SSブログ

【アナログからデジタルへ-mp3DirectCut の使い方】 [ちょっと便利なソフトたち]

【ちょっと便利なソフトたち: mp3DirectCut の使い方】

mp3DirectCut を使ってレコードからMP3ファイルを作成する方法のあらましが分かりましたのでこの部分に限ってですが、記述しておきます。
ヘルプを充分吟味して読めばよかったのですが、いつもの伝でカットアンドトライを決め込んだ為に回り道をしてしまった様です。
従来使っていた Ver.1.34 に機能が追加された為か、使用法が変わっていた様です。

ついでに MP3アルバムメーカーを使った 無圧縮zipedmp3 の作り方も合わせて説明しておきましょう。 これを使うとレコード1枚分を1つのファイルとして纏め、これを単位としてmp3プレーヤーでも再生可能なファイルにすることができます。(1曲単位の再生は不可能ですが) また、解凍に際して圧縮時に指定したフォルダを自動的に作ってその配下に個別のファイルを解凍する様設定することも可能です。 こうしておけば、管理するファイルの数を大幅に減らす事が出来便利です。

《プログラムのダウンロード》
まず以下のサイトからプログラムとmp3エンコーダーをダウンロードしてください。
mp3DirectCut
Lame Encoder
MP3アルバムメーカー

・ mp3DirectCut はインストアラー型ですので、デフォルトのC:\Program Files\配下若しくは自分で作成したフォルダにインストールしてください。 デスクトップにショートカットが作成されます。
・ Lame Encoder はzip形式の圧縮ファイルですので、お好みに従ってフォルダを作り、その下で解凍してください。 解凍後に出来た《lame_enc.dll》を mp3DirectCut のフォルダ・ルートにコピーしておきます。

《mp3DirectCut の最初の起動時の操作》
C1_cut_初回起動.jpg 1. 最初に起動した際にはライセンス等
  を参照する為のダイアログが表示
  される。 [OK] を押す。
C2_cut_言語切替要求.jpg 2. まず“使用する言語を選べ”という
  メッセージが表示される。
  [OK] を押す。
C3_cut_初期起動.jpg 3. 言語選択画面に切り替わるが、
  これは<詳細設定>のダイアログ
  そのものなのでここで使用環境を
  全て設定してしまう方がよい。
C4-1_cut_設定_操作.jpg
C4-2cut_設定_言語.jpg
4. 初回起動時は言語選択の為
 <操作>タブ設定画面になる
 ・ Language を“Japanese”に
   切替える。
 ・ Botton Layout を“Text
   buttons”に切替える。
 ・ Mouse selection method
   を“Left= set begin/
   ・・・に切替える。
   デフォルトの方は思いも
   染めぬ動きになる事が多い?
C5_cut_設定_デバイス.jpg 5. <Devices>タブ設定
 ・ Output device を使うものに
   切替える。
 ・ Input device を使うものに
   切替える。
特別にUSB Audio Device やAudio Card
等を使っていない方はそのまま。
C6-1_cut_設定_エンコーダ.jpg 6. <Encoder>タブ設定
 ・ Lame のチェックボックスを
   チェックする。
   Lame Encoder がインストール
   されていない場合は隠されている
   はずなので、Lame の DLL を
   mp3DirectCut と同じフォルダに
   コピーしてやり直す必要がある。
 ・ チェックボックスをオンにすると
   各設定窓のマスクが解除される。
   ビットレートが 128kbps で
   よければ他は触る必要はない。
   変える所はビットレート
   (デフォルトは128kbit/s)、
   品位(デフォルトはNormal
   quality)、圧縮方式(デフォルト
   はCBR=固定ビットレート)の3つ位。
   可変圧縮方式(VBR)を選択した
   場合は、隠されている2つの窓が
   開き、VBR品位と圧縮率変動上限
   の指定が出来る様になる。
C7_cut_設定_パス.jpg 7. <Paths>タブ設定
 ・ 標準作業ディレクトリはそのまま
   でも構わないが、プログラム域
   を使われたくなければ、自身で
   フォルダを準備し、指定する。
   その場合Use on saveのチェック
   ボックスをオンにしておく。
 ・ Encoding path and base file
   name は録音したり、分割したり
   したファイルを入れる領域なので
   ここは自分で準備したフォルダを
   指定した方が良いだろう。
   ボタンを押してフォルダを選択
   する。
   合わせて、Add date+time の
   チェックボックスをオンにする。
   こうしておくと録音したファイル
   名の後に日時が自動的に付加
   される。
設定する必要があるタブはこの4つ
これらの設定が終わったら“Restart
Program”ボタンを押すと設定が有効に
なり、日本語表示画面に変わる。

《録音操作》
R1_cut_録音中.jpg 1. 録音操作
  録音は非常に簡単です。
 ・ “録音”ボタンを押し、
   録音開始待ちにする。
 ・ レコードをセットし、
   針を落とす準備をする。
 ・ “再生”ボタンを押し、録音を
   開始する。
 ・ レコードに針を落とし
   表・裏を連続して録音する。
 ・ 裏が終わったら、“停止”を
   押し、録音を終了する。

波形を表示する部分に出る日本語は
全て文字化けする。
右端の緑の表示: VUメータ
黄色の大きな字: 録音経過時間
黄色の小さな字: 失敗率
R2_cut_録音済ファイル.jpg 2. 出力ファイル確認
  ファイルが出来ているかを確認
  する。

《ファイルの分割操作》
1枚のレコード分が1つになっているファイルから夫々の曲を分割して取り出すには以下の手順を踏めば可能です。
S01_cut_fileload.jpg 1. 分割するファイルの読み込み
 ・ ソフトのロゴが出ている水色の
   ペインにドラッグ&ドロップで
   ファイルを取り込む。
 ・ 取り込むと左図の様に波形が
   表示される。
   01 > 0'00.000 の意味は
   > の前がTr#、後はそのトラック
   先頭からの経過時間。
柿色の帯  : 選択部を表し、
        最初は全体を示す。
黄色の縦点線: 現在のフレーム位置を
        示す。
柿色の帯の下の
左右の矢印 : 左右にフレームを
        動かし微調整する。
スライダー : マウスで押さえて
        移動することで
        現在位置を自由に
        移動させる。
スライダーで大まかな移動を行い矢印で
微調整という使い方をする。
S02_cut_曲間切り取り.jpg 2. カット部分の指定
 スライダーと矢印を使ってカットする
 位置に移動し
 ・ <開始位置設定>-<カット>
   若しくは
 ・ <開始位置設定>-終了位置に
   移動-<終了位置設定>-
   <カット>で切り取る部分を
   設定する。
左図は開始・終了位置を設定した状態。
下にこげ茶の部分と黄色のバンドで分割
状態が表示されて行く。
<カット>を押すと切り取る部分は上の
波形表示部から消える。
下図は全ての設定を終えた状態。
12個の曲に分割されている。
S03_cut_選択完了.jpg
S04_cut_cueリスト.jpg 3. リストの設定
 このバージョンでは“Cue”の設定を
 行わないと分割動作をしない様なので
 この操作は必須。
 これ以下の操作で各々の曲名をセット
 しておけば自動的に個別のファイルに
 その曲名が付く。
 ・ <リスト>のプルダウンから
   1個ずつ順にマウスでクリックし
   曲を選択する。
 ・ そのあと<編集>-<名前と分割
   パートのプロパティ>を押す。
S05_cut_cue設定.jpg 4. 分割パート/Cue Sheetの設定
 ・ アーティスト/タイトル
   (曲名等)を設定。
 ・ Cue チェックボックスをオンに
   する。
☆分割パート#側
 ・ アーティスト   この曲の
 ・ タイトル     この曲の
☆Que Sheet側
 ・ アーティスト   アルバムの
 ・ タイトル     アルバムの
尚、Que Sheet側は一つにセットすると
全てに複写されるので最初だけで良い。
これで前図の01の様にキュー/曲名が
表示される。
3~4 を全曲について繰り返す。
S06_cut_ID3v1設定.jpg 5. ID3タグとファイル情報の編集
  ここで ID3v1タグ を設定して
  おくと全ての曲のファイル情報に
  アルバムのタイトル等を付加
  することが出来る。
 ・ ID3v1 タグを使う チェック
   ボックスをオンにする。
 ・ 下のマスクが開くのでアルバム名
   年度、ジャンル、コメントを入力
   する。
タイトルとアーティストはCue情報から
取得されるので入力は不要。
S07_cut_分割保存.jpg 6. 分割保存操作
<ファイル>-<分割保存>を選択する
と左下のダイアログが開くので、ここで
出力関連の情報を設定する。
S08_cut_分割出力設定.jpg 6. 保存方法の設定
 ・ 保存先フォルダを設定する。
   初期値は<設定>で指定した
   フォルダになっている。
 ・ ファイル名形式を指定する。
   通常デフォルトの
  - %N トラック番号
  - %T トラック・タイトル
    のままで良い
  尚、固定文字列を挿入する事も
  可能です。
 ・ ID3v1 タグを作成のチェック
   ボックスをオンにする。
S09_cut_ファイル作成中.jpg 7. 分割書出し動作
  分割書出しが正常に動作すれば、
  左図の様なダイアログが出て、
  書き出し動作の確認が出来る。
S10_cut_出力確認.jpg 8. 出力ファイルの確認
  正常にTr#とタイトルが付いた
  ファイルが出力されたか確認する。
S11_mp3タグ確認.jpg 9. ID3v1 タグの確認
  この確認はエクスプローラの
  ステータスバーで可能?
  いや、見る為のソフトがいるかも
  お薦めは mp3infp というソフト。
  これがあればエクスプローラの
  <ファイル>-<プロパティ>で
  タグ情報が見える様になる。

《無圧縮zipedmp3ファイルの作り方》
A1_起動画面.jpg 1. MP3アルバムメーカーの起動
  左図の画面が出る。
 ・ 下にある<設定>を押し、必要な
   情報を設定する。
A2_設定.jpg 2. 初期設定
  基本的にはデフォルトで構わない。
 ・ 出力フォルダは“1曲目と同じ
   場所”にしておいた方が分かり
   易いと思われる。
A3_ファイル取り込み.jpg
3. ファイルの取り込み
 ・ エクスプローラでファイルを範囲
   で選択しドラッグ&ドロップで
   ファイル一覧のウインドウに
   コピーする。
 ・ この時ファイルの並びを確認する。
   狂っている時にはそのファイルを
   選択し下の矢印ボタンを使って
   正常な位置に移動する。
 ・ 画像や歌詞ファイルなども同梱
   出来る。
   MP3以外・・のチェックボックス
   をオンにしておくとこれらを一緒
   にコピーしても自動的に除外して
   くれる。
A4_解凍出力フォルダ設定.jpg 4. 解凍出力フォルダ設定
  このプログラムの優れた所は解凍時
  に自動的にパスを追ったフォルダを
  作ってくれる点。 またファイル
  を纏めて複数のフォルダに書き出す
  様設定も可能。
 ・ 落とすフォルダの単位でファイル
   を範囲で選択する。
 ・ 選択範囲が反転した状態でこの上
   で右クリックするとダイアログが
   開くので<フォルダ名設定>を
   選択する。
A5_解凍出力フォルダ指定.jpg 5. 解凍出力フォルダ入力
  上記の操作で右図のダイアログが
  開くのでパスを入力する。
  複数段のフォルダセパレータには
  半角の“¥”を使う。
 ・ パスを入力し、<OK>を押すと
   画面の様に、ファイル名の前に
   指定したパスが付く。
A6_zipmp3出力ファイル指定.jpg 6. 出力ファイル名指定
  ファイルの名前を出力zipファイルの
  枠に入力する。
A7_zipmp3出力ファイル作成.jpg 7. 出力ファイル作成
  <作成>ボタンを押すとファイルが
  作られ始める。 その間左図の様な
  画面が出て進捗状態を示す。
A8_mp3完成確認.jpg 8. 出力ファイルの確認
  元のファイルを消去する前に必ず
  作成した無圧縮zipedmp3 ファイル
  の内要が正しいかを確認する事。



共通テーマ:日記・雑感