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BGM: マルテノン / アダン バレー音楽《ジゼル》全曲 [睡夢庵のBGM]

【BGM: マルテノン / アダン バレー音楽《ジゼル》全曲 】

今日はアダンのバレー音楽《ジゼル(Giselle ou des Wilis)》全曲。
ジャン・マルテノン/パリ音楽院管弦楽団とヘルベルト・フォン・カラヤン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるものです。
マルテノン盤の方は1976年に追悼盤(1976/03/02死去)として発売されたものです。
カラヤン盤の方は1973年に廉価盤として発売された初期の録音です。 こちらは録音も籠っており余り抜けがよくありません(後で気付いたのですが、当時の書評でも評価は低かったです(^^)。 又、落とされているパートに耳に残っている部分がある様で、似て非なるものに聴こえました。

《ジゼル》は1841年6月28日にパリ・オペラ座で初演され、好評を得たアドルフ・アダンの作曲によるバレー作品です。 当時の慣例から公演の度にプリマの希望に合わせた編曲や追加が行われ、1899年にレオン・ミンクスが改作して時には既にオリジナルが散逸し、原曲とは異なったものとなっていたと言われています。 それをアダンのオリジナルに出来る限り復元させたものが、マルテノンが採用している1924年のパリ上演の際にアンリ・ビュッセルが監修し改訂したものと言われています。 只、最近の上演でも100分を超えるものも多く、プリマに合わせて付加されたものを加えたものが採用されている様です。 確かにビュッセル版の演奏時間は50分に満たず、公演用には少々短過ぎる様です。 

「ジゼル」の物語は中世ドイツのヴィリの伝説に基づくものです。 ハインリッヒ・ハイネの「ドイツだより」より素材を得て、ゴーティエとサン=ジュルジュの共作バレー台本になり、これにアドルフ・アダンが曲を付けたものです。

martinon_giselle.jpg karajan_giselle.jpg
発売日: 1976年
LONDON/KING
LP-No. SLA-6099

アンリ・ビュッセル校訂版
(1924 パリ公演時のもの)

指揮: ジャン・マルテノン
演奏: パリ音楽院管弦楽団
発売日: 1973年
LONDON/KING
LP-No. GT-9014

「原典盤」となっているが
ライター小倉重夫氏は原譜からの
縮小/ハイライト版としている

指揮: ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏: ウィーン・フィルハーモニー

演奏時間比較マルテノン盤カラヤン盤
第一幕 ラインラントの森に近い村23'44"28'11"
第二幕 森の沼のほとりの墓場23'29"31'42"



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