エステー エアーカウンター S [便利グッズ?紹介]
【エステー エアーカウンター S】
東日本大震災(2011/03/11)から既に6年を経過しました。
最近の報道ではようやく原子炉内の状況も明らかになりつつある様です。
当時ガイガーカウンターの調達も考えたのですが、自分で測定した処でどうにかなる物でもありません。 また、現地からの距離と方角を考えた場合、ここで問題となる数値が検出される様なら関東圏はもう駄目という事になります。
で、気にしない、気にしない・・・
その後折を見て放射線の計測器をチェックしていましたが、あまり代わり映えのする物は出てきません。
本来は常時リアルタイムに空中線量/累積線量を表示する物がほしいのですが、手の出るクラスの物に要求を満たすものがあるのやら。 この辺りが良く分りません。
このレベルの者が使おうというのですから(^^;)
で、まずは廉価品で遊んでみる事にしてエステーのものを調達してみました。
個人で手が出る機種で測定出来るのはγ線・空中線量のみ、後は表示桁数と精度、そして累積被爆線量や表面汚染、食品に適用可能と行った処ですが、精度・線種を求めると2~3桁ですので・・・
《エステー エアーカウンター S 仕様》
・ 検出器 シリコン半導体(フォトダイオード)
・ 測定対象 γ線
・ 表示数値 μSv/h
・ 測定範囲 0.05~9.99μSv/h
・ 誤差 ±20%
・ 測定時間 予測測定(最長約2分)その後10秒間隔で更新
35秒後からは予測数値を表示
・ 測定位置 地表に並行に高さ1m
・ 使用温度範囲 -5~40℃(結露なきこと)
・ 本体サイズ φ:22mm L:約170mm ストラップ穴付き
・ 電源 単3乾電池1本
・ 重量 約60g
・ 校正 標準校正済み機器を基準として校正定数による補正済み
簡易型空中線量測定用ですのでこんなものでしょうね。
廉価に仕上る為にフォトダイオードを使っていますので、
・ 測定対象がγ線に限られる
・ 測定レンジが狭い
・ 初動反応速度が遅い
・ 測定精度が低い
といった欠点がありますが、そもそもの商品の設定が
・ 一般家庭でも直ぐに購入出来る価格である事
・ 危険度の目安と出来る事
といった点に絞って廉価に作った物ですので、先に挙げた点を欠点としてはいけないのでしょうね。
《医療法施行規則第30条の27(許容線量):3ヶ月量》
身近なところでの放射線被爆と言えば、医療行為によるものですね。
以下の数値は国連化学委員会(ICRP)により現在及び将来においても健康を損なわれる恐れは無いとされる被爆量です。
・ 放射線治療従事者(全身)の最大許容被爆線量 30mSv(30000μSv)
・ 妊娠可能な女性の腹部 13mSv
・ 妊娠期間の最大許容被爆線量 10mSv
・ 年間全身最大許容被爆線量 50mSv
《一般的医療行為により受ける放射線被爆量》
撮影部位及び診断1件当たりの被爆量
・ 造影 頭部 0.13mSv
胸部 0.065mSv
胃 2.0mSv
注腸 3.2mSv
腰椎 1.5mSv
膀胱 1.9mSv
・集団検診 胸部 0.3mSv
胃部 4.1mSv
・CT撮影 頭部 0.5mSv
胸部 0.47mSv
腹部 0.23mSv
《日本の平均的自然放射線被爆量》
・ 外部被爆 宇宙線 300μSv
大地 340
・ 内部被爆 カリウム 176
ラドン 450
その他 176
合計 1,442μSv(1.442mSv)
《参考資料》
ちょっと詳しく放射線
これは中学3年理科の学習指導要領解説に基づき教員向けに作成された資料が元の様です。
《自宅の計測結果》
空中線量を測定する訳ですから、先の資料の中の外部被爆分に当ります。
640μSvを時間率に変換すると 0.073μSv/h になりますね。
測定の結果では 0.1~0.05μSv/h 以下ですので、原発事故の影響は無い数値の範囲にある訳ですね。
測定している箇所はいずれも雨水が集中する場所です。
黄土色の部分は駐車場でコンクリート打ちで横に水捌け用に15cm幅砂/砂利を入れた溝を作っています。
一番高かったのは想定通り、玄関からのスロープと駐車場部分からの雨水が集中する一番奥の所でした。 只、僅かに位置がズレただけで結構数値が動きます。
日を変えて雨後に計測した処、0.05μSv/h 以下の場所でも僅か 50cm ずれただけで 0.12μSv/h を示した場所もありました。
我が家で一番高い処はガーデンルームGIMAの雨水のドレーンの先の土の部分でした。 屋根の雨水は樋を経て雨水管に入りますが、此処と玄関へのスロープと駐車場部分だけは土地透水なのでこの雨水集中箇所が一番高くなっている様です。
機器及び操作性に関して言えば
・ 思った以上に大きかった。 長さ17cmの丸棒状ですので
保管・携行を含め扱い易いとは言えません。 また細い為
重さも感じてしまいます。
・ 計測は電源を入れ、LEDの点滅が終わり、消えるのを待つだけ。
最初は35秒のカウンドダウンタイマーとして働き、35秒経つと
予測値が表示され、2分後にLEDが消えて計測値が定まります。
2分は結構長いですね。
・ 2分経過後は10秒毎に測定値が更新されます。 精度が±20%
ですし、空間線量も変動しますので値は結構揺れます。
・ 測定下限 0.05μSv/h 以下になると表示がフリックする様です。
といったものですから、移動しながら反応の強い場所を探すといった使い方には向きません。
しかし個人用ですから、固定点で測定する物と割り切れば十分ではないでしょうか。
応答性が良いものをとなればシンチレータかGM管方式の物になるのでしょうが価格的にはピンキリですし、扱いにも注意を要しますから・・・
東日本大震災(2011/03/11)から既に6年を経過しました。
最近の報道ではようやく原子炉内の状況も明らかになりつつある様です。
当時ガイガーカウンターの調達も考えたのですが、自分で測定した処でどうにかなる物でもありません。 また、現地からの距離と方角を考えた場合、ここで問題となる数値が検出される様なら関東圏はもう駄目という事になります。
で、気にしない、気にしない・・・
その後折を見て放射線の計測器をチェックしていましたが、あまり代わり映えのする物は出てきません。
本来は常時リアルタイムに空中線量/累積線量を表示する物がほしいのですが、手の出るクラスの物に要求を満たすものがあるのやら。 この辺りが良く分りません。
このレベルの者が使おうというのですから(^^;)
で、まずは廉価品で遊んでみる事にしてエステーのものを調達してみました。
個人で手が出る機種で測定出来るのはγ線・空中線量のみ、後は表示桁数と精度、そして累積被爆線量や表面汚染、食品に適用可能と行った処ですが、精度・線種を求めると2~3桁ですので・・・
《エステー エアーカウンター S 仕様》
・ 検出器 シリコン半導体(フォトダイオード)
・ 測定対象 γ線
・ 表示数値 μSv/h
・ 測定範囲 0.05~9.99μSv/h
・ 誤差 ±20%
・ 測定時間 予測測定(最長約2分)その後10秒間隔で更新
35秒後からは予測数値を表示
・ 測定位置 地表に並行に高さ1m
・ 使用温度範囲 -5~40℃(結露なきこと)
・ 本体サイズ φ:22mm L:約170mm ストラップ穴付き
・ 電源 単3乾電池1本
・ 重量 約60g
・ 校正 標準校正済み機器を基準として校正定数による補正済み
簡易型空中線量測定用ですのでこんなものでしょうね。
廉価に仕上る為にフォトダイオードを使っていますので、
・ 測定対象がγ線に限られる
・ 測定レンジが狭い
・ 初動反応速度が遅い
・ 測定精度が低い
といった欠点がありますが、そもそもの商品の設定が
・ 一般家庭でも直ぐに購入出来る価格である事
・ 危険度の目安と出来る事
といった点に絞って廉価に作った物ですので、先に挙げた点を欠点としてはいけないのでしょうね。
《医療法施行規則第30条の27(許容線量):3ヶ月量》
身近なところでの放射線被爆と言えば、医療行為によるものですね。
以下の数値は国連化学委員会(ICRP)により現在及び将来においても健康を損なわれる恐れは無いとされる被爆量です。
・ 放射線治療従事者(全身)の最大許容被爆線量 30mSv(30000μSv)
・ 妊娠可能な女性の腹部 13mSv
・ 妊娠期間の最大許容被爆線量 10mSv
・ 年間全身最大許容被爆線量 50mSv
《一般的医療行為により受ける放射線被爆量》
撮影部位及び診断1件当たりの被爆量
・ 造影 頭部 0.13mSv
胸部 0.065mSv
胃 2.0mSv
注腸 3.2mSv
腰椎 1.5mSv
膀胱 1.9mSv
・集団検診 胸部 0.3mSv
胃部 4.1mSv
・CT撮影 頭部 0.5mSv
胸部 0.47mSv
腹部 0.23mSv
《日本の平均的自然放射線被爆量》
・ 外部被爆 宇宙線 300μSv
大地 340
・ 内部被爆 カリウム 176
ラドン 450
その他 176
合計 1,442μSv(1.442mSv)
《参考資料》
ちょっと詳しく放射線
これは中学3年理科の学習指導要領解説に基づき教員向けに作成された資料が元の様です。
《自宅の計測結果》
空中線量を測定する訳ですから、先の資料の中の外部被爆分に当ります。
640μSvを時間率に変換すると 0.073μSv/h になりますね。
測定の結果では 0.1~0.05μSv/h 以下ですので、原発事故の影響は無い数値の範囲にある訳ですね。
測定している箇所はいずれも雨水が集中する場所です。
黄土色の部分は駐車場でコンクリート打ちで横に水捌け用に15cm幅砂/砂利を入れた溝を作っています。
一番高かったのは想定通り、玄関からのスロープと駐車場部分からの雨水が集中する一番奥の所でした。 只、僅かに位置がズレただけで結構数値が動きます。
日を変えて雨後に計測した処、0.05μSv/h 以下の場所でも僅か 50cm ずれただけで 0.12μSv/h を示した場所もありました。
我が家で一番高い処はガーデンルームGIMAの雨水のドレーンの先の土の部分でした。 屋根の雨水は樋を経て雨水管に入りますが、此処と玄関へのスロープと駐車場部分だけは土地透水なのでこの雨水集中箇所が一番高くなっている様です。
機器及び操作性に関して言えば
・ 思った以上に大きかった。 長さ17cmの丸棒状ですので
保管・携行を含め扱い易いとは言えません。 また細い為
重さも感じてしまいます。
・ 計測は電源を入れ、LEDの点滅が終わり、消えるのを待つだけ。
最初は35秒のカウンドダウンタイマーとして働き、35秒経つと
予測値が表示され、2分後にLEDが消えて計測値が定まります。
2分は結構長いですね。
・ 2分経過後は10秒毎に測定値が更新されます。 精度が±20%
ですし、空間線量も変動しますので値は結構揺れます。
・ 測定下限 0.05μSv/h 以下になると表示がフリックする様です。
といったものですから、移動しながら反応の強い場所を探すといった使い方には向きません。
しかし個人用ですから、固定点で測定する物と割り切れば十分ではないでしょうか。
応答性が良いものをとなればシンチレータかGM管方式の物になるのでしょうが価格的にはピンキリですし、扱いにも注意を要しますから・・・