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睡夢庵の足: エコ運転 [睡夢庵の足]

【睡夢庵の足: エコ運転 】

わたしの運転は決して大人しい運転ではありません。 結構飛ばします。 カーブなどは一般の方より相当早く廻ります。 タイヤがこれを証明してしまい、大変な片減りをしてしまっています。 私に言わせれば足回りのセッティングがなってない。 軽いドリブトをしていた過去の車たちでもこんな片減りはしませんでしたから(^^)
こんなわたしが「エコ運転」の講釈をするのはおこがましいのですが・・・ 果たして効果があるか?その保証はしません(^^)

6月末に5年目の車検を受け、納車後初回の給油時にトリップメーターをリセットしたままにしています。
燃費計の表示はこの酷暑の中、11.4km/l迄落ちてしまいましたが、10月初旬から上昇に転じ、現在13.0km/l迄改善して来ました。 家までの接近路が全て結構な急坂で距離もありますので、この辺が一杯かも・・・

Fitの取扱説明書で薦められている「エコドライブ」の方法

1. 点検整備をきちんとし、タイヤの空気圧を適正にしましょう。
 =空気圧が0.5kgf/cm2低いと 3cc/km 余分にガソリンを使う。

2. 不要な荷物を積まない
 =10kg重量が増えると 0.3cc/km 余分にガソリンを使う。

3. エアコンの使用を控える
 =11.7cc/min 毎分約12ccを消費する。

4. ヘッドライトやデフロスターは不要な時には消す様にする。

5. 空ぶかしをしない
 =1回当り約6cc 消費する。

6. 長時間(5分以上)停止する場合はエンジンを切る。
 =ホット状態で、13cc/分を消費する。

7. 変速位置は走行速度・坂の勾配に合わせて適切に行う。
 =オートマチック車の巡航はDレンジで行う。
 =下り坂で速度が上がる時はS⇒Lレンジに落とし、速度を維持する。
 =CVT7速マニュアルシフトモードがあれば、走行速度に応じ
  段数を1つづつおとして速度を維持する。
  注記に“エンジンブレーキを積極的に使うと燃費供給停止時間が
  延びて燃費がよくなることがあります”
と書かれています。

8. 高速では 80km/h、一般道では 40~60km/h で走りましょう。

では、私は上記8項目に対しどうしているかというと

1. 推奨空気圧は前輪230kPa(230kgf/cm2)後輪220kPa ですが、
  常時 240/230kPa の高速仕様にしています。
  明らかに転がり抵抗が減り、ハンドルの応答性が上がります。
  反面乗り心地は硬くなります。

2. レンチセット/交換用電球・ヒューズなどを入れた工具箱/
  牽引ワイヤ/車止め金具/水3l/三角板/寝袋(トランクの
  目隠しを兼ねて)を非常対応用の必要最小限として積んで
  います。

3. エアコン及びヒーターはデフロスト用以外は殆ど使いません。
  隣に乗せている場合は別ですが(^^;)
  只、今年はとても耐えられず結構使ってしまい、お陰で
  燃費はガクンと落ちました。 例年は12.4~12.8km/l

4. 小まめに消しています。

5. オートマですので厳禁ですね。

6. 走行中は高速の渋滞で先まで詰まり、動きそうにない場合を
  除き殆ど止めません。 ん?5分もだったら一般道でも
  切っているかも・・・一般の操作でもっともガスを
  喰うのはエンジンスタートなので基本的に止めません。

7. CVT7速マニュアルシフトモードを多用しています。
  シフトノブ側のS/Lは使いません。 Sの様に引っ張ったら
  却って早くスムーズに走れませんし、ガスを喰います。
  坂道の下りは無論、一般の信号停止・カーブへの侵入などでも
  積極的にパドルでのシフトダウンを使います。
  この車のブレーキのフィーリングが嫌いなもので・・・

8. これはまったく守っていません。
  高速は 平均速度が 100km/h 巡航は大体110km/h+ 前車を抜く
  時には短時間で追い抜きを完了させる為、130-150迄 ただし、
  抜き終われば必ず走行車線に戻ります。
  一般道は流れに沿いますが・・・(^^;) 
  ただ、飛ばしても 80km/h 以上は出しません。

  道路の速度標識通りに運転していればと思われるかもしれませんが、
  これでは「エコ」にはなりませんし、大いにはた迷惑です!!(^^)>

  日本の道路標識は安全性の確保の為言いながら、保身と規制の為の
  ものですから。 確かに日本は人間の密度も高いし、生活域と
  道路が異常に近いのも事実ですので、海外の様にとはいえませんが、
  周辺の状況に関わりなく画一的な規制を掛けているのはどうかと
  思います。 その道路の容量は流れる速度によるのですから。

  高速では最近少なくなりましたが、一般道を問わず右側車線を後ろが
  詰まっても平気で同速並進する人がいます。 これだけは止めて
  頂きたいものですね。 精神衛生上も良くないですからね。(^^)

《Fit 1.5A の動力関連性能》

・ 車体寸法     3845 * 1675 * 1525mm
・ ホイルベース   2450mm
・ トレッド     1455/1445mm
・ トレッド比     0.59
・ 車体重量     1010kg
・ 総排気量     1496cc
・ ストローク比   73.0 * 89.4mm
・ 圧縮比      10.4
・ 最大出力     110ps(81kW)/5800rpm
・ 最大トルク    14.6kg.m(143N.m)/4800rpm
・ 10・15モード燃費  21.0km/l

今の車は皆余分な装備が付いている分、重いですね。

1971年当時乗っていたオペル・レコルトBの5年落ちのスペックは下記の様なものですが常用回転域での馬力・トルク共下のFitのエンジン性能曲線で見て頂くと分かる通り殆ど変わりません。 車重が50kg近く軽いので軽快かつ燃費も現在のFitより僅かですが良かった。 使われている鉄板・塗装共に、国産メーカーのメカニックが吃驚する位頑丈で、今の車みたいにドアが当たった位では凹みませんでした(^^) そうそう、先々代のカムリ同じ1tなのにシャシーの柔さには驚かされたものです。 高速でボンネットラッチが外れかけたこともありましたし、フロアパンは常時微振動していて足が痺れる位(^^) 国産のフレームは未だに柔だという感覚が拭えません。

・ 車体寸法     4529 * 1690 * 1442mm
・ ホイルベース   2639mm
・ 車体重量     965kg
・ 総排気量     1698cc/鋳鉄ブロックSOHC
・ 最大出力     84ps/5600rpm
・ 最大トルク    13.9kg.m/2600-3000rpm

寸法の余り変わらない 1000cc クラスのサニー/カローラ等は650kg+位・・・400kgも重い! 一体何にこの重量を使ってる?ですね。 先の2項に従うと120cc/km喰わずに済む。 ということは 60km/h で 7.2km/l 向上するはず(^^)

Fitのエンジンのストローク比や圧縮比を見ると、トルク優先のデザインの様ですが、下のエンジン性能曲線を見ると、それにしては最も欲しい 2500~5000rpmのトルクが痩せているのが寂しい処ですね。
左の1.3の場合、1500-3000rpm 迄トルクがほぼリニアに増えていくのに対し 1.5では 2500-3000rpm では増えません。 通常の加速では精々 3500rpm 位迄しか使いませんので、期待する伸びとのずれにイラッとするのです。 登坂時も同じですね。 大体この回転域に入りますので、いつもの感覚でアクセルを踏んでも速度が上がらず、“ふうふう”登る感じになるのでもう一段踏み込んで 4500rpm位迄を使ってしまいます。 +10~15km/h 速度を上げる事になるのでタイヤにも負担が掛かってしまいます。(^^;) 自宅への接近路の坂もこの状況の坂で、コルト1300の方がストレスなく上れます。

《Fit エンジン性能曲線》
1.3L i-VTEC1.5L i-VTEC
Fit13L-i.gif Fit15l-i.gif

いろいろ探したのですが、前の型のグラフは見付かりませんでしたので、上の図は現行Fitの性能曲線をあげておきます。
残念ながら燃料消費曲線が入ったものは見付かりませんでした。 このカーブがないとエンジン回転数でどの範囲が最も燃費効率よく、且つスムーズに走れるかの判断が出来ません。
只、一般的にいって 2500~2800rpm 位迄は馬力当りの燃料消費は下がっていきますので、この範囲迄を使えば燃費には優しいという事になります。

マニュアル運転していての感覚ですが、一番下が 1200rpm 位、これから2000rpm迄を常用回転域にしておけば極端にガスを喰うことはないでしょう。

中には巡航は 1500rpm 以下を守って走れば燃費がよくなるという話もありますが、これでは運転する楽しみもあったものではありません。

小気味良く走り、且つそこそこ燃費を良くするのが私の狙いですから。

そうそう巡航する場合は必ず、AUTOモードにしておかねばなりません。 マニュアルモードの7速よりも最終減速比が小さくなっていますので、途中までマニュアルで操作しても、巡航に入ったら必ずAUTOモードに戻す必要があります。

では、私の方法を・・・以下の方法はマニュアル的運転が可能なオートマティック・トランスミッションとレブ・カウンター(回転計)を備えた車で可能な方法です。
最近の車には燃費計がついていますし、中には瞬間燃費を表示するものもあるようですので、目視で効果が確認出来ると思います。

《始動時》

現在のエンジンは加工精度も上がっており、またオイル性能も上がっていますのでファースト・アイドルは不要と言われています。

しかし、エンジン温度は通常外気温より少し低くなりますので、冬場野天に駐車している場合等は車体温度はマイナスになっています。 このような場合はやはり数分は低回転で負荷が掛からない状態で暖機運転を行う方がエンジンの為にも、ガソリン消費にも良いでしょう。
回転数が 1000rpm 位に落ちて来たらスタートします。 昔だとこの辺りで吹かしてやるとオートチョークは解除されていたのですが・・・
夏はシートベルトを掛けたり、ウインドウ動作を確認したりする時間だけ・・・

《基本的アクセル・ワーク》

アクセル・ペダルを踏み込むとその角度に応じて、加速用のガソリン吐出量と流気が制御されます。 一気に踏み込むとフルストローク分を一気に吐き出し、吸気側が開いてしまいますので効率の悪い加速になります。 通常であれば、1秒で1/3ストローク位で充分過ぎるはずです。
基本的アクセル・ワークはやさしく、ゆっくりとです。

《発進時のアクセル・ワーク》

・ 前に車が続いている場合、
  AUTOで流れの状態に応じて、回転数が 1200rpm~1500rpm に
  なる様に1秒位かけてアクセルを踏み込む。
  この範囲で大体40~70kmで巡航状態になるはずです。
  少し前の車においていかれるかもしれませんが、気にしない気にしない(^^)
  すぐに追いつきますから。

・ 前に車がいない場合(見通しが利く50/60km制限の道の場合)
  マニュアル1速から3速迄各3500rpm迄廻し加速し、AUTOに切り替える。
  大体70km/hでアクセルを緩め、巡航状態に入れる。
  これが最近の運転する唯一の楽しみ(^^)

《巡航時のアクセル・ワーク》

・ 可能な限りアクセルは動かさない。
・ 上り下りでは、ゆっくりとアクセルを動かし、速度を維持する。

  前の車に追従するため細かくアクセルを動かすと燃費はよくなりません。
  回転計の動きを見ているとCVTが路面の傾斜に応じてギヤ比を変えている
  のが分かります。 結構敏感に反応していますよ。

《下り坂や前車との間隔が詰まる場合》

・ マニュアルボタンを押し、必要であればシフトダウンをし、アクセルを戻す。
  これでエンジンブレーキが働き、アクセルを戻した以上に燃料カットが働く。

  一度トリップメータをリセットし、燃費計をゼロにしてこれらの操作をして
  見て頂くと単純にアクセルを緩め、空走させたりブレーキを踏んだ場合に
  比べ、ブレーキ代わりに強制的にエンジンブレーキを使う方が早く燃費計の
  値が上がっていくのが分かると思います。

《信号等で停止する場合》

・ 通常ブレーキを踏む少し手前で、マニュアルボタンを押し、パドルを使って
  シフトダウンをしながら速度を落とす。 大体4-3-2迄。

・ ブレーキはマニュアルに切り替えた時点でブレーキランプが点灯する
  位置迄踏み込んでおく。 前車との間隔が詰まり出したら、2~3m位
  空けて止まれる処でブレーキを踏み込む。

《カーブへの入り方、出方》

ブレーキを掛けなければならないカーブの場合
・ ブレーキングはカーブ入り口の10m位手前で完了させる。
  このブレーキングはシフトダウンで行う。 フットブレーキは最後の調整のみ
  これでもアクセル踏み換えに60km/lでは0.7秒しか余裕がありません(^^) 
・ アクセルを軽く踏み込み、加速状態でカーブへ進入する。
・ 車の通行量が少なく見通せる場合は、アウト-イン-アウトで。
  交通量の多いところはアウト側を通り、センター側に余裕を取る。

 曲率が小さなカーブが続く場合は、ブレーキとシフトダウンを同時に使います。
 ブレーキだけだとFitではABSが働いてしますので。

《坂道》

勾配が大きい登り下り共に殆どマニュアルで走ります。 通常の速度維持以上に踏み込まねばという感覚が生じたらそれ以降は全てマニュアルで制御しています。

未だに下り坂ストップランプが点きっぱなしというドライバーを見かけます。 ヴェイパーロックを起こす原因になります。 ブレーキを踏み続ける位なら“S”レンジに入れてエンジンブレーキを使う様にしましょう。 

《その他》

エンジンの躾けもあるので、前が空いている時は時折マニュアルで 4500rpm から 5000rpm 迄引っ張ってやります。 これをやると吸気側も排気側も圧・流速が上がりますので、付いているカーボン等が飛んでくれます。
昔、ガソリンをケチるためノックが出る寸前で走るお客さんの車を預かると、信じられない程エンジンが廻らなくなっているといった事がままありました。 こんな人に限って燃費が悪いと愚痴ります。 こんな時には、レッドゾーンスレスレ迄廻して暫く加速減速を繰り返すとボワッとマフラーから黒い煙を吐きます。 そうするとエンジンが軽く廻る様になる。(^^) マフラーの中にカーボンが溜まり、排気抵抗が大きくなっているわけです。
現在の車はコンピュータ制御でこれに近い状態を作り出し、ぎりぎりの処で燃焼させていますので、低速走行の際、アクセルをピクピク小刻みに動かしていると同じ様な状態になります。
今は殆どがオートマなのでこんな極端なケースにはなりませんが、やはり運転でエンジンにも違いが出てきます。 人の車で交代運転をした時など、その人の運転の巧い下手をエンジンの違いとして感じます。(^^)



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