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安重根について [睡夢庵 日々徒然]

【安重根について】

朝鮮の「愛国英雄」安重根は伊藤博文を暗殺しますが、伊藤博文は隣国朝鮮を独立国家として自立する迄預かる積りで保護領化を引き受けた人物です。 そして日本国内の「征韓論・併合論者」を抑えていた人物です。 彼が総督を引き受けたのは、もし自分が朝鮮で暗殺されるようであれば最早朝鮮人には自主独立は無理、朝鮮併呑も已む無しと判断していたのかもしれません。 犯人が朝鮮人である事を聞いて、「そうか、馬鹿な奴だ」と言ったと伝えられています。

彼の人となり等については、Wikpedia をみて頂けば、その思考回路が分ると思います。 個人としての人となりは寧ろ善良といって良い位ですが・・・まぁ、日本でも維新期にはこういう思考回路の人間がのさばった時期もありますので、彼の存在自体は何の不思議もありません。 しかし、一般的な国家ではこれらの負の側面は歴史の裏側へ埋没していくのですが・・・
只々、不思議なのはその後の韓国民の反応だけですね。

当時から伊藤博文の暗殺について、日本ではロシア特務機関を疑っていた様です。 しかし、当時の国内の状況を考えると首謀者が日本人であった可能性もありますね。
この件は一昨年末の「週間新潮」でも取り上げられていました。
本当に銃弾がブローニングのものでないなら、射入角が上からだとすれば、これが事実なのであれば・・・

その意味では安重根はロシア若しくは日本の政治に踊らされたピエロなのかもしれません。 彼の逮捕後の態度等を見ても・・・

さて、下関条約(1895/04/17)の第一条を見返して頂きたい。

「清国は、朝鮮国の完全無欠なる独立・自主の国である事を確認する。 よって右独立・自主を損う朝鮮国より清国に対する貢献・典礼等は、将来、全く之を廃すべし」

お分かりでしょうか。 「“独立”・“自主”」の国ですよ。

所が朝鮮(大韓帝国)の支配階層は愚かにも、親露、親日その他諸々に別れ不毛な権力闘争を繰り返します。 その中心に居たのが閔氏一族ですね。 閔妃は確かにイザベラ・バードも一目置いていた様ですので賢女ではあったのでしょうが、世界の趨勢を見る目はなかったのでしょう。 皇帝を補佐するどころか、自らの利権を手放すまいとする両班・官僚・特権商人側につき、日本が進めようとする近代化路線の妨害を続けたのです。 皇帝はと言えばこれも日和見・・・両班層、共産主義者等は中国、沿海州に逃れ抗日活動をしますが、これもまた派閥争いに終始し、朝鮮国内の民衆の支持を得る事は出来ませんでした。

日本がこの様な情勢では朝鮮人自身の手による自主的な改革は無理と判断したのは、朝鮮人自身の責任といってよいのです。
これでは日韓併合に向かったのは当然と言えるでしょう。

当時の日本は朝鮮に「日本」の様に本当の意味での自主独立国家になってほしかったのです。 そうでなければ、日清戦争直後に朝鮮を植民地にした事でしょう。 中国、朝鮮、日本でタッグを組んで南進するロシア、東から満州を狙うアメリカ、そして既に権益を確保していた西欧諸国の植民地獲得競争がら守る橋頭堡を作りたかったのです。 それはそうでしょう。 当時の日本の国力は微々たるものでした。 とても1国では抗すべきもないと考えるのが常識的です。
そうでなければ、併合後の施政下で韓国に国内に優先し帝国大学を作るはずもありませんし、士官学校に韓国人を受入れるはずもありません。 保護領の人間に対してこの様な対応をした国は多分他にはないでしょう。 朝鮮を殖民地として搾取の対象としていたのであれば、日本人とは全く別の教育体制で労働者レベルに足る範囲の教育しか与えなかったでしょう。

“安重根”は残念ながら、どう評価しようと朝鮮人の理解に反し日韓併合に舵を切らせるキッカケを与えた人物なのです。
単に“伊藤博文”という個人を殺しただけであって、その結果が朝鮮人が忌む“韓国併合”という事態を招いたのですが、それを国民的英雄とする思考回路も理解を超えます。

それに最近ロシアがウラジオストックの記念碑を壊したという話もあるところをみるとひょっとしたらロシアにとってこの件には触れられたくない裏があるのかも。
それに自国内に顕彰碑を建てるならまだしも他国に建てる神経は???ですね。

「自国愛」の為なら何をしても許される、「英雄」扱いをする「愛国無罪」などという言葉が市民権を持つ様な、そしてそれが他国でも罷り通ると思う精神構造を持つ民族には未来はないでしょう。 なぜなら、その裏返しで他民族も同様の仕打ちをするだろうという猜疑心から逃れる事が出来ないからです。
その上、同じ反応を示さないと与し易しと侮り、傲慢な態度を取ってしまうのでしょう。 しかし、それでは「世界の常識」には受入れられません。

新羅が半島統一の為に唐を呼び込んだせいで「千年属国」となり、「朝鮮建国準備委員会」が自身の権力維持の為にソ連と結んだせいで「38度線で国家が二分される」事になってしまったと言う、民族の国際政治感覚の欠如にも気付かないのですから。 朴正煕の慨嘆に同情を禁じえません。

朝鮮を「千年属国」に貶めた中国に対しては「内政干渉」程度の扱いで、日清戦争で「千年属国」から解放した日本に対しては「侵略」、「搾取」という。
このバランス感覚の無さには閉口させられますね。 自民党高村副総裁の「韓国には疲れた」発言には日本人の多くが同感の思いでしょう。

国内に対してもですが海外に向けて発信する際は少しは史実を検証した上でなければ「恥」の上塗りを繰り返すだけでしょうに。
韓国に「恥」や「名誉」の概念があればの話ですが、彼らにとっての「面目」しか頭にないのであれば、最早手の施しようがありません。


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