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アクリルステージの作成 [睡夢庵の眼]

【アクリルステージの作成】

S9900で車載動画を撮る手立てを考えて来ましたが、やはり重量と三脚取り付け穴の位置が原因でうまく行きません。
アイサイトの制限条件の為に手持ちの3種のサンクションポッドではフロントガラスや運転席側のガラスに取り付けてもまともな写角では取れませんし操作も出来ません。 裏返しに付けて後処理で180°回転してやればですが・・・

かといって車の目に見える位置には妙な部品は付けたくないので、サンクションポッド用のプレート等をダッシュに貼る気もありません。
ではどうする・・・

で、アクリル板と耐震マットとして売られているポリマーブロックを使ってステージを作り、アクリル板に REC-MOUNTS の REC-B43G サンクションカップマウントを取り付けてこれをダッシュボードに置いたらどうなる?

《アクリルステージの材料》

・ アクリル写真立てのアクリル板      170mm * 130mm * 2mm

   アクリル写真立てのアクリル板に文字を彫り込みアクリル塗料で
   文字を塗り、間に背景シートを挟んで周りを軟質アルミテープで
   カバーするという方法でフェンスに止める表札を手作りしたのですが、
   その時の余りものがあったのでこれを流用

・ 耐震マット 4枚入り 山善  YTS4-50  40mm * 40mm * 5mm

   偶然これが試供価格で売られていましたので、¥321- 通常の半額以下?
   で調達しました。

《設置位置》

ここでスバルのアイサイトが設置上非常に大きな制約を齎します。 下図がアイサイトの設置禁止領域です(現行車種ではありませんが)。
zoneall_impreza.png
現在ではアイサイトがリードしていますが、これだけ広範囲な設置制限領域とフロントグラスの撥水処理による誤動作(水滴化する事でピントが水滴に合ってしまう)といった制約がある等では早晩安定性と精度で他社に追い越されてしまうでしょうね。
他社は赤外線/超音波/電磁波等を組み合わせており、光学系は単眼でガラス面にフードを密着させる所も出ています。

この禁止領域のせいで最も美味しいセンターのディスプレー前面のフラットな領域に物が置けない。
ここに置ければ耐震マットが4点で支えますので振動・Gも相当吸収してくれるのでしょうが、カメラがアイサイトの正面のガラスに写り込んでしまいます。

で、置ける所は結局運転席前のメーターセル上しかありませんでした。 ここはRがついていますのであてがいをしてやらねば4点支持にはなりません。 それにスピーカーが近いので結構音が大きく入ります。 その上繰り出したレンズ部先端とガラス面の距離が1cmもない(^^;)
今回は適当なあてがいにする材料が思いつかなかったので、1点は浮いたままでテストしました。
ダッシュボードの表面はシボなので全くくっつきませんが一応ブレーキの役は果たしてくれ、少し飛ばした程度ではずれることはありませんでした。 しかし、路面の振動を拾ってステージが躍る音が拾われてしまいます。
20171227_Acryl-Stage_S9900.jpg 20171227_Acryl-Stage_MUSON.jpg
S9900 MUSON

動画としては、768 * 432 位にシュリンクすれば大分粗が隠れて見易くなりますが、やはり揺れの影響が大きく、動き出すと解像度が落ちてしまいます。 でも、他を使うよりはマシな感じですね。
S9900 は電池の容量が 1050mAh しかありませんので動画の制限時間27分 or 4GB一杯迄撮れた事がありません、電池切れでいつもオートシャットダウン。 仕様上では動画が約1時間撮れるとなっているのですがね~ で、今回初めて USB 給電にしてみたのですが、本体電源が落ちて充電モードに入ってしまいました。 あっちゃ~です(^^;) 

かといって動画を撮るのも限られた場合だけですし、その解像度も良いに越した事はないというレベルですので、Video/アクションカムの高級機に手を出す気にはなれませんので、ここ迄でお仕舞いか・・・
S9900MUSON

so-net ブログ無料範囲での単一動画容量は 僅か 5MB です。 ここにアップしている動画はこのサイズで 20MB~40MB ある物を無理やり5MB 以下にシュリンクしていますので大幅に劣化しています。

そうそう、ミシュラン X-ICE 3+のドライ特性は結構いいですね~ ステージの落ち着き具合を見る為ちょっと路面の荒れた部分で少々飛ばしてみましたがシレッとしています。 未だエッジを削りたくないのでカーブはすこし遠慮しましたが、ハンドルにエッジが降伏する様な感覚は全く生じませんでしたので、矢張り硬いだけの事はある様です。

《追加試作2例》

実際に使ってみると、耐震マットがチャンとメーターセルに接触していない&ナット固定分ではナットがメーターセルの表面と擦れる事がある等不具合が認められましたので変更を加えてみました。

☆ サンクションホルダー用

  クッション材を耐震マットから高反発NRスポンジに変えてみました。
  使用材料:iteck 製 KSR-1011T(10t*100*100)と KSR-5101T(5t*100*100)
  ・ これから2cm角を切り出し、これを対角でカットします。
  ・ 10t を前端両側、5t を後端両側に角を外にして貼り付けます。
  ・ 中心部に 1t のゴム足を貼り、振動による接触に対する緩衝材と
    する。
20180110_Acryl-Stage_forHolder.jpg 20180110_Acryl-Stage_Holder2.jpg


☆ 自由雲台用

  前回の形ではナットの頭が振動でメーターセルに接触し兼ねない間隙しか
  確保出来ませんでしたし、耐震マットも4点とも接触している状態には
  出来ませんでした。 これは 5t*40*40 の耐震マットをそのまま使った
  事に起因していました。
  ・ アクリル板は2枚重ねにする。
  ・ 下側のアクリル板には、ナットの頭をクリアする為、18φ の座穴を
    Nikon S9900 用と 中央取付用2か所に開け、これを透明両面テープ
    で上側のアクリル板に貼り付ける。
  ・ 耐震マットは1個を 20*20 4枚に切り分け、下側のアクリル板の
    四隅に貼る。
20180110_Acryl-Stage_forPod.jpg 20180111_Acryl-Stage_s9900.jpg

これでどちらも4点共にメーターセルに当たる様になりました。 これでガタツキがなくなり安定度も増しましたし、ずれにくくなりましたので少しマシな像が得られるでしょう。

【追記】

サンクションポッド用のステージは取り付けた MUSON が電池切れ、充電器がまともに充電できない様です。 カメラ側で充電しようとすると本体が熱くなるし・・・電池を外しておかないとすぐに電池切れになってしまいます。 こうなると電源が入りませんのでお手上げ・・・ 予備電池を持って出ていなかったので。

自由雲台用には S9900 を付けて撮影してみました。 どこから出ている音なのか分かりませんが、カチャカチャという音が入っていますが、路面の良いところでは従来よりはるかにしっかりした動画になりました。 只、S9900 のシングルAFが難しい・・・撮影開始時点の中央焦点ですので、2本とってみた1本は前ピンでボケボケになってしまいました。 フルオートにすると焦点が動き過ぎる事があるので・・・次はオートで撮ってみます。 これで1本27分17秒迄ですが、S9900 でも撮影が出来そうです。

サンクションホルダー用のステージに再トライしてみましたが、アクリル板1枚では剛性不足で目で分かる位振動でしなりました。

こちらもまぁなんとか使えそうな画像になっていますので、追加でアクリル板2枚を両面テープで貼り合わせて強度UPする事にしました。

【2018/01/18 追記】

サンクション用のステージの剛性アップ、アクリル板2枚合わせとアルミジョイナーによる四辺補強をやってみましたが逆効果でした。 アクリル板1枚の場合は周波数的に近いのでしょう、見た目には撓んで揺れて見えるのですがこれがダンパー効果を生んでいたみたいです。


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