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BGM: デュ・プレ&バレンボイム/ベートーベン チェロ・ソナタ集 [睡夢庵のBGM]

【BGM: デュ・プレ&バレンボイム/ベートーベン チェロ・ソナタ集】

これはジャクリーヌ・デュ・プレとダニエル・バレンボイムが夫婦で録音したベートーベンのチェロ・ソナタ集、そして“ジャクリーヌ・デュ・プレ最後のレコード”と銘打って発売された3枚セットです。

ジャクリーヌ・デュ・プレについてはその半生が「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」という映画にもなりましたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。 英国生まれの女性チェロ奏者であり、若くしてその天賦の才が認められた人です。 只、残念なことに若くして多発性硬化症を発症し、1973年28歳の時には既に満足の出来る演奏が出来なくなってしまいました。

これは英国EMIがBBC放送の協賛を得て開催した1970年度エディンバラ国際フェスティバルで行われたリサイタルの生録音です。 録音は1970年8月25日・26日両日にわたり、BBC放送のスタッフによって行われたもの。 翌年の夏には本人が異常を自覚していますので、EMIは年を経てこれを最後のレコードとしてリリースしたと思われます。 彼女の正式なデビューは1961年ですので、僅か12年程度という活動期間ですが、今尚多くのファンを持っている演奏家です。

彼女の演奏は女性とは思えぬ大胆で力強いものであり、使用していたストラディバリの音色もあるのでしょうが、包み込む様な音を聴かせてくれました。
私は元々弦は単独となった場合の響きが好きではないのですが、彼女の演奏は自然とその音の世界の中に引き込んでくれます。
チェロについては少々古いですが、ヤーノシュ・シュタルケル、ロストロポーヴィッチを僅かに持っている位ですが、デュ・プレの演奏スタイルが気に入って、この他EMI100シリーズから3枚を揃えてました。

dupreCello.jpg
発売日:1976?
   EMI-Angel/東芝EMI
LP-No.:EAC-77108~10
録音: 1970年8月25・26日
収録曲:
ベートーベン
-Side 1-
チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 作品5-1

-Side 2-
チェロ・ソナタ第2番 ト短調 作品5-2

-Side 3-
チェロ・ソナタ第3番 イ長調 作品69

-Side 4-
“魔笛”の主題による7つの変奏曲 変ホ長調
“魔笛”の主題による12の変奏曲 へ長調 作品66
“マカベウスのユダ”の主題による12の変奏曲 ト長調

-Side 5-
チェロ・ソナタ第4番 ハ長調 作品102-1

-Side 6-
チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 作品102-2


LPAlbum TitleCD
EAC-77108-10 ベートーベン チェロ・ソナタ集TOCE-91035/6
EAA-107 ドヴォルザーク チェロ協奏曲TOCE-14083
EAA-156 ハイドン、ボッケリーニ チェロ協奏曲
EAA-168 シューマン&サン・サーンス チェロ協奏曲TOCE-14015

デュプレのCDは現在「ジャクリーヌ・デュプレ/コンプリート・EMI・レコーディングス」という17CDの物が¥4,000-未満で手に入る様です。 単独でお買いになるよりもこれがお得でしょうね。 ダブりが沢山あるようですけれど(^^)
EMI100シリーズと同じカップリングは既にない様です。


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