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BGM: マゼール / プロコフィエフ 《ロミオとジュリエット》全曲 [睡夢庵のBGM]

【BGM: マゼール / プロコフィエフ バレー音楽《ロミオとジュリエット》全曲 】

今日はロリン・マゼールがクリーヴランドを振ったバレー音楽《ロミオとジュリエット Op.64》全曲。

ソ連の作曲家セルゲイ・プロコフィエフが1935年に完成させたバレー音楽。 イギリスの劇作家シェイクスピアの悲劇「ロミオトジュリエット」を元にしたもので、プロコフィエフ自身により、このバレー音楽より3つの管弦楽組曲とピアノ独奏用組曲が作られています。 演出家/シェイクスピア学者であるラドロフ、ギリシャ劇の権威である劇作家ピオトロフスキー、振付師ラブロフスキーらの協力により4幕9場からなる台本を作成、52曲からなる全曲を完成させます。 当初は死者を踊りでは表現出来ないとして、ハッピー・エンドに変更されていたが、その後振付師・舞踏家と相談の結果悲劇的な結末の表現も可能ということで原作通りの結末に戻されています。 この曲は当初レニングラード・バレー学校創立200年祭で上演される予定でしたが、酷評されて契約が破棄されてしまいます。 プロコフィエフはこれを元に1936年に第1組曲、1937年に第2組曲作り、発表します。 この初演は1938年チェコの国立ブルノ劇場で初演され、成功を収めます。 この結果を見て、1940年1月11日レニングラードのキーロフ劇場でソ連初演が行われたという曰くを持っています。

このレコードでは楽曲のサブタイトル、場面割りはSoviet State Publishing Houseから刊行された《プロコフィエフ 全集 第8 A・B巻及び第9巻》1961年版によっており、場面転換の数が増やされています。

昨年、英国ロイヤルバレー団のプリンシパルを長年にわたって勤められた吉田都さんが引退されましたが、彼女の日本での引退公演にこの曲が選ばれましたね。 NHKの<プロフェッショナル~仕事の流儀~>で彼女の引退公演に密着した「世界のプリマ 最後の戦いの日々」として紹介されましたのでご覧になった方もおられると思います。 また、NHK教育テレビ<芸術劇場>で全幕がオンエアされました。
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発売日: 1974/04/10
ロンドン/キングレコード
LP No.:SLC 2366/8
プロコフィエフ バレー音楽《ロミオとジュリエット Op.64》全曲

- SLC-2366 Side-1 -

第1幕
    第01曲 前奏曲
  第1場 : 街の広場
    第02曲 ロメオ
    第03曲 街の目覚め
    第04曲 朝の踊り
    第05曲 喧嘩
    第06曲 決闘
    第07曲 大公の宣言
    第08曲 間奏曲
  第2場 : キャピュレット家のジュリエットの控えの間
    第09曲 舞踏会の準備
    第10曲 少女ジュリエット

- SLC-2366 Side-2 -

  第3場 : キャプレット家の外
    第11曲 客人たちの登場(メヌエット)
    第12曲 仮面
  第4場 : 舞踏会場
    第13曲 騎士たちの踊り
    第14曲 ジュリエットのヴァリアシオン
    第15曲 マーキュシオ
    第16曲 マドリガル
    第17曲 ティボルトはロメオを見つける
    第18曲 ガヴォット(客人たちの退場)

- SLC-2367 Side-1 -

  第5場 : ジュリエットのバルコニー
    第19曲 バルコニーの情景
    第20曲 ロメオのヴァリアシオン
    第21曲 愛の踊り

第2幕

  第1場 : 街の広場
    第22曲 フォーク・ダンス
    第23曲 ロメオとマーキュシオ
    第24曲 五組の踊り
    第25曲 マンドリンを手にした踊り
    第26曲 乳母
    第27曲 乳母はロメオにジュリエットの手紙を渡す

- SLC-2367 Side-2 -

  第2場 : 教会
    第28曲 ローレンス僧庵でのロメオ
    第29曲 ローレンス僧庵でのジュリエット
    第30曲 民衆のお祭り騒ぎ
  第3場 : 街の広場
    第31曲 一段と民衆の気分は盛り上がる
    第32曲 ティボルトとマーキュシオの出会い
    第33曲 ティボルトとマーキュシオの決闘
    第34曲 マーキュシオの死
    第35曲 ロメオはマーキュシオの死の報復を誓う
    第36曲 第2幕の終曲

- SLC-2368 Side-1 -

第3幕
    第37曲 前奏曲
  第1場 : ジュリエットの寝室
    第38曲 ロメオとジュリエット
    第39曲 ロメオとジュリエットの別れ
    第40曲 乳母
    第41曲 ジュリエットはパリスとの結婚を拒絶する
    第42曲 ジュリエットひとり
    第43曲 間奏曲
  第2場 : 教会
    第44曲 ローレンス僧庵
    第45曲 間奏曲
  第3場 : ジュリエットの寝室
    第46曲 ジュリエットの寝室

- SLC-2368 Side-2 -

    第47曲 ジュリエットひとり
    第48曲 朝の歌
    第49曲 百合の花を手にした娘たちの踊り
    第50曲 ジュリエットのベッドのそば
第4幕
  第1場 : エピローグ キャピュレット家の地下墓地
    第51曲 ジュリエットの葬式
    第52曲 ジュリエットの死

独奏ヴァイオリン  : ダニエル・マジェスケ
独奏コルネット   : デイヴィド・ザウダー
ヴィオラ・ダ・モーレ: エドワード・アーモンド

指    揮    : ロリン・マゼール
演    奏    : クリーブランド管弦楽団


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