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BGM: マックイーン / “LE MANS” [睡夢庵のBGM]

【BGM: マックイーン / “LE MANS” 】

今日はスティーブ・マックイーンの映画《LE MANS=邦題:栄光のルマン》のサウンドトラック盤を。
映画を観てマシンのエキゾースト・ノートをもう一度聴きたくて購入したものですが、視覚効果もあったのでしょうが残念ながら少々寂しいものでした(^^;)> なかなか大音響で再生出来ないせいもありますが・・・
この時期のCan-Amやヨーロッパ耐久を走るマシンは今見ても魅力的なダイナミックさを持っていますね。 1965年から始まった排気ガス規制のお陰で魅力をなくしていく自家用車と比べ・・・
この時期のポルシェ908・917、フェラーリ412P・512S、フォードGT、コブラ、ローラT70等・・・特に412Pのサイドのコークボトルラインがグラマラスで佳い(横になった女性のB-W-Hラインの様で)(^^)

『映画《LE MANS》について』
この映画は1971年に公開されたアメリカのアクション映画です。 カー・レースに自ら参加していたスティーブ・マックイーンが自身のソーラー・プロダクションを率いて完成させたセミ・ドキュメンタリーの映画です。 これは1970年6月13日に開催された第38回ル・マン24時間耐久レースの実写と音と映画として別に撮られたものをミックスして纏められており、かってレース仲間のポール・ニューマンが撮った「インディー500」で犯した過剰なメロ・ドラマ性を排除したものになっています。
監督は当初ジョン・スタージェスでしたが、極力ドラマ性を排除したいマックイーンとの間で確執が起こり途中で降板します。 かれはこの映画を「途方もないジョーク。 800万ドルをかけたマックイーンのホームムービー」と酷評しています。 事実、興行成績も彼の懸念通りになってしまいます。(ドラマ映画として観ても、レース・ドキュメントとしても確かに中途半端でしたね。 しかし日本では大ヒットでしたが)
実際のコックピットからの映像は、本物のルマン24時間レースに出場したポルシェ908/2-29号車に3台のカメラを積んで走り、撮影したもの。 この車は周回数不足で完走扱いとはならなかったが24時間を走り切り9位でフィニッシュしています。 これ以外のレース・シーンはルーフをカットしたフォードGT40を使った事でも有名です。 レース・シーンの撮影には多くの現役レーシングドライバーが参加しており、テロップ・クレジットの最初に出て来ます。
この映画はカー・レースファンには支持されますが、興行的には大失敗となり自身のソーラー・プロ解散の原因になります。

監督   : リー・H・カッツィン
製作総指揮: ロバート・E・レリア
製作   : ジャック・N・レディッシュ
脚本   : ハリー・クライナー
撮影   : ロバート・ハウザー/ルネ・ギッサール・ジュニア
音楽   : ミッシェル・ルグラン
配給   : 東和/アメリカCCF-ソーラー・プロ作品

配役 :
Michael Delaney Porshe No.20 ステーブ・マックイーン
Erich Stahler  Ferrari No.8 ジークフリート・ラウヒ
Lisa Belgetti         エルガ・アンデルセン
David Townsend Porshe Team M ロナルド・ライヒフント
Johann Ritter  Porshe No.21 フレッド・ハルトナー
Claude Aurac  Ferrari No.5 アンジェロ・インファンティ

『ル・マン24時間耐久レース』
フランスのル・マンで毎年6月に行われる自動車耐久レースで24時間での周回数を競うレース。 同じ場所でバイクの24時間耐久レースが4月に行われている。 フォーミュラー1のモナコ・グランプリ、アメリカのインディー500と並び世界の三大レースと呼ばれる。 また、デイトナ、スパ・フランコルシャンで行われる24時間耐久レースと共に世界三大耐久レースとして知られる。
レースはフランス中部の都市ル・マン市のサルト・サーキットと呼ばれる全長13kmを超える周回コース。 その殆どが一般道であり、スタート/ゴール地点とピットは競技用のブガッティ・サーキットを使用して行われる為、路面のμが低く、ストレート(ユノディエール)が長く又急なカーブ(ミュルサンヌ、インディアナポリス、テトル・ルージュ等)がある為、天候の影響も強く受け、雨でも降るとコースの場所でドライ・ウエットが交錯し、ドライバー・マシン双方に非常に難しいコースになっています。

1970年にはマツダがイギリスのシェブロンB16のボデーに10Aロータリーエンジンを積んで参加し、話題を呼び、ル・マンというレースが一般の人にも知られる様になります。 マツダは73年から12Aを積んだシグマMC73で参戦、以降継続的に参戦しています。 1974年にはシグマMC74で日本人の寺田陽次郎が初参戦、彼は1981~2008年迄連続参戦し、1983/88/90年3回クラス優勝を遂げています。

stevemacqueen_lemans.jpg
発売 : 1971年?
CBS・ソニー レコード
LP-No.: SONX-60119

LE MAN'S : 栄光のルマン
- SONX-60119 Side 1 -
01. デラニーの到着と回想
02. ファースト・ラップ
03. 恋の迷い(射的場で) 歌:ジーン・モーフィード

- SONX-60119 Side 2 -
01. デラニーの休息
   ~最終ラップ
02. 群集の中の顔 歌:ペギー・テイラー・ウッダード
03. フィナーレ



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