アルミテープチューニング効果のまとめ [睡夢庵の足]
【アルミテープチューニング効果のまとめ】
トヨタのアルミテープチューニングの真似事に関する区切りを付ける為、処置後 1000km を走りましたので取っ掛かりに関しての最終報告をする事に致します。
今後は現在迄に行っていない項目をチェックした際に、個別に報告を行う事に致します。
《効果評価マトリックス》
(操)縦性 ハンドリング特性(重さ・初動特性・収斂性・ガタ・路面感覚等)
(安)定性 ロール特性(反応速度・傾き・収斂性等)
(エ)ンジン トルク感・リニアリティー/滑らかさ・動作/排気音・ミッション音
(騒)音 エンジン・足回り・籠もり
(乗)り心地 しなやかさ(突き上げ、ローリング/ピッチング)
(燃)費 何パーセント向上するか
(撥)水 フロントガラス面の気流が確保出来るか
◎ : 数値的に効果が確認出来た。
○ : 体感的な効果あり。
? : 副次要素から効果あり。 但し、個人の嗜好によってはマイナス評価も。
△ : 限界近くでマイナス要素が表に出る。
● : マイナス効果しか出ない。
☆ 総評
今回の「トヨタ式アルミテープチューニング」については、実施する価値があるものと判断する。 多分どの車でも何がしかの効果が表れると思われる。
《ステアリング特性の安定化》
ハンドルは軽くなり、回頭性も向上する。 但し、各ジョイント部のガタが表に出るのか何となくハンドルが落ち着かない感じがあり、利き手に無意識に力が入り4~50km走ると肩が凝った。
ステアリングコラム周辺の2ヶ所のテープは除去した結果、初動応答のガタ感は消えたが未だ限界近くでの当りは一寸直接的過ぎる。 路面感覚はソーイングが必要なレベルになっていないはずなのにタイヤ/ハンドルが勝手にソーイングを始める様な感覚か?(グリップを一瞬失っている?) 抑え込む必要がまだある。
個人的にはインプレッサスポーツのステアリングコラム周辺へのテーピングは薦めない。
但し、ステアリングのリンケージは車種によって千差万別なので、夫々異なる状況が生まれると考える。 また、この感覚は高速コーナリングを試みた際のものであり、道路の流れプラス 10km/h 位では表には出ない。
《ロール特性の安定化/空気抵抗の減少》
元々のロール特性はよく言えばガッチリ&ゆったりで切り・戻しに遅れがある?感じだったが、シャープに反応する様になった。 半面ロールスピードが上がり、明らかにロール角が増えている。 限界に近付くとスタビライザーがほしくなる感じ。
2リッター版には最初からついているので、山道大好きさんは2リッターの方がよいかも。 頭が重くなっているから同じか?
多くの車に見られるシャーシの捩れやフロアパネルの振動・波打ち(ドラミング)を感じる事はなかった。 シャーシ&フレームの剛性感は今迄に感じた事がないガッチリしたもの。
只、本項に関わる部分は広範に及び、燃費・乗り心地には大きくプラスに働く項目なのでこのまま。
通常範囲の速度・操作では応答性、回頭性も良くなっており、収斂も悪くない。 表現としてはよりフラットな乗り味になっている。 サスペンションがスムーズに動き、バネ下が軽くなった様な反応をするという処。
タイヤの動きを撮った動画を上げてあるがシャーシは動かず、足回りがしなやかに路面の凹凸を吸収しており、インプレッサスポーツは上下動が少ない車である事を示している。
MUSON MC2 で遊んでみました これは処置前です(^^;)> この時は殆どロールを感じませんでしたが、現在此処を同じ速度で抜けるとはっきりと前左右の沈み込みを感じます。
着座位置は面倒なので女性陣のセットした高い位置のままですが、下げたいと言う欲求が生じています。
《エンジン》
全体にノイズレベルが落ち、特に高域が下がった? それに少しトルクがUPした様な感覚がある。
瞬間燃費をみながらアクセルをコントロールする際に従来よりも粘る。
CVT及び燃料コントロール側の問題でつながりにスムーズさを欠く処もあるが、マニュアルで制御する限りにおいてはスムーズかつリニアに回転数が上がるのでエンジンについての注文はない。
《室内騒音》
この車は元々ワゴンタイプにしては遮音性に優れており、後からのノイズもエンジンノイズもしっかり抑えられていた。 今回の処置で私自身の計測では3~6dB低減していると捉えてる。 エンジンの位置が1~2m前にいった様に小さくなったといった感覚が生まれているので。 加速時には回転数の上がりに合わせて音量も上がるが、フラット4らしさを残した好ましい音質なので気にならない。 巡航に入ると動力系の音はほぼ聞こえないといって良い。 70km/h位迄の市街地/郊外の走行では、ラジオの音量はナガラ聴きには6で充分
元々静かな車だが、1ランク以上上級車になった。
《燃費》
納車以来2000kmの平均燃費は11.5km/lだったが、この処置後9月13日現在約1120km走行の結果、計器上の平均燃費は12.3km/lになっている。
ここ150kmは12.3km/lを維持しているので、燃費に関しては7%という明らかな向上がみられた事になる。 今迄の処12.0km/lを切った事はないので、4%以上の向上は間違いない。 高低差が50~80mある近郊を這いずり回っている割には良い値か?
《撥水処理効果補助》
フロントウインドウがフラットで寝ている車ではボンネット終端とフロントガラス上端の間に空気溜りが出来て撥水処理をしても雨粒が滞留し、豪雨の時等は水の膜になって前が見えなくなるが、その心配はなさそう。
60~70以上で走行すれば雨粒はスムーズに上に流れるので効果大。 冷却効果に関しては??だが、後端ダクトから出るエア量が増えていると言えるので効率はアップしているのは間違いない。
《まとめ》
一般的な使用範囲においては全ての面で良い方向の効果が出ている。
燃費という数値的に表れる部分で大きな対費用効果が出た。
僅かなコストでそれなりの効果がある様なので、やってみる価値は充分にある。
見た目に拘らなければ、テープ幅全体を使って切り込みを深くするともっと効果が出るのかも(^^)
☆ その他
《リアウインドウの汚れ》
リアの空力的乱れが小さくなった為か、ボディ下部の気流の一部がリアウインドウに直接当る様になった? この為、微細な水滴(路面の泥汚れを含む)がビッシリと付き滞留し、後方視界を奪う。
他のガラスに比べ明らかに汚れるのが速く砂塵や油膜の付着量が多い。 又、ガラスが帯電するのか見た目ではゴミが均等についている様に見えるが、濃淡を持って付く様で逆光に当ると角度によっては重なった瓢箪型や円形の輪が見える。
元の状態に戻すにはほぼ全てのテープを外す事になるので、他の項の効果が失われる。 当面の処置としてリアガラス外側中央部両端にテープを追加して様子をみる。
《タイヤの影響について》
今回の操縦性の評価結果はライン装着のタイヤ TURANZA の特性変化の影響を受けているのかもしれない。 どのメーカーもそうだと思うが一皮剥ける迄、本来の特性は出ない。
ロールスピードが上がった/路面の状態がキツく伝わる/限界の手前ではグリップが安定しない/路面からの突き上げ音が最初の硬い音に戻った?といった変化はタイヤの特性がタイヤ本来の物に変わった影響なのかも・・・
一皮剥けて、
・ グリップが良くなった ⇒ロールスピードが上がった
・ 踏面の硬さが表に出た ⇒路面からの突き上げの音が当初に戻った
・ 上記の2点の影響で路面が荒れたカーブではグリップが小刻みに変化し、
これがハンドルに伝わる。 ⇒勝手にソーイングを始める様な感覚
という事かもしれない。
とすれば、今回操縦性向上を目指して選択した貼り付け箇所を剥いだとしても変化は出ない事も有り得る。
これも勘案して、長距離・高速道路等を経験してから今後の対処を考える事にし、ステアリングコラム周辺の2ヶ所を除く全てはそのまま貼ったままにする。
トヨタのアルミテープチューニングの真似事に関する区切りを付ける為、処置後 1000km を走りましたので取っ掛かりに関しての最終報告をする事に致します。
今後は現在迄に行っていない項目をチェックした際に、個別に報告を行う事に致します。
《効果評価マトリックス》
(操)縦性 ハンドリング特性(重さ・初動特性・収斂性・ガタ・路面感覚等)
(安)定性 ロール特性(反応速度・傾き・収斂性等)
(エ)ンジン トルク感・リニアリティー/滑らかさ・動作/排気音・ミッション音
(騒)音 エンジン・足回り・籠もり
(乗)り心地 しなやかさ(突き上げ、ローリング/ピッチング)
(燃)費 何パーセント向上するか
(撥)水 フロントガラス面の気流が確保出来るか
処理ブロック名 | 部位 | 操 | 安 | エ | 騒 | 乗 | 燃 | 撥 |
前下部 | アンダーノーズ後端 | ○ | ? | ○ | ○ | ○ | ||
アンダーカバー | ○ | ? | ○ | ○ | ○ | |||
ボンネット内部 | ライトケース部 | ○ | ? | ○ | ○ | |||
ライトケース後部パーツ(黒) | ○ | ? | ○ | ○ | ||||
フロントトップカバー | ○ | ? | ○ | ○ | ◎ | |||
ラジエターファンケース | ○ | ○ | ○ | ◎ | ||||
吸気口上部中央・下部 | ○ | ◎ | ◎ | |||||
フィルターケース上部 | ○ | ◎ | ◎ | |||||
インテークマニホールドガイド | ○ | ◎ | ◎ | |||||
エンジン側インテーク部 | ○ | ◎ | ◎ | |||||
ボンネット後端エアガイド | ○ | ○ | ○ | ◎ | ||||
バッテリーカバー | ○ | ○ | ○ | |||||
フロントサイドシェル上部整流板 | ? | ? | ○ | ○ | ||||
フロントガラス | 外側上隅 | ○ | ◎ | |||||
サイドミラー | 下部 | ○ | ? | ○ | ○ | |||
ハンドルポスト部 | ポスト部&テレスコピック部 | ● | ? | ? | ||||
ダッシュボード | ボックス部ボディ側上部 | ● | ? | ? | ||||
後部 | 左右バックライトカバー | ? | ○ | ○ | ||||
リアバンパー上部 | ? | ○ | ○ | |||||
リアバンパー下部 | ? | ○ | ○ | |||||
リアガラス内側 | ? | ○ | ○ | |||||
リアウイング内側下部 | ? | ○ | ○ | |||||
ホイール | 外周平面 | ? | △ | ○ | ○ | ○ | ||
ホイールハウス | 前端外側・後下部 | ? | △ | ○ | ○ | ○ | ||
下回り | 右側樹脂カバー部2ヶ所 | ○ | ? | ○ | ○ | ○ | ||
排気管 | メインマフラー | ○ | ? | ○ | ○ | ○ | ||
テールパイプ | ○ | ? | ○ | ○ | ○ |
◎ : 数値的に効果が確認出来た。
○ : 体感的な効果あり。
? : 副次要素から効果あり。 但し、個人の嗜好によってはマイナス評価も。
△ : 限界近くでマイナス要素が表に出る。
● : マイナス効果しか出ない。
☆ 総評
今回の「トヨタ式アルミテープチューニング」については、実施する価値があるものと判断する。 多分どの車でも何がしかの効果が表れると思われる。
《ステアリング特性の安定化》
ハンドルは軽くなり、回頭性も向上する。 但し、各ジョイント部のガタが表に出るのか何となくハンドルが落ち着かない感じがあり、利き手に無意識に力が入り4~50km走ると肩が凝った。
ステアリングコラム周辺の2ヶ所のテープは除去した結果、初動応答のガタ感は消えたが未だ限界近くでの当りは一寸直接的過ぎる。 路面感覚はソーイングが必要なレベルになっていないはずなのにタイヤ/ハンドルが勝手にソーイングを始める様な感覚か?(グリップを一瞬失っている?) 抑え込む必要がまだある。
個人的にはインプレッサスポーツのステアリングコラム周辺へのテーピングは薦めない。
但し、ステアリングのリンケージは車種によって千差万別なので、夫々異なる状況が生まれると考える。 また、この感覚は高速コーナリングを試みた際のものであり、道路の流れプラス 10km/h 位では表には出ない。
《ロール特性の安定化/空気抵抗の減少》
元々のロール特性はよく言えばガッチリ&ゆったりで切り・戻しに遅れがある?感じだったが、シャープに反応する様になった。 半面ロールスピードが上がり、明らかにロール角が増えている。 限界に近付くとスタビライザーがほしくなる感じ。
2リッター版には最初からついているので、山道大好きさんは2リッターの方がよいかも。 頭が重くなっているから同じか?
多くの車に見られるシャーシの捩れやフロアパネルの振動・波打ち(ドラミング)を感じる事はなかった。 シャーシ&フレームの剛性感は今迄に感じた事がないガッチリしたもの。
只、本項に関わる部分は広範に及び、燃費・乗り心地には大きくプラスに働く項目なのでこのまま。
通常範囲の速度・操作では応答性、回頭性も良くなっており、収斂も悪くない。 表現としてはよりフラットな乗り味になっている。 サスペンションがスムーズに動き、バネ下が軽くなった様な反応をするという処。
タイヤの動きを撮った動画を上げてあるがシャーシは動かず、足回りがしなやかに路面の凹凸を吸収しており、インプレッサスポーツは上下動が少ない車である事を示している。
MUSON MC2 で遊んでみました これは処置前です(^^;)> この時は殆どロールを感じませんでしたが、現在此処を同じ速度で抜けるとはっきりと前左右の沈み込みを感じます。
着座位置は面倒なので女性陣のセットした高い位置のままですが、下げたいと言う欲求が生じています。
《エンジン》
全体にノイズレベルが落ち、特に高域が下がった? それに少しトルクがUPした様な感覚がある。
瞬間燃費をみながらアクセルをコントロールする際に従来よりも粘る。
CVT及び燃料コントロール側の問題でつながりにスムーズさを欠く処もあるが、マニュアルで制御する限りにおいてはスムーズかつリニアに回転数が上がるのでエンジンについての注文はない。
《室内騒音》
この車は元々ワゴンタイプにしては遮音性に優れており、後からのノイズもエンジンノイズもしっかり抑えられていた。 今回の処置で私自身の計測では3~6dB低減していると捉えてる。 エンジンの位置が1~2m前にいった様に小さくなったといった感覚が生まれているので。 加速時には回転数の上がりに合わせて音量も上がるが、フラット4らしさを残した好ましい音質なので気にならない。 巡航に入ると動力系の音はほぼ聞こえないといって良い。 70km/h位迄の市街地/郊外の走行では、ラジオの音量はナガラ聴きには6で充分
元々静かな車だが、1ランク以上上級車になった。
《燃費》
納車以来2000kmの平均燃費は11.5km/lだったが、この処置後9月13日現在約1120km走行の結果、計器上の平均燃費は12.3km/lになっている。
ここ150kmは12.3km/lを維持しているので、燃費に関しては7%という明らかな向上がみられた事になる。 今迄の処12.0km/lを切った事はないので、4%以上の向上は間違いない。 高低差が50~80mある近郊を這いずり回っている割には良い値か?
《撥水処理効果補助》
フロントウインドウがフラットで寝ている車ではボンネット終端とフロントガラス上端の間に空気溜りが出来て撥水処理をしても雨粒が滞留し、豪雨の時等は水の膜になって前が見えなくなるが、その心配はなさそう。
60~70以上で走行すれば雨粒はスムーズに上に流れるので効果大。 冷却効果に関しては??だが、後端ダクトから出るエア量が増えていると言えるので効率はアップしているのは間違いない。
《まとめ》
一般的な使用範囲においては全ての面で良い方向の効果が出ている。
燃費という数値的に表れる部分で大きな対費用効果が出た。
僅かなコストでそれなりの効果がある様なので、やってみる価値は充分にある。
見た目に拘らなければ、テープ幅全体を使って切り込みを深くするともっと効果が出るのかも(^^)
☆ その他
《リアウインドウの汚れ》
リアの空力的乱れが小さくなった為か、ボディ下部の気流の一部がリアウインドウに直接当る様になった? この為、微細な水滴(路面の泥汚れを含む)がビッシリと付き滞留し、後方視界を奪う。
他のガラスに比べ明らかに汚れるのが速く砂塵や油膜の付着量が多い。 又、ガラスが帯電するのか見た目ではゴミが均等についている様に見えるが、濃淡を持って付く様で逆光に当ると角度によっては重なった瓢箪型や円形の輪が見える。
元の状態に戻すにはほぼ全てのテープを外す事になるので、他の項の効果が失われる。 当面の処置としてリアガラス外側中央部両端にテープを追加して様子をみる。
《タイヤの影響について》
今回の操縦性の評価結果はライン装着のタイヤ TURANZA の特性変化の影響を受けているのかもしれない。 どのメーカーもそうだと思うが一皮剥ける迄、本来の特性は出ない。
ロールスピードが上がった/路面の状態がキツく伝わる/限界の手前ではグリップが安定しない/路面からの突き上げ音が最初の硬い音に戻った?といった変化はタイヤの特性がタイヤ本来の物に変わった影響なのかも・・・
一皮剥けて、
・ グリップが良くなった ⇒ロールスピードが上がった
・ 踏面の硬さが表に出た ⇒路面からの突き上げの音が当初に戻った
・ 上記の2点の影響で路面が荒れたカーブではグリップが小刻みに変化し、
これがハンドルに伝わる。 ⇒勝手にソーイングを始める様な感覚
という事かもしれない。
とすれば、今回操縦性向上を目指して選択した貼り付け箇所を剥いだとしても変化は出ない事も有り得る。
これも勘案して、長距離・高速道路等を経験してから今後の対処を考える事にし、ステアリングコラム周辺の2ヶ所を除く全てはそのまま貼ったままにする。