備忘録: NHKスペシャル 認知症を治せ!からのメモ [備忘録]
PCでハイビジョン録画を行っていますが、容量を喰いますので古い番組のを消さなければ・・・になってしまいました。
高齢化が進むに従って健康・医療関連の番組が増えていますが、気になった処を録画していたのですが、デジタルではまともにシュリンクして編集出来るソフトが見つかりません。
しかたがないのでテキストで備忘録化しておこうかです。
【NHKスペシャル 認知症を治せ!】 2010/10/31 21:00~
今日は昨年10月31日に放送されたNHKスペシャル 「認知症を治せ!」を消す前に備忘用のメモを残しておく事に。
私も高齢者に分類される年齢になりましたので、自己診断の縁として(^^;)>
認知症の疑いがある場合、その専門診断を行う病院に掛かる方が良い。 調べるには以下で検索可能。 症状に応じた専門医等が分かる。
日本老年精神医学会 http://www.rounen.org
日本認知症学会 http://dementia.umin.jp
また、受診する場合、日常の言動・行動を正確に伝える必要があるので、ビデオ等に撮っておいたものを見せるのもよい。
《認知症の原因》
(熊本大学 神経精神科 専門外来の2008年度データ)
〔各種別の特徴的症例〕
-レビー小体型認知症 ・幻視
・筋肉硬化に伴い動作が緩慢化
-正常圧水頭症 ・歩行変化 --足を開いて歩く
--方向転換が難しい
・尿失禁
・意識障害
-前頭側頭葉変性症 ・机を叩き続ける等同じ動作を繰り返す
・自己抑制が効かなくなる/他人の物を
取って食べる等の行動が出る
-アルツハイマー症 ・時間感覚を失う
・道に迷う/以前出来ていた事が出来なくなる
・直前記憶を失う/物をどこに置いたか忘れる
・過去の記憶が断片的に失われる
若しくは一時の記憶のみ鮮明になる
人にもよるが、全てについて表情変化が少なくなり顔付自体がノッペリとしてくる場合が多い。
《正常圧水頭症 患者数の推定》
発症の原因は脳脊髄膜内の髄液の自然排出が滞る様になり髄液の増加により脳内圧が上がり、脳に圧力が掛かり記憶・機能障害を起すもの。 特に前頭葉の記憶・運動野が影響を受け易い。 これは脊髄から数十ml抜いただけで即座に眼に見える改善が現れる。
山形大学/東北大学での調査からは正常圧水頭症患者数 全国で31万人 と推定され、内脳脊髄液排出手術実施例 1200件/年 なので殆どは見逃されていると思われる。
約1時間程度の手術と1~2週間の入院で劇的改善が望める。
処置は頭頂部から脳内に細いチューブを埋め込み、余分な髄液を自然排出を行う様にするもの。
(庵主の経験)
脳脊髄液排出手術の効果は親類や友人で脳内出血に対する術後に暫くして意識混濁から植物状態に近くなった者が転院し、脳脊髄液排出手術を受け、劇的な改善を見せた症例を2例見ているので効果は大と思う。
認知症と診断された場合で、記憶障害、形状認識障害、歩行障害が進行する様であればこれを疑う必要がある。
《レビー小体型認知症》
・ 物忘れが目立つ。
・ 幻視行動が出る。
・ 徘徊行動が出る。
・ 手が震える、足の動きが不安定になる。
発症原因はレビー小体の増加。 一番に視覚野に影響が出る。 また、海馬が縮小を見せる。
このタイプは進行を押さえる事は出来ないが投薬により、表に現れる異常行動を抑える事は可能。
但し、症状に応じて投与薬剤に細かな配慮が必要。
=>出来れば専門医若しくはその指導を受けられる医療機関、
医師に掛かる事。
《アルツハイマー症》
発症の原因は脳神経細胞にアミロイドβが溜まり、その神経細胞内にタウという蛋白が集まる。 この結果その神経細胞が死んでしまうことにより発症する。 アルツハイマー症はその発症の20年以上前からアミロイドβの蓄積が始まることにより発生する。
現在アルツハイマー症の治療薬としては《アリセプト》という薬しかない。 これは一時的に神経細胞を活性化するのみで症状の進行(脳細胞の死滅を防ぐ)を止める効果はない。
現在アバディーン大学で開発された《レンバー》という薬の臨床試験が行われている。 これはタウの集積を阻害する効果を持つもので今年最終臨床試験を行う事になっている。
しかしながら、現在までの所、以前に開発されたアルツハイマー症治療薬は最終治験で効果が確認出来ず認可されていないのが実情。
アミロイドβの蓄積状態は特殊な造影剤とPETの組み合わせで画像として確認出来る様になって来ており、その結果では成人男性の1~2割でその蓄積が確認されている。
アミロイドβの蓄積は脳の内睡眠中も常時活動を続けている部分から始まる。
アミロイドβの蓄積を早める要素の一つが生活習慣病がある。
高血圧・糖尿病等が上げられ、九州大学が行ってきた福岡県久山町での7000人に対する健康診断の追跡結果から、糖尿病患者では1.8倍の発症リスクがあるとされている。
糖尿病患者での発症確率が上がるのは糖尿病の結果脳の血管が脆くなり、40~50代から小さな出血が起こりその周囲の脳細胞の死滅が起こる結果、相乗的に症状が顕在化する為と言われる。
高血圧も同様、ヨーロッパで行われた高血圧症患者に対する治療の結果、発症確率が半減する事が確認されている。
【認知症にならない為には】
・ 生活習慣病にならない。 特に高血圧症、糖尿病
これらはいずれも脳内血管の老化による出血に伴う脳細胞の
死滅が発症を加速する為なので、血管老化防止対策が有効?
【認知症の疑いを持ったら】
・ どのタイプなのかを知り、適切な治療が受けられる様にする。
タイプによっては劇的改善が期待出来るものもある。
高齢化が進むに従って健康・医療関連の番組が増えていますが、気になった処を録画していたのですが、デジタルではまともにシュリンクして編集出来るソフトが見つかりません。
しかたがないのでテキストで備忘録化しておこうかです。
【NHKスペシャル 認知症を治せ!】 2010/10/31 21:00~
今日は昨年10月31日に放送されたNHKスペシャル 「認知症を治せ!」を消す前に備忘用のメモを残しておく事に。
私も高齢者に分類される年齢になりましたので、自己診断の縁として(^^;)>
認知症の疑いがある場合、その専門診断を行う病院に掛かる方が良い。 調べるには以下で検索可能。 症状に応じた専門医等が分かる。
日本老年精神医学会 http://www.rounen.org
日本認知症学会 http://dementia.umin.jp
また、受診する場合、日常の言動・行動を正確に伝える必要があるので、ビデオ等に撮っておいたものを見せるのもよい。
《認知症の原因》
アルツハイマー症 レビー小体型認知症 脳血管性認知症 前頭側頭葉変性症 正常圧水頭症 その他 | 56% 17% 10% 7% 5% 5% |
(熊本大学 神経精神科 専門外来の2008年度データ)
〔各種別の特徴的症例〕
-レビー小体型認知症 ・幻視
・筋肉硬化に伴い動作が緩慢化
-正常圧水頭症 ・歩行変化 --足を開いて歩く
--方向転換が難しい
・尿失禁
・意識障害
-前頭側頭葉変性症 ・机を叩き続ける等同じ動作を繰り返す
・自己抑制が効かなくなる/他人の物を
取って食べる等の行動が出る
-アルツハイマー症 ・時間感覚を失う
・道に迷う/以前出来ていた事が出来なくなる
・直前記憶を失う/物をどこに置いたか忘れる
・過去の記憶が断片的に失われる
若しくは一時の記憶のみ鮮明になる
人にもよるが、全てについて表情変化が少なくなり顔付自体がノッペリとしてくる場合が多い。
《正常圧水頭症 患者数の推定》
発症の原因は脳脊髄膜内の髄液の自然排出が滞る様になり髄液の増加により脳内圧が上がり、脳に圧力が掛かり記憶・機能障害を起すもの。 特に前頭葉の記憶・運動野が影響を受け易い。 これは脊髄から数十ml抜いただけで即座に眼に見える改善が現れる。
山形大学/東北大学での調査からは正常圧水頭症患者数 全国で31万人 と推定され、内脳脊髄液排出手術実施例 1200件/年 なので殆どは見逃されていると思われる。
約1時間程度の手術と1~2週間の入院で劇的改善が望める。
処置は頭頂部から脳内に細いチューブを埋め込み、余分な髄液を自然排出を行う様にするもの。
(庵主の経験)
脳脊髄液排出手術の効果は親類や友人で脳内出血に対する術後に暫くして意識混濁から植物状態に近くなった者が転院し、脳脊髄液排出手術を受け、劇的な改善を見せた症例を2例見ているので効果は大と思う。
認知症と診断された場合で、記憶障害、形状認識障害、歩行障害が進行する様であればこれを疑う必要がある。
《レビー小体型認知症》
・ 物忘れが目立つ。
・ 幻視行動が出る。
・ 徘徊行動が出る。
・ 手が震える、足の動きが不安定になる。
発症原因はレビー小体の増加。 一番に視覚野に影響が出る。 また、海馬が縮小を見せる。
このタイプは進行を押さえる事は出来ないが投薬により、表に現れる異常行動を抑える事は可能。
但し、症状に応じて投与薬剤に細かな配慮が必要。
=>出来れば専門医若しくはその指導を受けられる医療機関、
医師に掛かる事。
《アルツハイマー症》
発症の原因は脳神経細胞にアミロイドβが溜まり、その神経細胞内にタウという蛋白が集まる。 この結果その神経細胞が死んでしまうことにより発症する。 アルツハイマー症はその発症の20年以上前からアミロイドβの蓄積が始まることにより発生する。
現在アルツハイマー症の治療薬としては《アリセプト》という薬しかない。 これは一時的に神経細胞を活性化するのみで症状の進行(脳細胞の死滅を防ぐ)を止める効果はない。
現在アバディーン大学で開発された《レンバー》という薬の臨床試験が行われている。 これはタウの集積を阻害する効果を持つもので今年最終臨床試験を行う事になっている。
しかしながら、現在までの所、以前に開発されたアルツハイマー症治療薬は最終治験で効果が確認出来ず認可されていないのが実情。
アミロイドβの蓄積状態は特殊な造影剤とPETの組み合わせで画像として確認出来る様になって来ており、その結果では成人男性の1~2割でその蓄積が確認されている。
アミロイドβの蓄積は脳の内睡眠中も常時活動を続けている部分から始まる。
アミロイドβの蓄積を早める要素の一つが生活習慣病がある。
高血圧・糖尿病等が上げられ、九州大学が行ってきた福岡県久山町での7000人に対する健康診断の追跡結果から、糖尿病患者では1.8倍の発症リスクがあるとされている。
糖尿病患者での発症確率が上がるのは糖尿病の結果脳の血管が脆くなり、40~50代から小さな出血が起こりその周囲の脳細胞の死滅が起こる結果、相乗的に症状が顕在化する為と言われる。
高血圧も同様、ヨーロッパで行われた高血圧症患者に対する治療の結果、発症確率が半減する事が確認されている。
【認知症にならない為には】
・ 生活習慣病にならない。 特に高血圧症、糖尿病
これらはいずれも脳内血管の老化による出血に伴う脳細胞の
死滅が発症を加速する為なので、血管老化防止対策が有効?
【認知症の疑いを持ったら】
・ どのタイプなのかを知り、適切な治療が受けられる様にする。
タイプによっては劇的改善が期待出来るものもある。