BGM: 本田美奈子 / AVE MARIA [睡夢庵のBGM]
【BGM: 本田美奈子 / AVE MARIA 】
今日は本田美奈子の《AVE MARIA》。
彼女のセルフ・プロデューズ、クラシック曲に新たな日本語の歌詞を乗せて歌っているものです。 バックも拘ったシンプルな演奏になっていることもあり、Popsよりも彼女のソプラノを自然に聴く事が出来ます。 他のアルバムではなかなか最後まで聴き通せない高域の刺々しさがありませんのでお奨めでしょう。 ただ彼女のスレンダー過ぎる体形ですので、サラ・ブライトマン等の様な中域の艶は望めませんが、非常に澄んだコロラトゥーラといっていいでしょう。 クラシック・クロスオーバーの第1作目であり、本人の思い入れも強く、総ての音入れに立ち会ったと言われています。
Tr#3のプッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」から《私のお父さん/O mio babbino caro from Gianni Schicchi》にはちょっと吃驚しました。 彼女の高域のイメージがひっくり返りました、こんなに伸びやかで柔らかい声だった?です。 Tr#4の《Time To Say Goodbye》中域のエコーがもう少し厚かったら尚ですが、最早アイドルの歌唱を遥かに突き抜けている事を実感させます。 Tr#5ラフマニノフの《Vocalise》はスキャットですが出だしから・・・情感のいい響き。 Tr#8のホルスト《惑星:ジュピター》、本田美奈子の中域のカラーと伸びやかな高域のバランスが絶妙。 Tr#9のヘンデルのオペラ「リナルド」からの《私を泣かせて下さい》、オペラ・アリアの中ではスタンダードと言っていいものですが、これも此処までの表現をみせるとは思わなかった。 Tr#12のマスネの《タイスの瞑想曲》、本人の作詞だそうですが柔らかな情感を持って歌われます。 Tr#13は《Amazing Grace》彼女の没後彼女の代名詞の様に扱われていますので、皆さんも何度も耳にしておられるでしょう。 ただ、これはこの曲にしてはちょいとダイナミック過ぎるかな、白鳥英美子のア・カペラが好きな私には(^^)・・・
他で時折引っ張り出すのは《OVERSEA》、《時(スキャットのゴッドファーザー愛のテーマ/パッヘルベルのカノン、風のくちづけ、ソルヴェイグの歌、時)》、《心を込めて(違った本田美奈子に出会えます)》といった処でしょうか。 私には初期のアルバムはバックも煩く、高域が刺々しくてアルバムを通しではとても聴けない・・・
こうして後期のアルバムを聴き返してみるとその夭逝は本当に惜しまれます。 40代になったらJazzなどにもチャレンジして見たいと言っていたらしいですから、是非聴いて見たかった。
本田美奈子(工藤美奈子:1967/07/31-2005/11/06没)、東京都板橋区葛飾柴又生まれの歌手、女優。 1983年高校1年の時少女隊のメンバーとして原宿でスカウトされるが、その歌唱力を買われソロ歌手としてデビューすることになる。 1984年の第8回長崎歌謡祭に本名で出場し、「夢少女」を歌いグランプリを獲得、これが歌手デビューの切っ掛けとなる。 1985年東芝EMIからシングル「殺意のバカンス」でソロデビューを果たす。
1986年の「1986年のマリリン」は臍だしの衣装や激しく腰を振る振り付け等、当時のアイドルとしては異例な演出もあり自身の最大のヒットとなり、トップ・アイドルの仲間入りを果たす。 1988年には女性だけのロックバンド「MINAKO with WILD CAT」を結成するが、翌1989年にはこれを解散する。 1990年ミュージカル「ミス・サイゴン」のオーディションを受け、約1.5万人の中でヒロイン・キム役を獲得、1992年5月5日の初演から1年半のロングランをこなし、その歌唱力、演技力を高く評価され、同年の第30回ゴールデン・アロー賞演劇新人賞を受賞する。 これ以降活動の重点をミュージカルに移すと共に2003年にはクラシックのアルバム《AVE MARIA》を発表、クラシックとのクロスオーバーにも挑戦する。
2004年末から体調を崩していたが、2005年1月12日急性骨髄性白血病との診断を受け、緊急入院。 その後2度の化学療法を受けるも寛解状態に至らず、病状の進行が早く骨髄移植の猶予もない悪性のものであることが判明する。 同年5月臍帯血移植を受け、7月末一時退院するも直ぐに再発、9月初旬再入院し、抗癌剤治療を受け翌月一時退院するも末には再入院、11月6日肺の合併症から容態が急変、不帰の人となる。
今日は本田美奈子の《AVE MARIA》。
彼女のセルフ・プロデューズ、クラシック曲に新たな日本語の歌詞を乗せて歌っているものです。 バックも拘ったシンプルな演奏になっていることもあり、Popsよりも彼女のソプラノを自然に聴く事が出来ます。 他のアルバムではなかなか最後まで聴き通せない高域の刺々しさがありませんのでお奨めでしょう。 ただ彼女のスレンダー過ぎる体形ですので、サラ・ブライトマン等の様な中域の艶は望めませんが、非常に澄んだコロラトゥーラといっていいでしょう。 クラシック・クロスオーバーの第1作目であり、本人の思い入れも強く、総ての音入れに立ち会ったと言われています。
Tr#3のプッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」から《私のお父さん/O mio babbino caro from Gianni Schicchi》にはちょっと吃驚しました。 彼女の高域のイメージがひっくり返りました、こんなに伸びやかで柔らかい声だった?です。 Tr#4の《Time To Say Goodbye》中域のエコーがもう少し厚かったら尚ですが、最早アイドルの歌唱を遥かに突き抜けている事を実感させます。 Tr#5ラフマニノフの《Vocalise》はスキャットですが出だしから・・・情感のいい響き。 Tr#8のホルスト《惑星:ジュピター》、本田美奈子の中域のカラーと伸びやかな高域のバランスが絶妙。 Tr#9のヘンデルのオペラ「リナルド」からの《私を泣かせて下さい》、オペラ・アリアの中ではスタンダードと言っていいものですが、これも此処までの表現をみせるとは思わなかった。 Tr#12のマスネの《タイスの瞑想曲》、本人の作詞だそうですが柔らかな情感を持って歌われます。 Tr#13は《Amazing Grace》彼女の没後彼女の代名詞の様に扱われていますので、皆さんも何度も耳にしておられるでしょう。 ただ、これはこの曲にしてはちょいとダイナミック過ぎるかな、白鳥英美子のア・カペラが好きな私には(^^)・・・
他で時折引っ張り出すのは《OVERSEA》、《時(スキャットのゴッドファーザー愛のテーマ/パッヘルベルのカノン、風のくちづけ、ソルヴェイグの歌、時)》、《心を込めて(違った本田美奈子に出会えます)》といった処でしょうか。 私には初期のアルバムはバックも煩く、高域が刺々しくてアルバムを通しではとても聴けない・・・
こうして後期のアルバムを聴き返してみるとその夭逝は本当に惜しまれます。 40代になったらJazzなどにもチャレンジして見たいと言っていたらしいですから、是非聴いて見たかった。
本田美奈子(工藤美奈子:1967/07/31-2005/11/06没)、東京都板橋区葛飾柴又生まれの歌手、女優。 1983年高校1年の時少女隊のメンバーとして原宿でスカウトされるが、その歌唱力を買われソロ歌手としてデビューすることになる。 1984年の第8回長崎歌謡祭に本名で出場し、「夢少女」を歌いグランプリを獲得、これが歌手デビューの切っ掛けとなる。 1985年東芝EMIからシングル「殺意のバカンス」でソロデビューを果たす。
1986年の「1986年のマリリン」は臍だしの衣装や激しく腰を振る振り付け等、当時のアイドルとしては異例な演出もあり自身の最大のヒットとなり、トップ・アイドルの仲間入りを果たす。 1988年には女性だけのロックバンド「MINAKO with WILD CAT」を結成するが、翌1989年にはこれを解散する。 1990年ミュージカル「ミス・サイゴン」のオーディションを受け、約1.5万人の中でヒロイン・キム役を獲得、1992年5月5日の初演から1年半のロングランをこなし、その歌唱力、演技力を高く評価され、同年の第30回ゴールデン・アロー賞演劇新人賞を受賞する。 これ以降活動の重点をミュージカルに移すと共に2003年にはクラシックのアルバム《AVE MARIA》を発表、クラシックとのクロスオーバーにも挑戦する。
2004年末から体調を崩していたが、2005年1月12日急性骨髄性白血病との診断を受け、緊急入院。 その後2度の化学療法を受けるも寛解状態に至らず、病状の進行が早く骨髄移植の猶予もない悪性のものであることが判明する。 同年5月臍帯血移植を受け、7月末一時退院するも直ぐに再発、9月初旬再入院し、抗癌剤治療を受け翌月一時退院するも末には再入院、11月6日肺の合併症から容態が急変、不帰の人となる。
発売日: 2003/05/21 日本コロムビア CD-No.: COCQ-80633 | ||
AVE MARIA 収録曲: 01. 流声 02. Ave Maria 03. 私のお父さん/ O mio babbino caro from Gianni Schicchi 04. Time To Say Goodbye 05. 美しい夕暮れ/Beau Soir 06. Vocalise 07. Greensleeves 08. Jupiter from The Planet 09. 私を泣かせて下さい/ Lascia chi o pianga from Rinaldo 10. Sicilienne 11. ニュー・シネマ・パラダイス 愛のテーマ/ Tema d’Amore from Nuovo Cinema Paradiso 12. タイスの瞑想曲/Meditation de Thais 13. Amazing Grace 14. Bella Notte from Lady And The Tramp |
No. | Album Title | Released | LP/CD |
ALBUM | |||
01. | M'シンドローム | 1985/11/21 | LP:WTP-90363 CD:CA32-1209 |
02. | LIPS | 1986/06/04 | LP:WTP-90405 CD:CA32-1258 |
03. | CANCEL | 1986/09/28 | LP:WTP-90433 CD:CA32-1300 |
04. | OVERSEA | 1987/06/22 | LP:WTP-90477 CD:CA32-1470 |
05. | Midnight Swing | 1987/12/16 | LP:RT28-5065 CD:CT32-5056 |
06. | WILD CATS | 1988/08/05 | CT32-5254 |
07. | 豹的 (TARGET) | 1989/07/05 | CT35-5510 |
08. | JUNCTION | 1994/09/24 | PHCL-5010 |
09. | 晴れときどきくもり | 1995/06/25 | PHCL-5018 |
10. | AVE MARIA | 2003/05/21 | COCQ-80633 |
11. | 時 | 2004/11/25 | COCQ-83683 |
12. | 心を込めて... | 2006/04/20 | COCQ-84139 |
13. | 優しい世界 | 2006/12/06 | CRCP-40164(初) CRCP-40165(通) |
14. | ETERNAL HARMONY | 2008/11/06 | COZQ-325/6 |
15. | ラスト・コンサート | 2008/12/10 | UMCK-1286 |
BEST | |||
01. | MINAKO COLLECTION | 1986/12/20 | LP:WTP-90445 CD:CA32-1350 |
02. | ゴールデンベスト ニュー・ベストナウ | 1987/06/05 | CA32-1465 |
03. | Look over my shoulder | 1988/10/26 | CT32-5325 |
04. | バラードコレクション | 1989/06/07 | CT32-9035 |
05. | BEST NOW | 1989/09/13 | CT33-9051 |
06. | SHANGRI-LA -BEST POP COLLECTION- | 1990/12/12 | TOCT-5938 |
07. | Stand up -BEST BEAT COLLECTION- | 1990/12/12 | TOCT-5890 |
08. | Big Artist Best Collection | 1994/12/07 | TOCT-8642 |
09. | ベスト~1986年のマリリン | 1996/06/19 | TOCT-9485 |
10. | MINAKO HONDA TWIN BEST | 1998/05/13 | TOCT-10298/9 |
11. | 2000 millennium BEST | 2000/05/24 | TOCT-24355 |
12. | GOLDEN☆BEST 本田美奈子 | 2003/06/25 | TOCT-10912 |
13. | LIFE -Minako Honda. Premium Best- | 2005/05/21 | UMCK-9115(限) UMCK-1189(通) |
14. | NEW BEST 1500 | 2005/08/24 | TOCT-11052 |
15. | アメイジング・グレイス -Classical Mini Best- | 2005/10/19 | COZQ-147/8 |
16. | CD&DVD THE BEST | 2005/12/07 | TOCT-25857 |
17. | I LOVE YOU | 2006/03/29 | MJCD-20054 |
18. | ANGEL VOICE ~本田美奈子.メモリアル・ベスト~ | 2007/04/18 | TOCT-26255/6 |
19. | クラシカル・ベスト~天に響く歌~ -LAST THREE YEARS OF MINAKO HONDA.- | 2007/04/20 | COZQ-255/6 |
20. | アンセム・オブ・ライフ ~スイート・バラード・ベスト | 2007/10/24 | TOCT-26383 |
21. | 本田美奈子. コンプリート・クラシカル・イヤーズ | 2010/11/06 | COZQ-477/82 |
LIVE | |||
01. | ザ・ヴァージン・コンサート | 1986/02/20 | LP:WTP-90386 CD:CA32-1255 |
02. | DISPA 1987 | 1988/01/25 | LP:RT28-5100 CD:RT28-5100 |
Ohters | |||
01. | Miss Saigon~日本公演ハイライト盤 | 1992/03/25 | TOCT-6432 |
BOX | |||
01. | 美奈子・全仕事 | 1987/08/05 | CA25-1516/9 |
02. | 本田美奈子BOX | 2004/12/15 | TOCT-25543/8 |