸症候群」の呼吸停止回数と時間幅を確認するための以下の機器での繰り返し充放電。

・ 電池   Panasonic eneloop BK-4MCC 2017/07 製造 刻印:17-07 TZ
       定格 1.2V min750mAh
・ 充電器  Panasonic 急速充電器 BQ-CC23
・ 録音機  SANYO ICR-PS501RM

毎日のいびきの録音は 2017/11/15 にこの電池を購入して開始していますので、本日(2018/10/08)迄の経過日数は327日です。
2本セットを購入し交互に使用していますので、実使用回数は最大で163回に過ぎません。
実際に録音したファイルの数は271ファイル、録音ミスをした回数を加えても300回程度に過ぎないでしょう。
しかし、既に片方は前々回から1晩(5時間)録音出来なくなりましたので、精々150回程度しかもたないという事になります。

現在迄の最長録音時間は8時間43分、この時は電源を手で切っていますのでこれ以上もつものが、現時点では5時間30秒で電圧降下によるオートシャットダウンで録音が中止されています。 ただ、この際の電圧でも再生側であれば未だ動作しますが、録音可能時間が最長時の5割台迄落ちた事を示しています。
JIS 規格上では充電可能容量が60%未満となる点を寿命とするみたいですので、既にこの域以下になっている様です。

録音停止時終止電圧:   1.16V  その後の充電終了時電圧: 1.48V

2本セットの片割れは、
ほぼ同時間録音時の電圧: 1.26V  その後の充電終了時電圧: 1.48V

寿命の判断は内部抵抗を測定しなければなりませんが手持ちには機材なし。

さて、「繰り返し使える回数」とはJIS規格に定められた試験条件の下で電池の定格容量(公称容量)の60%に低下する迄に充電と放電の繰り返しが可能な回数を示すらしいです。

Panasonic eneloop BK-3MCC 単三 容量 1,900mAh の公称充電可能回数は約2,100回となっている様ですが、実際に放電が可能な内部抵抗容量 100mΩ に達するのは 約 350 回に過ぎないという報告があります。

URL: http://hitoriblog.com/?p=45192

ここに記載されている内容であれば、従来感じていた感覚に近付きますね。 同系のバッテリーの寿命は上記のページで紹介されている値では350回ですので、従来からの感覚でもって1年という所に合致します。

今回はほぼ毎日充放電を繰り返しましたが、このケースでは1個は約150回しか持ちませんでしたのでこの情報の4割強に過ぎません。
これがニッケル水素の実力なのでしょう。

そうそう、上記の情報によると音楽再生や音声録音等ハイパワーを必要としない用途では廉価版のお手軽モデル BK-4LCC/2 のほうが充電の繰り返し回数が多いのでコストパフォーマンスが良さそうですね。 以下の様な値段差がありますから・・・

お手軽モデル   BK-4LCC/2 550mAh     ¥490前後
標準型モデル   BK-4MCC/2 750mAh     ¥750前後
ハイエンドモデル BK-4HCD/2 930mAh    ¥1600前後

URL:https://panasonic.jp/battery/charge/eneloop.html

ただ、わたしの使用目的では標準モデルの 750mAh で今回の状況ですので、550mAh では1晩の録音が出来そうにありません。 寿命が短くとも標準型を使う以外にはないみたいです(^^;)

今回もまた eneloop の標準モデルの2本セットを購入し、交代で使用してみる事にしました。 今回は外筒に購入日付を記入しておきました(^^)

で、新品の電池でどれだけ録音出来るか確認してみましたが、1晩目5時間21分でバッテリーレベル表示はフルマークでしたので翌晩も連続して使用してみた所4時間46分でシャッドダウンしていました。
新品であればぎりぎり10時間使える様ですので、前のバッテリーは公称容量の6割弱迄劣化していた事になります。

eneloop の標準型モデルの公称充電繰り返し回数は約2100回とホームページにも謳われています。

処が今回のケースでは僅か150回で顎を出してしまい、これは公称の1割にも満たない値です。
私自身が抱いていたニッケル水素バッテリーの繰り返し充電耐力はもって1年、毎日使うと半年持たないというものでしたが、今回もこれが実証されてしまいました。

ニッケル水素電池の JIS の耐久特性試験は定格容量 800mAh 以下は 500 サイクルになっていますので、従来繰り返し充電回数が500回と言われていたのでしょう。 JIS の試験方法が良く理解は出来ていないのですがどうもゆるゆるの様です。

一般的な使用条件は今回の様に長時間定電流消費を行い中途容量で再充電を繰り返すという物かランダムな時間使用し容量切れ直前で充電を行うというのが最悪の条件ではないかと思われますが、JIS の評価法はこのどちらをも評価している様でそうなっていないという・・・
でなければ、こんな乖離を示すはずはありません。 これでは明らかに性能詐称ですからね(^^;)


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